増やす 2017.02.21 新しい投資方法、ソーシャルレンディングとは

定期預金の金利が1%を切ってから20年以上。このゼロ金利時代に、金利5%以上の実績を上げる新しい投資が注目されています。インターネット上でお金を借りたい人と投資したい人のマッチングを行う「ソーシャルレンディング」のしくみとメリット、デメリットを探ります。

ソーシャルレンディングのしくみ

ソーシャルレンディングは、ネット上で「お金を借りたい人」と「お金を投資したい人」とを結びつける融資仲介サービスです。インターネットの利点を生かし、従来の融資仲介よりも低コストで経営できるので、借り手にとって低金利で、投資家にとって高利回りの融資仲介が実現できるのです。

また、投資家からすれば少ない金額から投資を始められるのも魅力の1つ。特定のプロジェクトに対して不特定多数の人から支援金を集め、プロジェクトを遂行する「クラウドファンディング」の一種で、貸付型クラウドファンディングとも呼ばれます。

融資案件によって差はありますが、おおむね利回りは5~8%くらいが多いようです。投資家からの出資は数万円から可能で、なかには1口=1万円からできる案件もあります。こうして集めた出資金に、運営会社は手数料を数%上乗せして借り手へ貸し付けます。

2005年、イギリスでソーシャルレンディングが開始されたのを皮切りに、世界各国でソーシャルレンディングの事業者が増加。日本でも2008年にスタートしました。最近の市場規模は、2015年が約 322 億円、2016年は約 404 億円(見込)と急成長を遂げています(*1)。

ソーシャルレンディングの一例

例として「maneo」、「SBIソーシャルレンディング」、「AQUSH」を紹介します。

mameo(maneoマーケット)
日本におけるソーシャルレンディングの草分け的存在がmaneo(マネオ)です。ひとつのローンファンドから2件以上の借り手に貸し付けて分散投資を実施。貸付先は不動産業者が多く、利回りは平均5~8%。

SBIソーシャルレンディング(SBIソーシャルレンディング)
SBI傘下でソーシャルレンディングを手がける企業です。不動産担保ローン事業者に貸し付けるほか、SBI証券に株式を預けている借り手を対象とした証券担保型のファンドも用意している。

AQUSH(エクスチェンジコーポレーション)
AQUSH(アクシュ)は、2009年のサービス開始以来、利回り5.50%を実現しているサービスです。不動産担保と保証会社による保証を組み合わせたファンド、自然エネルギー発電事業へのファンド、自分で出資先や金額をカスタマイズできるAQUSHマーケットといったオリジナル商品が特徴です。

ソーシャルレンディングのメリットと注意点

前述のように、ソーシャルレンディングは高い利回りが最大の魅力です。また、自然エネルギー発電事業や地方創生をコンセプトとしたファンドなど、社会貢献につながるようなものもあり、人の役に立ちたい、社会のために何かしたいと考えているのであれば、各社の投資商品をチェックしてみると良いでしょう。

一方、元本割れと税金の問題には注意しましょう。投資商品である以上、元本保証ではないため貸し倒れのリスクがありますし、ソーシャルレンディングの利益は雑所得として税金がかかります。また、現時点において運営会社の経営破たんなどによる投資家の保護策はありません。どこが運営しているのか、信用できるのかといった点にも注意が必要です。

(*1:出典:矢野経済研究所

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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