学ぶ 2017.08.08 実は2種類あるロボットアドバイザー、あなたはどっちが好み?

初心者にはハードルが高いと思われがちな投資ですが、さまざまな企業が展開をはじめている投資アドバイスサービス「ロボアドバイザー」、つまりロボアドの登場で手軽に投資ができるようになったと言われています。銀行や証券会社など、多くの金融機関が次々提供しはじめているロボアドについて、選び方のポイントを確認していきましょう。

■ロボアドについて再確認

ロボアドとはロボアドバイザーの略で、投資に関するアドバイスサービスです。具体的には、Webサイト上でアンケートなどに答え、そのアンケート結果やプロファイル(人物像)をもとに、適切な資産配分ポートフォリオ(構成比)をおすすめしてくれるというものです。

例えば、年齢、年収、資産運用の経験、運用目的や想定運用期間など、設定された質問に答えると、あなたのリスク許容度が分析されます。そのリスク許容度と運用目標をもとに、おすすめの投資商品のポートフォリオなどをアドバイスしてくれます。何にいくら投資して良いのか分からない人にもトライしやすいですね。

■実はロボアドにも2種類ある

ロボアドは、大きく分けると「おまかせ型」と「アドバイス型」に分けられます。それぞれのタイプについてお話しましょう。

◎おまかせ型

おまかせ型はアンケートに答えたら、その後の売買もおまかせのタイプです。回答内容によるリスク許容度診断から適したポートフォリオを提示してくれ、実際に買付や定期的なリバランス(ポートフォリオの見直し)まで自動的に運用をしてくれます。すべておまかせで運用してくれるので、超初心者や忙しくて時間がない人向きのサービスです。

◎アドバイス型

アドバイス型は、アンケートに答えたら投資金額および目標金額に合わせた資産配分のポートフォリオを教えてくれるタイプ。投資運用へのアドバイスや適した投資商品を提示してくれるので、その中から資産配分の割合や商品を自分で決めることができます。投資経験のある人や独学で投資にチャレンジしたいという人などはアドバイス型を検討しても良いかもしれません。

以前のマネチエ記事「ロボアドバイザーへの相談結果を比較してみた」で紹介したロボアドの中では、THEO楽ラップMSV LIFEはおまかせ型、SMART FOLIOはアドバイス型になります。

■心強い味方! アドバイス型のロボアド

まずはアドバイスが欲しい!と言う方向けに、今回はアドバイス型のロボアドを新たに2種類ご紹介します。

◎投信工房(松井証券)

投信工房では、年齢や金融知識などに関する8つの質問に対する回答内容をロボアドが分析し、リスク許容度を診断してくれます。提案されたポートフォリオの配分比率の調整や投資信託の入れ替えなど、最終的なポートフォリオは自分で決めることができます。

決めたポートフォリオに合わせ、一括購入する以外にも積立購入が可能です。また、ポートフォリオを最適化しながら積立する、リバランス積立も提供しています。

◎FUND ME(カブドットコム証券)

FUND ME(ファンドミー)は、資産運用に関する質問に応じて、各投資家のリスク許容度に応じたポートフォリオを提案し、具体的な投資信託の選定をサポートしてくれるシミュレーションアプリです。スマートフォンのアプリなので、操作も簡単。いつでもどこでも利用できて便利です。

ファンドの入れ替えや金額の変更など、自分で自由にカスタマイズすることができます。ポートフォリオに合わせて一括購入はもちろん、積立購入も可能です。

■手数料や、購入金額はどうなる? 比較してみよう!

おまかせ型とアドバイス型、どちらが自分にとって良いのかと思う人は、費用も含めてチェックしてみましょう。おまかせ型ロボアドから「THEO」、アドバイス型ロボアドから「投信工房」をセレクトし、比較してみました。

 おまかせ型「THEO」アドバイス型「投信工房」
アンケート数年齢、投資歴などに関し、5つ年齢や金融知識などに関し、8つ
購入金額
  • 一括購入は10万円から
  • 積立投資は1万円から1,000円刻み
  • 一括購入は1万円から
  • 積立投資は100円から
投資先株式、債券、不動産、コモディティなど約40種類のETF(上場投資信託)から、個々の投資家に合わせて分散投資リスク許容度と運用コースの組合せに応じ、複数の投資信託でモデルポートフォリオを構成
手数料売買手数料、入出金手数料など不要だが、投資一任報酬が必要。(投資一任報酬は、預かり資産が3,000万円までは預かり資産の年率1%、3,000万円以上の場合は年率0.5%)ロボアド手数料、運用、管理費用など不要
信託報酬購入する銘柄数や種類により異なるが、一般の投資信託に比べ低水準年率平均0.392%
(ポートフォリオの内容により異なる)
購入タイプ一括および積立一括および積立

■コストとリターンのバランスを忘れずに

ロボアドを使って投資をスタートする時には、どこではじめるのが良いかをよく検討することが大切です。まずは「おまかせ型」と「アドバイス型」のどちらが自分に適しているかを検討してみましょう。その際には期待できるリターンと、かかるコストのバランスも忘れずに考えることが大事です。

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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