学ぶ 2017.06.21 【個人型】確定拠出年金を選ぶポイント!手数料を比較しました
2017年1月より加入できる人が拡大されたことで、将来の経済的備えの1つとして注目されている個人型確定拠出年金、いわゆる「iDeCo(イデコ)」。実は、金融機関によって手数料が異なることを知っていますか? どこを選ぶべきか、特徴を整理しておくことで自身にピッタリな金融機関を見つけることができるかもしれません。
■iDeCoに必要な手数料とは
iDeCo(個人型確定拠出年金・イデコ)では、加入時と運用期間中に手数料(口座管理料)がかかります。手数料には、すべての金融機関で共通して必要な手数料と、金融機関が独自に設定している手数料があり、この2つの手数料が合算して表記されていることもあるため、比較する場合は注意が必要です。
そのため手数料についてはよく確認する必要があるとともに、iDeCoは手数料が必ずかかることを認識しましょう。元本保証の定期預金などを選択してしまうと、金利が低く、手数料の方が高いということもあり、拠出した金額よりも手数料負担でマイナスになってしまうこともあるのです。
(1)すべての金融機関で共通して必要な手数料
・国民年金基金連合会への事務手数料:年間1,236円(毎月分割して控除)
・資産管理サービス信託銀行への資産管理手数料:年間768円(毎月分割して控除)
(資産管理サービス信託銀行とは、管理について金融機関から請け負って事務を行う機関です)
(2)金融機関によって異なる手数料
・運営管理機関への運営管理手数料:それぞれの金融機関が定める規定による(毎月控除)
こちらの手数料の違いが、iDeCoの手数料の違いとなっています。この金額をみるようにすると比較しやすくなります。
【その他にかかる手数料】
- 還付を受けるとき
- 給付を受けるとき
- 他社に転換するとき
これらについても手数料が必要になります。金融機関を変更するときや実際に年金を受け取る際の費用の有無は各金融機関によって異なります。もっとも、金融機関の手数料はキャンペーンなどによって今後変更される可能性が高いので注意が必要です。
■主な金融機関別手数料
それでは、いくつかの金融機関の各種手数料を見てみましょう。
手数料(口座管理料)
金融機関名 | 加入時 (初回のみ) | 引用期間中かかる費用(毎月) | 受取時 (振込の都度) | |
---|---|---|---|---|
積立を行う | 積立を行わない | |||
楽天証券 (資産10万円以上) | 2,777円 | 167円 | 64円 | 432円 |
野村證券 (資産100万円未満) | 2,777円 | 450円 | 347円 | 432円 |
大和証券 (資産50万円未満) | 3,857円 | 491円 | 388円 | 432円 |
三井住友銀行 | 2,777円 | 422円 | 319円 | 432円 |
ゆうちょ銀行 | 2,777円 | 537円 | 434円 | 432円 |
三菱UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 【標準コース】 | 2,777円 | 545円 | 415円 | 432円 |
あいおいニッセイ 同和損害保険 | 2,777円 | 523円 | 413円 | 378円 |
ソニー生命保険 | 2,777円 | 491円 | 388円 | 432円 |
参照:iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)をもとに作成。(※資産=資産残高)
金融機関によって手数料の改定が随時行われているため、加入を検討する際にはよく確認することをおすすめします。
■その他の手数料についても注意
今回はiDeCoの加入時と運用時にかかる手数料を紹介しましたが、投資信託など運用をプロに任せる場合は、別途手数料が必要になります。この手数料は運用管理費用、または信託報酬と呼ばれ、拠出金の残高に対する比率で決まってきます。
残高が多くなるほど手数料の額も多くなっていくため、負担する額が口座管理料を上回ることもあります。そのため、投資信託などの商品を運用する際は運用管理費用にも注意が必要です。
TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA
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