学ぶ 2017.09.01 9月1日は防災の日。万が一のためにお金はどのように準備しておけば良いの?

毎年9月1日は「防災の日」です。災害はいつ起こるか分からないため、常に備えは必要になります。その中でも、最も気をつけないといけないのはお金です。災害時に備え、お金はどのように用意しておく必要があるのかを考えてみましょう。

ある程度の現金は手元に常備しておくこと

普段から現金を持たずに、クレジットカードだけを持参するキャッシュレス生活を送る人もいる便利な現代。しかし、便利な一方で災害時には不便が生じることも想定できます。

例えば、非常時の公衆電話の利用や、モノを購入したい時などには現金が必要になります。ある程度手元にお札と小銭を準備しておくだけでも、大災害の備えの1つになるのです。

・公衆電話を使う時に

災害に巻き込まれると、携帯電話の充電が切れる、回線が混雑してなかなか電話が繋がらない、などの事象により、家族に無事を伝えられない事態が発生するかもしれません。そんな時には公衆電話を利用することを思いつく人も多いでしょう。そんな時のためにも、手元に硬貨を持っておくのは1つの備えだと言えます。

公衆電話には、「災害時優先電話」「通信ビルからの給電」という2つの特徴があります。「災害時優先電話」は通常の電話回線と異なり、緊急時に電話が混み合っていても通信規制の対象外になります。また、公衆電話はNTTの通信ビルから直接電力の供給が行われているため、停電時にも利用することができます。

災害発生時には連絡手段が限られてしまいます。公衆電話に無料化措置が取られる場合もありますが、古いタイプのアナログ公衆電話では、いったん硬貨を投入し、電話終了後に返却される仕組みとなっているため、小銭がないと使用できません。

・モノを購入する時に

非常時にモノを購入する場合、店舗によってはお釣りが不足している可能性もあります。そのため、お釣りが必要になりがちな1万円札のような大金ではなく、1,000円札や小銭を多めにして、ある程度用意しておきます。

東日本大震災が発生した夜、ATMには長蛇の列が続き、すぐにお金を引き出すことができない状態でした。日本は地震などの災害が発生しやすい国です。非常時に備え、ある程度の現金は家の中に用意しておきましょう。

現金が手元にない場合に活躍する電子マネー

災害発生時は水・食品やトイレットペーパーなどの生活必需品の確保が大切です。現金があれば良いのですが、現金が手元にない時の決済手段も考えておく必要があります。

現金の代替決済手段として、まず思いつくのはクレジットカードです。しかしクレジットカードは、通信回線を利用するため、通信規制や回線の断裂などが発生してしまうと利用できなくなる、という可能性がネックになります。

一方で電子マネーの場合、通信回線に不具合が生じていても利用可能なものがあります。例えば、楽天Edy、Suica、nanaco、WAONなどはオフライン決済が可能になるので、通信回線に不具合が生じても使えるので安心です。

・現金チャージをする場合の残高上限額と1回のチャージ上限額

 残高上限1回のチャージ上限
楽天Edy5万円2万5,000円
Suica2万円1万円
nanaco5万円4万9,000円
WAON2万円2万円

最近では複数種類の電子マネーで支払い可能な小売店や自動販売機も増え、利便性が高く、現金が手元に無い際には大いに活躍しそうです。例に挙げた上記の電子マネーの残高上限金額は2万円から5万円です。災害が起きた後に「やっぱり電子マネーにお金をチャージしておけばよかった」と後悔しないように万が一に備えて準備しておきましょう。

支払い手段は複数持っておこう!

お金は「いくら持っていれば安心」という基準を見つけるのは難しいものです。しかし、災害はいつやってくるか分かりません。現金以外にも、クレジットカードや電子マネー、携帯電話のおサイフケータイ機能など、なるべく複数の手段を持つことが、緊急時の助けとなります。

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