学ぶ 2017.02.15 「ビットコイン」を利用するときに注意すべきこと

ビットコインは、近年公共料金の収納やプリペイドカードとの連携など、利用シーンが大きく広がり、投資商品としてだけでなく決済方法としても大きく注目されています。私たちが普段使っているお金とは違う点もあるので、利用するときに注意すべきことをおさえておきましょう。

ビットコインとは何か

ビットコインは、インターネット上でやりとりする実体のないお金、「仮想通貨」です。普段の生活で使っているお金と大きく違うのは次の3点です。

・ 世界中のコンピュータで分散管理され、実体がなく管理機関もない
お金として実物を見られない上に、国や機関などの管理下に置かれているわけでもありません。インターネットに接続された全世界のコンピュータで分散管理されています

・ ブロックチェーンで管理
不正なコピーや悪用ができないように、ブロックチェーンというしくみを使っています

・ 海外送金でメリット
送金のコストや手間がほとんどかからず、特に海外へ送金するときは大きなメリットがあります

より詳しい説明は「新しい支払い手段、『ビットコイン』とは」を参照してください。

利用するときの注意点

大きな可能性をもつ魅力的なビットコインですが、利用にあたっては次の点に注意しましょう。

・ 価格が大きく変動する
貨幣の価値もインフレやデフレ、為替によって変動しますが、ビットコインはそれ以上に大きく変動します。株価のように会社の業績に左右されるようなものではなく、利用者の需給で乱高下します。実際に、2016年末から2017年1月4日の約2週間で40%以上の値上がりを見せ、一時は1BTC(ビットコイン)あたり約15万円まで上昇しましたが、直後の5日夜には11万円を割り込みました。(*1)

乱高下の背景には、ほとんどのビットコイン取引が中国で行われている点にあります。「トランプ相場」による人民元の下落で、ビットコインへ資金が流れて高騰したものの、それを懸念した当局が規制を強化したことで暴落したとみられています。

・ 取引はキャンセル不可
取引はキャンセルできません。誤って送金した場合、受け取った先から返金してもらう必要があります。従って、送金先が信用のおける相手かどうか慎重に判断しなければなりません。送金先のアドレスを打ち間違えた場合は、不正なアドレスとして認識され、送金はされませんが、非常にまれなケースで打ち間違えたアドレスに送金されることもあります。

・ 復元フレーズを紛失したら利用不可能
ビットコインを入れる架空の財布(ウォレット)には、バックアップ用の「復元フレーズ」があります。12個の簡単な単語が並んだものが多く、パスワード忘れやスマホの買い替え、紛失などでビットコインの取引ができなくなった場合に必要となります。逆に言えば、復元フレーズを忘れたり紛失したりすると、自分のビットコインであっても二度と使うことができなくなります。

・ 使える場所が限られる
まだまだ普及の段階で、ビットコインが使える場所は限られているのが現状です。しかし、ビットコイン取引所を運営するレジュプレスがまとめたところ、2016年末の時点で国内のビットコインを使える場所は4,200店に上り、1年前から4.6倍に増加しています。

ビットコインは電子マネーとは違い、取り扱いは基本的にはすべて自己責任です。たとえば、SuicaはJR東日本が発行・管理しており、窓口で再発行などが可能ですが、ビットコインは発行主体がなく、何かトラブルが発生しても補償されません。取引のミスや盗難、詐欺といったリスクを承知した上で利用するほか、ビットコイン取引所や送金先が信用の置ける相手かどうか、しっかり見極める必要があります。

(*1:参考 産経新聞 2017年1月14日

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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