増やす 2017.06.23 iDeCoは2018年法改正によって何が変わる? ポイントをおさらい

個人型確定拠出年金、いわゆる「iDeCo(イデコ)」が、2018年の法改正によって変更される予定です。すでにiDeCoに加入している人や、これから加入を考えている人も、そのメリットを把握したうえで賢く活用していきましょう。

iDeCoとは

国が運用している年金に対して、個人で加入できる年金として「個人型確定拠出年金(以下、iDeCo)」が登場しました。

加入者の立場によって限度額が異なりますが、拠出額を自分で決めることができ、自分で運用して増やしていくことができます。つまり、自分で自分の年金を作り、将来に備えていくという公的年金制度です。2017年1月より加入できる対象者が増えたことで、お得な制度を利用しようとする人も多くなったことから、注目を集めている制度です。

もちろん、国民年金などと同様に全額所得控除の対象となっているので、拠出した分だけ節税効果を得られることも、ビジネスパーソンにとっては大きなメリットとなります。

>>個人型確定拠出年金(iDeCo)とは

2018年から年単位への変更で、柔軟な運用が可能に

2018年からどう制度が変わるのか見ていきましょう。

月単位から年単位の拠出へ

大きな変更点は、拠出限度額が月単位から年単位に変更になることです。個人型確定拠出年金は加入者の立場によって、月単位で拠出できる上限額が決まっています。しかし、経済的に余裕がないなどで、引き落とし口座に残高がない場合でも、後から拠出することができるようになっています。月単位から年単位の拠出に変更されることによって、余裕がある月に多く掛け金を積み立てることが可能になります。

この変更によって、経済的状況が厳しく毎月の拠出が難しくてもボーナスの時期には拠出することができるなど、マネープランを立てやすくなるのが特徴です。

例えば、毎月一定額を拠出する場合、5,000円しか拠出できない状態だとしても、ボーナスの時期など余裕があるときに専業主婦の最大拠出額である2万3,000円を拠出できるようになるなど、より柔軟な拠出が可能になります。それぞれのライフスタイルに合わせて、個人型確定拠出年金をより便利に利用できるようになったといえます。

拠出額の変更がフレキシブルに

法改正以前は、毎年3月頃など年1回に拠出する額を決定し、1年間はその金額で拠出するようになっていました。そのため、途中で経済的に厳しくなって拠出金額を変更したいと思っても、変更月を待たないと変更することができなかったのです。しかし、法改正後は年間限度額内であればフレキシブルに変更することが可能となります。

法改正後のシミュレーション

それでは、法改正前と後ではどのように変わるのか具体的にみていきましょう。

例えば、月に2万円を拠出すると設定していたとします。この場合、継続して拠出できれば、年間で合計24万円を拠出することができます。しかし、残高不足などで1カ月分の引き落としができなかった場合、年間の合計拠出額は22万円となってしまいます。

これに対して、2018年以降は年間の限度額を超えなければ、後でまとめて拠出することができるようになりました。例えば、支出が多かった月は0円の拠出として、翌月に3万円、ボーナスの時期にさらに拠出するなどの計画を立てることができるようになります。そのため、経済的に厳しい時期があっても結果的に年間で24万円を拠出することもできるのです。

より利用しやすくなるiDeCo

今回の法改正は、「毎月決まった額を拠出できるか心配」という不安を解消するものとなっています。

また、iDeCoから企業年金への年金資産の持ち運び、小規模事業主掛金納付制度など、今後もさらなる改正が予定されています。企業年金への持ち運びが可能になったことで、iDeCoに拠出していた人が企業年金のある会社に転職した場合でも拠出を継続できるようになりました。

また、小規模事業主掛金納付制度では、限度額の範囲内で企業が従業員の拠出先へ上乗せして拠出できるようになります。これにより、iDeCoの加入者も企業年金と同じように毎月一定額を拠出していくことができます。

今後、iDeCoへの注目はさらに高まっていきそうです。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:RRice/Shutterstock.com

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