増やす 2018.04.17 形あるものに投資をしたい! 金投資、3つの疑問

株式相場には大きな振れ幅があります。評価益が出ていると思っていた矢先に、評価損を抱えるような事態が起きることもあります。何かに投資を始めたいとは考えるものの、価格の上下動が激しい商品への投資は怖い、と考える人もいるかもしれません。そんな人は「金」への投資を考えてみてはいかがでしょうか。今回は金投資について、3つのポイントにしぼってお伝えします。

【疑問1】金ってどういうもの?

「金」というと、ネックレスや指輪、時計などを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。それ以外にもゴールドバーやアンティークコインなど、さまざまな商品に形を変えて私たちのそばにあることに気が付きます。

さまざまな用途で使われる金ですが、その取引価格は日々変動します。しかし、世界のどこで売買しても金1グラムあたりの売買価格は同じです。ただし、取扱業者によっては手数料や諸経費が異なることが一般的です。

【疑問2】なぜ金は安全資産と言われるの?

金は、紙幣のように新たに発行することができません。物的資源としての希少性自体が価値となっているため、世界的に株価が下落する局面では、安全資産(目に見える資産のため、なくならない可能性が高いとされる資産)として買われることが多いと言われています。

また、経済状況がインフレに傾く局面では貨幣の価値は相対的に下がります。しかし金は貨幣ではなく実物資産であるため、インフレの局面で保有していると相対的に価値が上がる傾向にあります。そのため、金は貨幣価値の低下をおぎない、総資産の目減りを緩和する機能を果たしてくれます。

金は目に見える分、「安心感を与えてくれる」資産ではありますが、決して「価値が下がらない」資産というわけではありません。インフレになると金の値段は上がると上述しましたが、市場での金取引の状況次第では下がることもありますので、価格変動のリスクを理解する必要があります。加えて、実物資産であるため、紛失・盗難のリスクがあることも理解しましょう。

【疑問3】金に投資をするにはどんな方法があるの?

実際、金に投資をしようと思ったら、どのように投資をしたら良いのでしょうか。代表的なものを5つ紹介しましょう。金地金(ゴールドバーなど)、コイン(金貨など)、純金積立、ETF、そして投資信託に分けて説明します。

◎現物で持ちたい人向け

・まとまったお金で投資をするなら「金地金(ゴールドバー)」

金地金はゴールドバーなどを購入する方法です。金の取扱業者から購入し、自分で金を保管します。一般的には金を購入するときは数十万円〜数百万円かかります。

・少額で投資をするなら「コイン(金貨)」

カナダやオーストラリアなど、海外では政府が投資用の通貨を発行しています。金地金に比べると安く購入することができます。お金と同じように紛失するリスクも高いので、保管方法を意識しておきましょう。

◎株式や投資信託として持ちたい人向け

・ETF

金のETF(上場投資信託)に投資する方法です。ETFは株式同様に売買ができ、透明性と流動性が高いことが特徴的です。株式と同じように、店頭に足を運ばなくても、インターネット上で取引できるというメリットがあります。手数料体系も売買の手数料と同様です。

・投資信託

最後にご紹介するのは、金の投資信託です。投資初心者の方でも分かりやすく、チャレンジしやすい方法です。100円など、少額で投資できる商品もあります。また、現物資産で取引するよりも、手数料が安いのが特徴です。加えて、ファンドマネージャーという専門家が運用をしてくれるので、値段の移り変わりを追い続ける必要はありません。

金での資産運用でも、ほかの投資方法と同様に自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが可能です。自分にぴったりな投資方法を検討してみましょう。

■安全資産の金、持つこともアリ⁉

金は実物資産として次世代に受け継ぐこともできます。更に、ETFや投資信託で保有して、その他の金融商品と同様に自由に売買をして利ざやを稼ぐこともできます。現物で保有したいものの数十万円〜数百万円というお金を出すことが出来ない人は純金積立などを活用し、ある程度まとまった金額になるまで待つこともできます。

自分の資産を一部金で保有し、株価や経済の変動に備えるのもおすすめです。今まで金に関心がなかった人も、これを機会に金投資を検討してみてはいかがでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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