編集部 2019.02.25 話題のライブ配信アプリ「17 Live」ってどれくらい稼げるの?人気ライバーの驚愕の収入とは
近年、盛り上がりを見せているライブ配信サービス。そのトップを走るアプリが、17 Live(イチナナライブ)です。無名だったライバーが17 Liveで人気を博し、ライブ配信を職業に巨額の収入を得ているケースもあるそうです。今回は数ヶ月で人気ライバーへと急成長した、ゆりなーるさんにお話を伺います。
17LIVEとは
2015年に台湾で誕生した17 Liveは、2017年に日本でサービスが始まって以来、またたく間に売上※日本No.1になりました。
※17 Media Japan調べ
同アプリでは、ギターの弾き語りをする人、タロット占いをする人、何気ない雑談で視聴者を楽しませる人など、プロ・アマ関係なく、さまざまな年齢の人たちがライブ配信を行っています。視聴者達のコメントが次々に画面上に公開され、ライバー(ライブ配信者)とリアルタイムで会話をすることができるため、その視聴者とライバーの一対一で繋がっているような距離感が、ライブ配信の魅力だといわれています。
特に注目すべきは「ギフト」と呼ばれる投銭型の応援システム。視聴者は購入したギフトをライバーにプレゼント(ギフティング)することができ、ライバーへの金銭的な応援に繋がります。
※1ポイント=約0.5円で購入
中には無名だったライバーが17 Liveで人気を博し、ライブ配信で巨額の収入を得ているケースもあるそうです。
真相を確かめるべく、17 Media Japanに取材を打診し、本社へ訪問。今回は2018年3月に17 Liveの配信を始め、数ヶ月で毎月100万ポイント以上を目指せるほどの人気ライバーへと急成長した、ゆりなーるさんにお話を伺うことに。モデル活動をしながら生活のためにアルバイトをしていた彼女は、17 Liveで大きく人生が変わったと言います。
■「私だけじゃなくて、みんなで作っていく達成感がありました」
<プロフィール>
堀井ゆりな(ゆりなーる)
1994年生まれ、富山県出身。モデルとして活動するかたわら、2018年の3月に17 Liveの配信を開始し、半年ほどでトップライバーに。2018年現在でフォロワー数は10000人超え。趣味はサッカー観戦。
──まず、ゆりなーるさんが17 Liveをはじめたきっかけは何ですか?
知人が17 Liveを使っていて誘われたんです。当時はまったくライブ配信を知らなくって、SHOWROOMなどのアプリの名前を聞いたことがあった程度でした。
──17 Liveをはじめた当初はどのような生活だったのですか?
当時はあまりモデルの仕事がなかったので、パン屋さんのアルバイトをしながら芸能活動をしていました。テレビの再現ドラマの役をやったり、広告のモデルをやらせていただいたり。撮影の間に結構時間が空くので、ちょっとだけ17 Liveをやってみようかなと思ってはじめました。
──当時はどれくらいギフトをいただいていたんですか?
はじめた月は、確か10万ポイントくらい。その翌月が15万ポイントなので、いただけるポイントは少しずつ増えていたんですけど、他のライバーと比べると全然少ないほうでしたね。
──いつ頃からポイントやフォロワー数がグンと増えたんですか?
私、サッカーが好きなんですけど、ワールドカップの時にアプリ内イベントが開催されていたんです。そこでワールドカップの期間中、夜中に試合を観ながら配信を続けました。すると知名度が上がっていって、 アプリの注目欄にも表示されるようになったんです。ワールドカップが終わった時にはフォロワ―が4000人くらい増えていました。
──たった2〜3週間でフォロワーが4000人増えたのはすごいですね。
本当にすごい効果だなと思います。初めてイベントで1位をとれた時は、すごく達成感がありましたね。配信しているのは自分なんですけど、観ているみんなと一緒に作っている感覚が強くて。高校時代にやっていた吹奏楽と感覚が凄く似ていました。みんなで力を合わせて、ひとつの目標に向かうような感じでしたね。
■「よりたくさんの人が応援したくなるようなライバーさんになりたい」
──今月(取材当時は2018年12月)のライバーランキングでは、38位と急激にランクアップしましたよね。どんなきっかけでランキングが上がったんですか?
それが実は分からないんです。10月の終わり頃ぐらいに、あるトップギフター(特に多くギフトをプレゼントしている人)さんが、いきなり1万ポイントを100連続でくれたんです。本当に驚きました。
──つまり1人の方から100万ポイントをいただいたと…。普段は1回の配信でどれぐらいのギフトをいただいているんですか?
イベントに参加している時だと1回で10万~20万ポイントくらいです。通常配信は1万~3万ポイントくらいですね。毎月100万ポイントを目標にしています。今月は500万ポイントまでいけそうなくらい、ちょっと爆発していますね。今までのモデル活動だけだったら絶対にいただけない額なので、今でも信じられないです…(笑)。
これは私の誇れることなんですが、1回の配信で必ず100名以上の方からギフトをいただくんですよ。なかなかそういうライバーっていないと思っていて。
もちろん、1人からたくさんギフトをいただけるライバーも素敵だなと思いますけど、私は、よりたくさんの人が応援したくなるようなライバーになりたいと思っているんです。1人100ポイントでもいいから、それを100人から、1000人から送ってもらえるようになりたいんです。
──最高だと1回の配信で何人の方からギフトをいただきましたか?
17時間連続で配信したとき、最終的には600人以上の方がギフト送ってくださいました。途中はもう意識が朦朧としていましたが(笑)。
■「配信していない時間もずっと17 Liveのことを考えています」
──1日の生活の中で、どれくらいライブ配信のために時間を使っているんですか?
配信が17時半から20時半までなんですけど、それまでに2時間かけて髪の毛とかメイクとかを準備します。それ以外の時間でもずっと17 Liveのことを考えていますね。朝起きて17 Liveを開いてコメントが来ていないか見たり、自分の配信に挨拶に来てくださったライバーさんの配信を観に行ったりとか。
他にもイベントがない期間だと、自分だけのイベントを作る「マイイベント」っていう設定があって、その企画のためにコツコツ準備しています。使わなくなった私物のマイクをプレゼントしたり、ワールドカップの時期に自分の頬に貼っていた国旗のシールを送ったり。年末になると視聴者の方に贈るための年賀状やカレンダーを作ったりしています。
──事務所から指示されることも、手を借りることもなく、全部自分でやっているんですか?
全部1人でやります。この前、くじ引き型の抽選ボックスを作ったんですけど、そのくじもひとつずつ折ってはボックスに入れるっていう作業を10日間ぐらいやっていました(笑)。私、本当にそういうことが好きなんです。
──ライバーをしていて、どのような苦労がありますか?
ちょうど3ヶ月前に大きなイベントに出させてもらいました。3位までに入れば公式配信に出られる枠を貰えるイベントだったんですけど、私、4位になっちゃったんです。それがすごく悔しくて……。3ヶ月間そのイベントで1位とるぞ!って意気込んでいたので、イベントの準備をしているときからイライラして、日常生活でも引きずってしまい、家族や友だちにきつい態度をとっちゃったぐらい、追い込まれてましたね。
──今はモデルや芸能活動と17 Liveの比重ってどれくらいの割合ですか?
実は8月に病気にかかってしまって、今はモデルの仕事は抑え気味でやっているんです。ですので17 Liveがメインですね。家でも配信できるし、自分の好きな時間にできるので、今の私にぴったりなんです。
──そんな時期を乗り越えてきたゆりなーるさんですが、現在はどんな気持ちでライブ配信をしていますか?
以前は正直しんどかった時もありましたけど、いろいろな人と出会って、ギフト数も上がってきているので、自分に少しずつ自信がついてきていますね。「応援してくださる方を信じて、みんなで行けるところまで行こう!」という気持ちで17 Liveを楽しめています!
取材終了後も、気さくに自然体で会話をしてくださった、ゆりなーるさん。「毎日17 Liveのことを考えて生活しています」そう笑顔で嬉しそうに語る彼女は、モデルや芸能活動とはまた違うライブ配信独特の魅力を楽しんでいました。
昨今、テレビや雑誌などの広告収入は減る傾向にあり、出演者のギャラの低下にも影響を及ぼしています。しかし、17 Liveのようなライブ配信サービスは、発信者が主体となり自分のペースでお金を稼ぐことができます。
これからの時代、エンターテインメントの夢を叶える舞台は、テレビなどを代表とするマスメディアから、発信者主体のライブ配信サービスへと移行していくのかもしれません。
TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:河合信幸
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