増やす 2017.02.24 もしも宝くじで高額当せんしたら……? その注意点

テレビCMや広告でもおなじみの宝くじ。「当売り場から一等が出ました!」という張り紙を見ると、思わず並びたくなってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は宝くじのルーツと、もしも高額当選した場合の注意点をお伝えします。

庶民のドリーム! 宝くじの歴史

現在の宝くじがスタートしたのは昭和20年(1945年)のこと。戦後復興に向けた社会貢献の意味合いが強く、現在でも売り上げの40%が公共事業に使われています。

発売できるのは、宝くじに関する法律「当せん金付証票法」に定められた全国都道府県と20指定都市、つまり地方自治体のみ。発売しているのは銀行のように見えますが、自治体から広報宣伝・くじの作成・発売・当せん金の支払いなどを受託しているだけなのです。

もし、宝くじが当せんしたら?

宝くじが当たったら、支払いの開始日から1年以内に当せん金を受け取らなければなりません。受け取り方は当せん金額によって異なります。

・ 1万円以下
全国の宝くじ売り場または全国の受託銀行(みずほ銀行)

・ 1~5万円
5万円マークのある宝くじ売り場または全国の受託銀行(みずほ銀行)

・ 5万円以上
全国の受託銀行(みずほ銀行)
さらに高額な当せんの場合は、受託銀行へ足を運ぶだけでなく、諸手続きが必要になります。

・ 50万円以上
健康保険証、運転免許証などの本人確認が可能な書類が必要

・ 100万円以上
健康保険証、運転免許証などの本人確認が可能な書類および印鑑が必要

100万円を超える当せん金の場合は、その場でお金がもらえるわけではなく、受け取りに1週間程度かかります。

さらに、1,000万円以上の高額当せん者は窓口ではなく別室に案内され、『【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために』という、小冊子を手渡されるという話もあります。

宝くじは非課税

前述の通り、宝くじの売り上げは公共事業などの社会貢献に充てられるため、一種の税収とみなされています。宝くじを買うことは一種の納税とも言えるのです。このため、宝くじの当せん金に税金はかかりません。つまり、1等が当たったら、億単位の当せん金がまるまる自分のものになるのです。

ただ、当せん金を誰かに贈与したり、共同購入したりした場合は贈与税が課税されるので要注意です。また、マイホームなど高額の買い物をすると、税務署から使いみちについて問い合わせが来ることもあります。高額当せんした場合は「当せん証明書」をみずほ銀行に発行してもらい、備えておくのが良いでしょう。

高額当せんの確率は?

ではここで、気になる宝くじの当せん確率を調べてみましょう。

2016年の「年末ジャンボ宝くじ」を例にとると、1等7億円は25本、1億5,000万円の前後賞は50本用意されました。発行枚数は5億枚ですから、当せん金1億円以上の75本が当たる確率は……0.00000015%。約666万枚に1枚、という数字が出ました。

ちなみに宝くじ公式サイト内のデータベース「宝くじ長者白書」によると、高額当せん者が回答した「当せんの秘訣」はダントツで「運」でした。

宝くじは一攫千金のギャンブルではなく、社会貢献と当せん発表までの淡い夢を楽しむもの、と考えたほうがよいのかもしれませんね。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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