学ぶ 2017.08.25 「低金利だから銀行預金はしない」という人も銀行を使った方が良い理由

毎月の貯蓄額は、給料日前に口座に残った金額。銀行口座は給与を受け取るだけ、という人はいませんか? 低金利の今でも、預金以外の銀行の活用方法について知ることができれば、もっと賢く使いこなすことができるようになります。銀行口座をもっと活用するために、使えるサービスやお得な商品、活用方法をまとめて紹介します。

実は守備範囲が広い銀行

銀行はただ預金するだけでなく、「お金を増やす」「将来に備える」「借りる」というサービスも持ち合わせています。どのようなサービスがあるでしょうか。

目的サービス例備考
お金を増やす普通預金、定期預金外貨預金投資信託、債券、NISA(少額投資非課税制度)・外貨預金をする場合は、外貨預金口座開設が必要
・投資信託、債券取引を行う場合は、金融商品仲介口座もしくは、投資信託口座、債券取引口座の別途開設が必要(銀行によって異なる)
・NISA取引を行う場合は、NISA口座の開設が必要
将来に備える生命保険、年金保険学資保険、遺言信託、贈与サポート

・それぞれで手続きが必要

借りる住宅ローン、カードローン、ブライダルローン、トラベルローン、教育ローン

・各種ローンについて、借入には審査が必要

※上記は一例です

取引に応じて受けられるプレミアムサービス

単にお金を預ける以外にも、銀行には上記のようなさまざまなお金にまつわるサービスがあります。さらに、以前にも「私たちでも利用できるかも!銀行のプレミアムサービス」で紹介しましたが、銀行での預かり資産やローンなどに応じて、優遇サービス(プレミアムサービス)を受けることができます。

例えば、ATM手数料無料サービスや定期預金の金利上乗せ、住宅ローンの金利優遇、ショッピングや旅行の割引優待や、レストランの予約優待などを受けることができます。

各行によって受けられるサービスや実施状況は異なるため、自分に入会資格があるかどうかを確認するようにしましょう。

口座は使い分けよう

普通預金口座は「生活口座」、定期預金口座は「貯蓄口座」として活用する方法をご紹介します。

一般的には普通預金口座よりも定期預金口座の方が、金利が高く設定されています。給与が振り込まれても使わなかった預金を、そのまま普通預金口座に預けているだけの人はちょっと損をしているかもしれません。しばらく使わない預金があれば、定期預金に預け入れることでお金を増やすことができるようになります。

円預金だけでなく、外貨預金にも分散して預金する方法もあります。元本割れのリスクがあることを理解しておくようにしましょう。

貯蓄口座として利用する場合は、生活口座から貯蓄口座へ自動入金される仕組みがあるかを確認しておくとよいでしょう。ネット銀行でよく見られるサービスですが、手数料が無料なので、1つの口座で貯蓄しようとしても使ってしまう人はこのように自動的に貯める仕組みを作るのもお勧めです。

また、外貨も持ちたいと考えるのであれば、円貨と外貨の両方を持つのも良いでしょう。ただ、外貨預金にしようと思っていても、為替の動きを見てしまい、なかなかスタートできない場合は、積立の外貨預金を選ぶと毎月自動的に外貨が積み立てられます。毎月外貨を積み立てていれば、取得コストが平均化されます。

日本円の自動入金サービス経由で自動的にお金が振り込まれ、その口座で外貨積立預金をすると、自動的に円と外貨の貯蓄ができますね。

以前は、投資信託は証券会社、保険は保険会社へ分けて相談する必要がありました。しかし、金融緩和政策によって銀行が参入することができるようになったため、さまざまなお金の相談を銀行の窓口で行うことができます。

手数料には要注意

銀行は便利ですが、ATMを使う度に引出手数料がかかる場合もあります。手数料が気になるなら、インターネットバンキングの活用も検討しましょう。インターネットバンキングであれば手数料が安く設定されているだけでなく、自宅から好きな時間に取引が可能になるので、銀行にいかなくても済みます。時間短縮にもなりますね。

例えば3万円ちょうどを他行宛に振り込んだ場合、手数料がどのぐらいかかるかを比較してみましょう。

 窓口ATM(カード振込)インターネット
三菱UFJ銀行864円648円324円
三井住友銀行864円432円432円
みずほ銀行864円432円432円
りそな銀行864円432円216円

このように、大手銀行では窓口で振り込みをするよりも、インターネットバンキングの方が手数料は安くなっています。

今回ご紹介した通り、奥の深い銀行サービス。自分の好みや今後の資産計画にそって、改めて銀行を見直してみるのもいいかもしれません。

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