増やす 2019.04.01 見定めできればリターン大!IPOの魅力や注意点などを解説

IPOは企業が株式を証券取引所へ上場する新規公開株のことで、最近ではLINEやメルカリ、ソフトバンクなどで話題になりました。上場前に購入でき、上場後すぐに株価が上昇することが多いため、投資先としても注目を集めることが多いようです。IPOはそもそもどういうものなのか、IPO投資の魅力や注意点などを解説します。

■株式市場で注目されるIPO

IPOとはInitial Public Offeringの略で、企業が株式を証券取引所へ上場する新規公開株のこと。「IPO投資」とは上場前の株を公開価格で購入することです。

公開価格は仮で価格を提示し、投資家の需要に応じて正式な公開価格を決定するブックビルディング方式で決定します。IPO株の購入後は投資家の判断で自由に売却可能です。

■IPO投資の魅力と注意点

公開価格を上回ることが多い

IPO投資の魅力は初値(上場後の最初の株価)が公開価格を上回ることが多いこと。実際に2018年はIPO銘柄90件中80件の初値が公開価格を上回っていました。2017年はIPO銘柄90件中82件、2016年はIPO銘柄83件中67件が公開価格よりも高い初値をつけています。

短期間で大きな売却益が見込める

IPO投資は初値が公開価格を上回ることが多いため、短期間で大きな利益を得られる可能性が高いわけです。例えば2018年に上場を果たしたHEROZ<4382>の場合は、公開価格4,500円に対し初値4万9,000円で、公開価格の10倍以上も株価が上昇しました。HEROZは極端な例ですが、それでもIPO投資の場合は初値が公開価格の2倍、3倍になるというのはよくあることです。

IPO投資の注意点は?

魅力のあるIPO投資ですが、注意すべきこともあります。

1.人気があるIPOの抽選は簡単には当選しない
2.IPOの申し込みで資金が拘束されることがある
3.当選後に購入辞退ができない、制限される証券会社がある
4.必ず株価が上がるわけではない

とくに1に関しては、何度も申し込んでいるのに当選しないという人もいるようです。抽選には誰でも参加できるものの、当選するのは簡単ではありません。

■IPOの当選確率を上げるには?

それではIPO銘柄購入の当選確率を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?

主幹事証券会社で申し込む

IPOは証券会社ごとに販売枚数が違うため、IPOの分配が多い証券会社で申し込むのもポイント。なかでも上場を取り仕切る主幹事証券では多くのIPOの販売があります。まずは対象のIPOの主幹事証券会社を調べることから始めましょう。

いくつかの証券会社で口座を持つ

IPOの抽選は各証券会社で行っているため、複数の証券会社で口座を開設して申し込めば、当選確率は上がります。

証券会社のポイントを活用する

例えばSBI証券では「IPOチャレンジポイント」という制度があります。この制度はIPOの抽選に外れた場合にIPOチャレンジポイントが付与され、次回以降の抽選に利用することで当選確率が上がる制度。証券会社によって制度の有無や違いはありますが、抽選確率を上げる手立ての一つです。

その他にも対面型の証券会社を利用している場合は、営業員と懇意にしているとIPOの抽選に有利になることもあるよう。

■まずはIPO購入を申し込んでみることから

IPO銘柄に当選するのは簡単ではありませんが、損失を出すリスクが低く、資産を増やすチャンス。気になるIPO銘柄があれば、複数の証券会社で口座を開設して申し込んでみてはいかがでしょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO: MaximP/ shutterstock.com

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