増やす 2017.08.24 【体験談】20代で資産運用!1年で20万が200万?投資を始めるメリット3つ

「投資はギャンブルみたいで怖い」と思われる方もまだまだ多いのではないでしょうか?しかし、銀行預金に入れておいてもあまり金利はつかず、「得をした」と感じることもあまりないと思います。

そういった中、今回は、将来を見据えた資産形成の実例をご紹介します。実際に20代から資産運用をスタートしたAさんに、資産運用についてお話を伺ってみました。

Aさん プロフィール

30代女性。投資歴10年以上。投資対象は株式、ETF(上場投資信託)、債券、投資信託、外貨MMFと幅広い。新卒から運用をスタートした。1年目に20万円で売買をしたところ、1年後には200万円に、30歳になるころには1,000万円に。アベノミクス相場の恩恵もあり、現在も資産増加中。

私は社会人1年目から株式売買をスタートしました。その時は、20万円を元手に購入した銘柄が2倍になったらすぐに売却して次の銘柄を買う、そして2倍になったら売るというのを繰り返していました。株式が楽しかったのだと思います。1年後には200万円になっていました。やり方は、買う値段、売る値段を指定して注文を出す指値の手法を使い、頻繁に売買していました。

でも、実は私の株式購入のはじまりは、Amazon、Apple、Google(現在alphabet)の外国株をボーナスで購入したことです。上記の3銘柄を選んだ理由は、身の回りにあるモノやサービスの中で、10年後にもっと良くなる・もっと生活の中で重要視されるだろうと思ったのでずっと応援しようと軽い気持ちで購入しました。

外国株式を購入する時に驚いたことは国内株式とは違って、外国株式は円で買う方法と外貨で買う方法の2種類があることです。

私は、為替の動きにも興味があったので、外貨を持つのも大事かなと軽い気持ちで、外貨MMFを購入し、いつでも外貨から外国株を購入できるように待機しました。

はじめて株式を買った時のことは今でも覚えています。懐かしいですね。今でもその3銘柄はずっと持ち続けていますが、今や世界中の人の生活に欠かせない銘柄になっているのは感慨深いなぁと思います。

外国株式の買付からスタートした分、国内株式は企業の動向や値動きや注文方法、決済方法が分かりやすいと思い、頻繁に売買していたのだと思います。

■社会人2年目で「長期保有」スタンスに

社会人2年目になる頃には仕事も忙しくなってきて、毎日売買をみるような余裕もなくなったので、基本的には長期で持てる銘柄を選んで保有するスタンスに変えました。株式だったらテンバガー(10倍株)になりそうな銘柄や長期的に応援したいと思う銘柄など、投資信託や外貨であれば長期的に伸びる国やテーマに投資をするといったスタンスです。

ただ、2008年のリーマンショックが始まった頃に、もっと下がるんじゃないかととても怖くなり、不安になったので、保有銘柄の一部を売却し、100万円以上損をしました。全体が下がっている時には、自分の資産がなくなったらどうしよう……とすごく不安になる一方で、長く応援したい企業の株は持ち続けたいと思う気持ちのジレンマがあり、全部売却になかなか踏み切れなかったのです。

そんな時に見つけたのがベア型のETFやファンドでした。ちょっと難しいですが、ベア型ファンドとは、先物を利用して相場が下落したら1倍、2倍、3倍などの投資成果を目指すファンド(ETFも含む)です。(参考:楽天証券

応援する銘柄は持ちつつも、市況が下がる局面ではベア型ファンドを短期的に持つようにし、下げた時にもある程度利益を得られるように工夫しました。

ベア型ファンドは個人的にはハイリスクだと思います。そのため、私も最初ベア型ファンドを持つ時は凄く悩み、過去の動きを見ながらシミュレーションをして、ある程度どういう商品かを理解してから投資をしました。

加えて、損切りのルールを明確化するなど、下げた時にどう行動するのかを冷静に考えるようにました。

実際に、私は15万円で投資をスタートしています。今計算してみると証券口座に入金を150万円ほどしていますね。30歳になった時の私の運用評価は1,000万円を超えていました。リーマンショックの影響で日本の経済が低迷していましたが、自分の軸を持って運用をしていたのが良かったのかなと思います。

■20代から投資を始めるメリット

私が思う、20代から投資を始めるメリットは3つあります。

1つ目は「世の中の流れを予想するチカラが身につく」ことです。最初は軽い気持ちで始めましたが、徐々に経済の流れに興味を持つようになり、経済新聞やビジネスニュースを通じて「日銀の金融緩和継続の発表後は株価が上がる」「決算発表が良かった企業の株価が上がるとは限らない」などが分かるようになってきました。

「ドル円相場が115円」と言われても何だかよく分からないなと思っていたのに、世の中の動きに興味が持てる様になると「円安に進みそうだから輸出産業の業績アップが期待できる」と予想ができるようになってきました。

2つ目は、経験を早く積むことで自分自身の銘柄選定の「軸」が持てるようになることです。最初は「どの銘柄がいいか分からなくて大型有名株を株価が高いところで買ってしまう」人もいるかもしれません。ただ、経験しながら自分がいいなぁと思う軸が見つかってきます。

3つ目は、長期間投資することによる「複利の効果」です。最初の投資金額は少額でも、利益を元金に組み込むことで、徐々に元金を増やしていきます。運用で得た利益を次の投資に活かせますので、期間がながければ長いほど効果が出ます。

■20代からの投資の注意点

投資をスタートするにはもちろん注意点があります。私が運用をしていて思ったことをお伝えします。

投資は、「仮にこのお金がゼロになっても生活には支障がない」範囲で行うようにしましょう。私もボーナスで始めたくらいです。生活に必要なお金で投資をすると、損した時に生活できなくなってしまいます。生活費や預金以外のお金で投資をするのが良いと思います。

次に、投資先を分散するということです。国や企業等を1つに絞るのではなく、複数に分けて投資をして1つの銘柄が下がっても他の銘柄でカバー出来るようにして、資産全体でプラスなのかマイナスなのかを考えるようにしましょう。

忘れてはいけないことは、投資期間は銘柄ごとに長期・中期・短期を明確にすることです。
やってはいけない投資方法の1つに、「最初は短期のつもりだったけどなかなか値上がりしないので長期に変更」しようという気持ちが揺れます。短期間持つのか、長期間持つのかをしっかり決めるとよいのではないでしょうか。

■正解がないからこそ経験がものを言う

私は20代から資産運用をしてきてよかったなと思っています。リーマンショックという大きな下げを経験したおかげで、市況が下がった時はどういう心構えでいたほうが良いのかも分かりました。

損をしたことや上げ下げの不安などもありましたが、自分の運用に対する軸もその時に明確になってきたかなと思います。将来のことを考えて少しでも早めに運用をするのが良いのではないかなと思います。

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