増やす 2017.01.23 お得がいっぱいの株主優待、はじめる前の注意点3つ

いざ株式を購入しようと思っても、選び方が分からない初心者にとっては、何の株をどれだけ買ったらいいか戸惑うもの。そういうときには株主優待の内容で選ぶ方法がオススメです。応援する企業に投資して値上がり益や配当を期待するだけでなく、同社のサービスも受けられる「おいしい」資産運用術なのです。

こんなにお得がいっぱい!株主優待あれこれ

『株主優待ガイド 2017 年版』によると2016年9月末の時点で、株主優待を実施している企業は上場企業の35.5%にあたる1,307社で、年々増えています。

株主優待を実施している企業の一例を紹介します。

■毎日の生活に使える即戦力タイプ

投資先企業の食品や日用品が無償提供されたり割引購入できたりするプランや株主限定の商品などを用意するタイプです。

■気分上々タイプ

テーマパークや豪華客船、映画館などの割引優待、株主限定のおもちゃやライブのようなレジャー・ホビー関連の株主優待を用意されています。

■夢が広がるタイプ

ちょっと変わった株主優待もあり。なんとジャンボ宝くじを配付してくれる企業もあります。

【代表的な企業】
マサル

株主優待を受けるときの注意点3つ

バラエティ豊かな株主優待からいくつか投資先を選んで株主になっても、条件によっては優待を受けられないケースがあります。注意したいのは次の3点です。

(1)何株持っていれば優待を受けられるのか

株主優待を受けるのに必要な株式の数は、1株からOKというものから何千株と必要になるものまでさまざま。魅力的な優待内容に引かれても条件を満たせなければ使えません。逆に、株主優待が10株で100円券、30株で200円券という場合であれば、1 人で30株を持つよりも家族3人に10株ずつ振り分けたほうがオトクです。

(2)権利確定日をきちんと確認する

株主優待や配当、株式分割の権利を得るには、「権利確定日」に株式を保有していることが条件となります。

ただし、株主として記載されるのに3営業日かかるため、権利確定日の3営業日前である「権利付き最終日」までに優待を受けたい株式を保有しなければならないので注意しましょう。権利付き最終日の翌日以降は、数日後の権利確定日前に売却しても株主として権利を得ることができます。

(3)上場廃止(完全子会社化)で株主優待も廃止になる

上場廃止は、倒産や業績悪化だけでなく買収による完全子会社化が理由となることもあります。株主優待の中でも人気が高かった日本のスターバックスの株もこのケースに該当します。権利確定日の前に上場廃止が決定となり株主優待も廃止されれば、せっかく保有していても優待制度は受けられません。

株主優待で銘柄を選ぶとき、即戦力タイプにするなら、自分がよく行く店、よく使うものを保有するのがオススメ。いくら魅力的な企業でも有効期限内に使い切れない銘柄ではもったいありません。また、いつもとは違う「特別感」を手に入れる気分上々タイプを選んで投資家ならではの醍醐味を楽しむのもいいですね。

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