増やす 2018.02.16 種類や商品は10以上!お金を貯めるポイントは「積立」

2018年は新しい投資制度の「つみたてNISA」、制度が一部変更になった「iDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)」など、少しずつ増やすという流れが生まれています。将来に備えて少しずつでもいいから積立をしたいと思う人もいるのではないでしょうか。そこで、自分にあった商品を選ぶために、まずは積立の種類を確認しましょう。

■積立ができる商品の種類

積立とは、自分で決めた商品を毎月決まった金額で買う方法のこと。毎月自動的に給与や口座から引き落としができるものが多く、自分で何もしなくても自動的に増えていく点がメリットです。

【積立が出来る主な金融商品一覧】
商品名説明購入できる場所
積立式定期預金毎月同じ日に決まった金額を普通口座から振替し積立する銀行・信用金庫など
外貨預金積立毎月同じ日に決まった金額を普通口座から外貨普通預金に積立する証券会社・銀行
投資信託(ファンドるいとう等)毎月ないし毎週同じ日に決まった銘柄・数量(もしくは金額)の投資信託を買い続ける証券会社・銀行・運用会社
株式(株式累積投資等)毎月同じ日に決まった金額で株式を購入する証券会社
積立保険毎月同じ日に決まった金額が引き落とされる保険保険会社・保険代理店など
財形貯蓄会社が給与から決めた額を天引きし、財形貯蓄取扱金融機関に支払う勤務先
個人型確定拠出年金(iDeCo)毎月決まった金額を積立し、選んだ金融商品で運用する証券会社・銀行・運用会社・保険会社
純金積立毎月決まった金額を普通口座から引き落として積立する証券会社他・取扱業者
従業員持ち株会給与の一部を拠出して、自社の株式を購入する勤務先
百貨店・デパート積立百貨店やデパートに毎月決まった金額を積立し、半年後ないし1年後の累計額に一定額を上乗せした金額の商品券やプリペイドカードを受け取れる百貨店・デパート

※各種情報を参考に編集部作成

これ以外にも毎月購入できる個人向け国債、NISA(少額投資非課税制度、ニーサ)ジュニアNISAつみたてNISAも積立に適しています。

いずれも、定期的に決まった金額を積立ていく点は共通していますが、積立先は金融機関(証券会社・銀行)や会社、百貨店などと異なります。積立を始めるには取引口座の開設が必要になる場合もありますし、窓口やインターネットから月々の積立金額を設定する必要もあります。

また、引き落とし用の口座にはあらかじめ入金をしておく必要があります。加えて、金融機関毎にサービスや手数料、管理費用等が異なるので、利用する前によく比較しておくとよいでしょう。

■積立のメリット

積立のメリットは、主に「少額でスタートできる」「毎月預貯金から自動引き落としができる」「平均取得単価を平準化できる」の3つです。それぞれのメリットについて確認しましょう。

◎少額で積立がスタートできる

株式や投資信託はたくさんの資金がないと始められないと思う人もいるかもしれません。金融機関でのサービスの内容や取り扱い金額にもよりますが、毎月100円や500円といった金額で積立を始めることができる場合もあります。毎月ほんの少し節約すれば積立を継続できるので、長期的な資産形成に向いています。

◎毎月自動引き落としができる

2つ目のメリットは、毎月自動的に引き落としが可能な点。誰でも思い当たることかもしれませんが、給与から生活費を引いて残ったお金を貯金するのは簡単ではありません。こうした戦略では、資産を思うように形成できない可能性が高いでしょう。

積立は最後に残ったお金ではなく、最初にお金を別口にすることで資産を貯めやすい状態にすることができます。

◎平均取得単価を平準化できる

積立は毎月一定額を買い続けることから、買付け価格を平準化することができます。外貨預金、株式、投資信託、iDeCo、従業員持ち株会などがメリットを享受できます。

これら価格が変動する商品は買付けするタイミングで価格が高い時もあれば、低い時もあります。そのため、長く積立を続けることで、購入価格が平準化されます。

■シミュレーションしたらどうなるの?

運用利回り1%で10年間積立をした場合のシミュレーションをしてみます。数カ月、数年ほどでは積立効果を得られないようにも見えますが、4年を過ぎたころから、徐々に複利効果(グラフのオレンジ部分)が見られ、増えていく様子がわかります。

運用利回り1%で10年間積立をした場合のシミュレーション

 運用利回り1%で10年積立をした場合のシミュレーション

特に投資信託の場合は運用利回りが1%から、なかには10%を超えるような商品もあります。運用利回りが高ければそれだけリターンも大きくなることが想定される反面、リスクを考慮する必要があります。また、将来の目標金額や積立期間を決めて投資をする方法もあります。預貯金だけではなかなか増えづらい時代ですから、預金に加えて積立投資も含めて将来のマネープランを計画しましょう。

■自分の将来にあった資産形成を

将来に備えるために資産形成する方法はさまざまです。大切なのは、自分の将来に合った方法を考え、見つけることです。

投資に対して不安だと感じるのであれば、リスクの低い商品をコツコツ積立することを検討してみましょう。そのためには上述した商品を知ることから始めることが大切です。興味を持つものがあれば、金融機関やファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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