増やす 2017.12.06 100万円の資産運用!そのお金、8つの方法で増やしませんか?

ある程度お金が貯まったら、次に思いつくのは「増やす」ことでしょう。しかし、お金を増やすと簡単に言っても、方法はさまざま。リスクの低いものもあれば高いものもあるので、選び方には注意が必要です。今回はさまざまな角度から100万円の増やし方を考えてみましょう。

■普通預金より少しだけ増やしたい人向け:「定期預金」「個人向け国債」

普通預金よりも少し増やしたいと思うなら、定期預金個人向け国債などの比較的リスクが少ないものを検討しましょう。

① 定期預金

【特徴】

  • 一般的に定期預金は普通預金に比べて利率が高めに設定されている
  • ネット銀行は人件費や店舗にかかる費用がないため、その預金利率が高くなる傾向がある

【メリット】

【リスク】

  • 預入先の金融機関が破綻したとしても、預金保険制度(ペイオフ)により、元本1,000万円までとその利息分までが保護される。ただし、全額が保護されるわけではないので注意が必要
  • 預金保険制度によって保証されるのは、1金融機関あたり1口座まで

② 個人向け国債

【特徴】

  • 「10年変動金利タイプ」「5年固定金利タイプ」「3年固定金利タイプ」の3種類 。いずれのタイプも満期まで持てば元本と利息が戻る
  • 5年固定金利と3年固定金利は利率が固定。10年変動金利タイプは半年に1度利率の見直しが行われる
  • 将来、今よりもインフレ(物価が上昇し、お金の価値が下がること)になると考えるのであれば10年変動金利タイプ、デフレになると考えるのであれば3年固定金利タイプか5年固定金利タイプを選択するのがよい

【メリット】

  • 1万円から1万円単位で購入できる。最低でも0.05%の利率がある

【リスク】

  • 日本が破綻すれば元本は守られない
  • 購入後、1年は解約できない。解約時は直前2回分の利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる

■バランス良く増やしたいなら:「外貨預金」「外貨建て債券」など

円貨も外貨もバランス良く増やしたいと思うなら、外貨預金、外貨建て債券(外国債券)、投資信託、貯蓄型保険などの運用商品を検討するのはいかがでしょうか。リスクの範囲はそれぞれの商品によって異なるものの、組み合わせることでバランス良く増やすことができるかもしれません。

③ 外貨預金

【特徴】

  • 外貨預金は日本円と似ており、一種の預金。ただし、預金保険制度の対象外
  • 銀行によって取扱のない通貨もある
  • 為替手数料は銀行によって異なる

【メリット】

  • 他の運用商品に比べて、手軽に始められる
  • 意識するのは為替だけで、他の運用商品より仕組みが比較的難しくない
  • 国内の預金に比べると利率が高めに設定されている

【リスク】

  • 外貨預金には為替リスクがある
  • 円を外貨にする・外貨を円にする時のいずれにも為替手数料が発生

④ 外貨建て債券

【特徴】

  • 外貨建て債券は国内債券と同様に満期まで持てば元本と利息分が戻ってくる
  • 国内債券と大きく違うのは為替リスクがある
  • 払込や受け取りを円貨と外貨のいずれかを選択できる

【メリット】

  • 円建て債券よりも利回りが高い債券が多い
  • 購入時と満期時の為替がまったく変わらないのであれば、円建て債券よりも増やすことができる

【リスク】

  • 発行体の格付
  • 発行体が破綻すれば元本が戻ってこない可能性がある
  • 為替リスクがあるため、為替が円高に触れれば損失を被る

⑤ 投資信託

【特徴】

  • 投資信託は、投資家から多くのお金を集めて投資を行う商品
  • 株式や債券のようにひとつの国や会社に投資をするのではなく、分散できる

【メリット】

  • 少額でも購入可能。ロボアドやおつり投資などでも購入できる
  • ファンドマネージャーという専門家が代わりに運用してくれるため、一秒刻みで価格を見る必要はない
  • 決められた投資対象に分散投資を行うため、リスク分散ができる

【リスク】

  • 仕組みが複雑なものや、ハイリスク商品もあるため、投資方針や商品内容、リスクをよく理解する必要がある
  • 分配金が出るタイプの投資信託の場合、毎回同じ金額が分配金として支払われるわけではない

⑥ 貯蓄型保険

【メリット】

  • 終身保険や個人年金保険などの貯蓄型保険は長期間保有できれば預金金利より有利
  • お金が必要になった時、貸付制度を使えば解約せずに済む場合もある

【リスク】

  • 毎月の掛金を意識しなければ、払込ができなくなることもある
  • 途中解約をする場合、払い込んだ金額よりも解約返戻金が低く、損することもある

■高いリスクをとっても増やしたいなら:「株式」「ビットコイン」

リスクをとっても増やしたいと考えるのであれば、株式やビットコインなどの仮想通貨を検討しても良いでしょう。どれも値動きが激しい商品です。長い目で運用をするのか、短期的に考えるのかで投資先やスタンスも異なるため、よく検討しましょう。

⑦ 株式

【特徴】

  • 上場している会社の株を取引時間内に売買ができる
  • 自分が応援している会社や将来成長しそうな会社に投資を行い、成長を見守ることができる

【メリット】

  • 株主になれば、会社を応援できる
  • 株価の上昇による値上がり益を得ることができる
  • 企業が利益の中から株主に払う配当金や、株主優待を受けることができる場合がある

【リスク】

  • 日々値動きがあるので、銘柄によってはハイリスクな銘柄もある
  • 上場廃止になると価値がなくなる

⑧ ビットコイン

【特徴】

  • ビットコインは仮想通貨の一種。売却した時に利益が出ていれば、雑所得になる
  • 支払いに利用したとしても、利益が出ていれば雑所得の対象。FXで利益が出ても雑所得だから支払わなくてもよいと考えていた人が後から追徴課税を払うよう税務署から指示が出たように、ビットコインも値動きだけではなく税制を意識すること

【メリット】

  • 世界中の人に送金ができる
  • いわゆる為替手数料を払わずに決済ができる
  • 価格が低い時に買付けをすれば、大きな利益を得られることも

【リスク】

  • ハイリスク・ハイリターンの商品に該当
  • 取引や税制のことを知らずに取引を行うと、たくさん税金を払わなければならなくなる

■大切なのはシミュレーション

投資を始める前に、必ずシミュレーションを行いましょう。まず、自分のライフプランを検討し、いつまでにいくらにすることを目標にするのかを検討します。

たとえば100万円を1年で2倍にしたいのか、10年で1.5倍の150万円にしたいのかで、投資対象や許容できるリスクは変わります。10年で150万円にしたい場合、年4.2%の利回り目標(複利)で運用ができれば、理論上は増やすことができます。目標金額と期間が決まり、狙うべき利回りがわかれば、運用手法や商品も決まってくるでしょう。

この例では、普通預金、定期預金、個人向け国債で自分の資産を守りつつ、投資信託や外貨商品などのリスク商品で年率4.2%を超えるように分散すればいいことがわかります。ただし、市況次第では損失を被ることもありますので注意しましょう。

一方、3年で100万円を倍にするためには、年間26%の利回りで運用しなければなりません。そのため、リスクの高い株式や投資信託などで運用する必要があります。もちろんリスクが高いと、資産が大きく目減りする可能性もあります。シミュレーションで算出されるリスクが自分のリスク許容度を超える場合は、自分のリスク許容度にあわせた運用計画を考え直した方が良いでしょう。

■リスクを考えて分散しよう

一般的に、長期投資の観点から若い世代ほどリスクが取れると言われますが、リスク許容度は人それぞれ異なります。市況の変化に気を取られ、一喜一憂することなく、無理なく行える運用を探してみてはいかがでしょうか。

マネチエでは身近なお金の話題をお届けしています
この記事を気に入っていただけたらフォローをお願いします!

ページトップ