学ぶ 2016.11.15 「ねんきん定期便」はここをチェックする

たまにポストに入っている「ねんきん定期便」。見てもよく分からないからとそのまま放っておいたり、捨ててしまったりしていませんか?

■「ねんきん定期便」とは

「ねんきん定期便」とは、毎年誕生月に日本年金機構から届く通知のことです。これまでの年金加入期間や加入実績に応じた年金額、保険料納付額、最近の月別納付状況などが確認できる書類です。

実は、未納の有無も確認できます。内容にもれや誤りがないか、必ず確認するようにしましょう。

■ハガキと封書の2パターンがある

通常、ねんきん定期便はハガキで届きますが、35歳、45歳、59歳の誕生月には封書のねんきん定期便が届きます。

これには年金の加入や変更履歴など、より詳細な記録が記載されていて、会社を辞めて国民年金に切り替わった時期や、専業主婦になって夫の扶養に入った時期などを確認することができます。

また、年金加入記録の確認方法を記載したパンフレットや、年金加入記録にもれや誤りがあったときに提出する年金加入記録回答票なども同封されています。

送られてくるねんきん定期便の中でも特に重要な通知となるので、必ず手元に保管するようにしましょう。

■受け取れる年金額が少ない!?

20代~30代の人は記載されている年金受給額の少なさに驚くかもしれませんが、焦る必要はありません。

これは50歳未満の人の場合、現時点での保険料の払い込み期間に応じた金額が記載されているため。年齢が若く、年金加入期間が短ければ、受給額が低くなるわけです。払い込みをしっかり続けていけば、年齢を重ねるごとに受給額は増えていくので安心しましょう。

一方、50歳以上の人は、このまま60歳まで払い込みを続けた場合の受け取り見込み額が記載されています。途中で仕事を辞めたり、保険料の払い込みが停止になったりしなければ、ほぼ記載通りの年金を受け取れることになるので、これをもとに老後の生活設計を立てることが可能になります。

■今なら、過去5年分まで未納分を納めることができる

転職や離職経験がある人は、年金が切り替わるタイミングでうっかり国民年金が未納になっているケースもあります。将来の年金額が減ってしまうこともあるので、しっかりチェックしましょう。

未納があった場合、通常は2年前までの分であればさかのぼって収めることができますが、実は今なら5年前の分までさかのぼって納付することができます。これは「5年の後納制度」というもので、2015年10月1日から2018年9月30日までの期間限定で実施されている特例制度です。

■ねんきん定期便は捨てずに保管を

不明点があったり、ねんきん定期便が届かなかった場合、厚生年金に加入している会社員は勤務先の年金担当部署に、国民年金に加入している自営業者は役所や年金事務所の窓口に問い合わせてみましょう。

お問い合わせの際も、手元にねんきん定期便があればやりとりがスムーズになります。ねんきん定期便は確認した後も捨てずにファイリングし、保管しておくことをおすすめします。

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