学ぶ 2017.02.09 格安スマホはなぜ安い?大幅に節約できるスマホにしよう!

スマートフォンの料金をはじめとした家庭の通信費は家計にとっての大きな負担の1つとなっています。今や1人で1台以上のスマホを持つのも珍しくない時代となり、スマホの利用料金は重要な課題となっています。

そういった環境もあり、近年格安スマホへの注目度が高まっています。そして、注目度の高まりを反映するかのように、2016年は格安スマホの市場規模が、1,073万から1,427万(総契約数、*1)へと大きく成長した1年でした。

SIMフリースマホの登場によって、docomoやau、ソフトバンクといった大手キャリアからの契約乗り換えも手軽になり、月々の携帯料金を大幅に節約できる格安スマホのニーズはこれからもますます高まりそうです。この流れに乗り遅れないように、格安スマホが安い理由と乗り換えの方法についておさえておきましょう。

■格安スマホとは?

「格安スマホ」とは、SIMフリー対応している安価なモバイル端末、および「格安SIM」とのセットで提供されるサービスを往々にして指し示します。

最近では、中国企業のHUAWEIや、ASUSのZenfone、日本のUPQ Phoneなど、1万円台から購入できるSIMフリースマホ端末が人気を集めています。XperiaやGalaxyのような高機能端末ほどの高い性能を発揮できるかは分かりませんが、いずれもAndroid OSをベースに作られているため、基本的な使い勝手自体、大きくは変わらないものになります。これらの格安スマホ端末は、基本的に(※)SIMカードを差し込んで利用することになります。

※SIMカード無しでもWi-Fiに接続し、インターネット回線につないでウェブサイトを閲覧するなどに利用することは可能です。しかし、音声通話やSMSの利用はできません。

■格安スマホが“格安”な理由

「格安スマホ」と「格安SIM」を利用することにより、一般的なスマホと同様に携帯電話として利用することが可能になります。

格安SIMを提供する回線事業者(MVNO事業者)は、大手キャリア3社の回線網を借り受けてサービスを提供しています。そのため、モバイル通信網を自社で構築しなくてもよく、設備投資が安価で済むため、安い利用料金を実現することができます。また、販売店舗を全国へ展開しないで運営コストを削減していることも料金の安さを支えています。

つまるところ、下記2つの要素によって、格安スマホサービスが実現されているのです。

  • スマホ端末自体が安価であること
  • 格安SIMの利用料が安価であること

実際の利用料金は、大手キャリア3社の半額から3分の1程度が相場で、スマホ端末も2~3万円前後を中心として、高性能かつ高品質なものがそろっています。

スマホ端末と格安SIMを別々に契約して利用することも可能ですが、SIMカードにも様々な種類があるため、はじめての格安スマホ利用時には、スマホとSIMをセットで申し込んだ方が安心です。

■主な格安スマホ(格安SIM)

ここからは、通話や通信のコアであり、格安スマホの根幹でもある格安SIMにフォーカスして、主なサービスを3つ紹介します。

料金の比較は2種類で実施。①各社の最安プランと②3GB前後のプランに、それぞれ080や090などの番号を使ったSMSと通話機能をつけた場合の料金を比較しました。(2017年2月9日現在)

楽天スーパーポイントを使えるのが最大の特色。月々の支払いでポイントを貯められるほか、セット販売端末やアクセサリー商品の購入でポイントが利用可能です。

通信SIM(楽天モバイル)
プラン名金額
ベーシックプラン1,250円/月
3.1GBプラン1,600円/月

ほとんどの格安SIMはNTTドコモの回線対応のみですが、mineo(マイネオ)はau回線も使えるマルチキャリア対応です。

デュアルタイプ(データ通信+090音声通話)(mineo)
プラン名金額
ドコモプラン(Dプラン)500MB1,400円/月
ドコモプラン(Dプラン)3GB1,600円/月
auプラン(Aプラン)500MB1,310円/月
auプラン(Aプラン)3GB1,510円/月

ドコモ系のnuromobile (ニューロモバイル)は、2~10GBまでの1GB刻みのプランで自分にぴったりの容量を選べるのが特色です。

データ+SMS+音声通話のプラン(nuromobile)
プラン名金額
2GB1,400円/月
3GB1,600円/月

■格安スマホの乗り換え手順

大手キャリアから格安スマホへの乗り換えは、次のような手順で進めます。

【Step1】現在の利用状況を把握

利用状況を現状利用しているキャリア各社のサイトから確認する。直近3カ月くらいの「通話時間」と「データ通信量」をチェックしましょう。

【Step2】プランの検討

現在、格安スマホサービスを手がける事業者は600社以上(総務省調べ(*2))。このなかから最適なプランを選ぶのは大変ですが、【Step1】でチェックした「通話時間」と「データ通信量」をもとに絞り込むのがポイントです。

【Step3】MNP予約番号を取得

携帯電話番号をそのまま使いたい人は、現在、使っているキャリアからMNP予約番号を取得して、乗り換える格安スマホの事業者へ伝えましょう。

【Step4】SIMカード購入

SIMカードは、格安スマホの事業者(店舗やサイト)または家電量販店などで購入可能です。

【Step5】SIMカードを入れて初期設定

サイトで購入した人は自分で端末にSIMカードを入れて初期設定を行います。回線がつながっていない状態で設定するため、Wi-Fi環境のある場所で行う必要があります。

【Step6】電話帳などのデータ移行

格安SIMの設定が完了したら、電話帳や各種アプリのデータ引き継ぎを実行しましょう。これで乗り換え完了です。

自分で設定するのが心配な人は、店舗や家電量販店で購入しましょう。
楽天モバイルmineonuromobile各社が提供しているサポートには、チャットで即時対応しているサイトもあるので、ぜひ活用したいところです。

「安かろう悪かろう」で心配されがちな通信の品質については、大手キャリア3社と同じ回線を使っているので大丈夫。各キャリアによる2年縛りで違約金を払っても、結果的に乗り換えたほうがオトクになるケースもあるので、一度、検討してみる価値はありそうですね。

*1:MVMOサービスの契約数
*2:一次MVMOサービスの事業者および二次以降のMVMOサービスの事業者総数を合算した数
(出典:総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表

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