増やす 2018.03.13 10万から始める少額投資! どのような方法があるの?

マイナス金利の中、銀行などの預金口座にお金を預けていてもなかなか増えない状況が続いています。一方で、お金を増やそうと大きなお金を資産運用に回しても、損してしまうのではないかと不安になる人もいるのではないでしょうか。最初から大きなお金を運用するより、勉強しながら徐々に資産運用になれるほうがよいと思う人もいることでしょう。そこで、10万円が手元にあったとしたら、どのような運用ができるのかを考えてみましょう。

■投資を始める前に考える3つのポイント

どの銘柄に投資をしようかと考える前に、お金のことをよく考えることが大切です。

  • そのお金は、なくなってもよいお金ですか?
  • そのお金は、いつまで使わないお金ですか?
  • そのお金は、投資をしてもよいお金ですか?

投資を始める前にはこの3つをよく考えましょう。生活に必要なお金を投資に回してしまい、後から生活ができなくなったという事態に備えるためにも、お金のことをよく見つめることが肝心です。

■10万円前後から始められる投資商品6タイプ

「投資」といえば、100万円単位の大きなお金でするというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実は投資は自分の余裕資金の中で少額から始めることができます。ここでは10万円あれば投資ができるものについて、いくつかご紹介します。

◎ロボアド

ここ数年、FinTech(フィンテック)という言葉を聞くことが増えてきました。フィンテック企業の中には、資産運用をAIにおまかせするロボットアドバイザー(ロボアド)を開発している企業も誕生しています。ロボアドは、アプリを通して投資信託やETFなどに投資をする手軽な資産運用アプリです。

いくつかのアンケートに答えた結果をもとに、最適だと思われる投資先や投資割合を決めてくれるおまかせするタイプや、こういう投資先に投資をしたらどうか?という投資先や投資割合をアドバイスしてくれるタイプがあります。

◎投資信託

株など値動きの大きな投資は怖いと思っている人には投資信託も一案です。しかし、安定的な運用をしたいと思っているにもかかわらず、ベンチャー企業や新興国のたくさんの銘柄の株に投資をすれば、損をする恐れもあります。自分の投資方針にあった銘柄を選ぶようにしましょう。

◎外貨MMF

外貨MMFは公社債投資信託と呼ばれる投資信託の一種です。米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドルなど先進国の国々の債券がメインの投資先です。外貨預金とは異なり、外貨MMFは株式や投資信託との損益通算が可能です。

◎株(ミニ株、単元未満株)

通常の株式投資では100株単位や1,000株単位でしか売買できません。しかし、るいとう(株式累積投資)なら月1万円から、ミニ株であれば単元株の10分の1、単元未満株(最低売買単位以下の株数。例えば売買単位が100株の場合、99株以下の株数)であれば、1株単位で取引することができます。

これなら数万円から10万円前後で株投資にチャレンジすることができます。ただし、購入する株の企業の業務内容や業績などを調べ、売買のタイミングを考慮しなければならないのは株取引と同じです。

◎J-REIT

国内外のさまざまな不動産に投資をするのがJ-REIT(不動産投資信託)です。株と同じように売買することができます。銘柄によっては10万円ほどで購入出来る銘柄もあります。株に比べると配当利回りが高い銘柄が多くあります。

◎ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングも少額で始められる商品の1つです。お金を借りたい人や団体と投資をしたい人をインターネット上で結びつけています。少額では1万円から始められます。比較的利回りが高めなのが特徴です。貸し倒れリスクがあるのが特徴ですが、新しい運用方法として注目を集めています。

■無理して10万円を1つの銘柄に集中しなくてもいい!分けて投資をするのも大事

上記のように10万円程度で始められる投資先があったとしても、1銘柄に集中して投資をして損をしてしまうのが不安だと思う人は、いくつかの銘柄に分けて投資をするのも一案です。

また、自分で色々な銘柄に投資をするのは億劫だと考えるなら、バランス型投資信託(株、債券、J-REITなどさまざまな投資先に分散して投資する投資信託)を候補にしてもよいでしょう。ある程度リスクが分散され、安定的に運用できます。また、ファンドマネージャーが運用を代行してくれるので、自分で売買時期を考える手間が省ける利点もあります。

■投資はあくまで余裕資金で

少額で気軽に始められるとはいえ、投資は元本保証ではありません。手元にあるお金をむやみやたらにリスクのある商品に回すのは避けるほうがよいでしょう。

まずは、手持ちのお金を、生活費と、ライフイベントに基づく資金(子どもの教育費や家の購入資金、老後資金)に分けて、残った資金を余裕資金だと考えて投資に回すようにしましょう。余裕資金を何に投資をするのかは、最終的には自分の判断によります。お金に関する考え方や性格に合わせて商品をじっくり選びましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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