学ぶ 2017.09.28 結婚祝いの金額は?友人、知人、上司、部下…それぞれに贈るプレゼントの相場事情

結婚は人生の節目ともいえるビッグイベント。大切な人やお世話になった人が結婚することになったら、ぜひともプレゼントで「おめでとう」の気持ちを伝えたいものです。披露宴に出席する場合でも、ご祝儀とは別に心のこもった結婚祝いを送ればきっと喜ばれるはず。今回はどんな結婚祝いが良いのか悩む人のために、結婚祝いの相場とプレゼントのアイデアをまとめました。

さまざまなパターンのプレゼント

社会人になると、友人や職場の同僚から結婚の報告を受ける機会はぐっと増えるのではないでしょうか。プレゼントの相場は、相手との関係性やご祝儀を包んだかどうかでも変わってきます。さまざまなケースを想定したプレゼントの相場を紹介しましょう。

 披露宴に出席する場合披露宴を欠席する場合
友達・同僚ご祝儀+5,000円1万〜2万円
上司・先輩1人あたり3,000〜5,000円(※連名)1万〜3万円
部下・後輩1人あたり3,000〜5,000円(※連名)1万〜3万円
兄弟・姉妹1万円5万円

※上司・先輩、部下・後輩の結婚式のプレゼントは、連名の場合が多いため連名での金額

(1)友人・同僚:ご祝儀+5,000円

披露宴に出席した場合はご祝儀という形でお祝いを渡すため、プレゼントは必ずしも必要ではありません。でもお金だけでは味気ない、ささやかでもお祝いの気持ちを改めて伝えたいと感じるなら、プレゼントも用意してみてはいかがでしょうか。

ご祝儀とは別にプレゼントを用意する場合には、プレゼントの予算は5,000円程度が目安です。あまり高価なものをプレゼントしてしまうと、「引き出物のほかに内祝いを準備しなくては」と、かえって相手に気を使わせてしまいます。高額なプレゼントは控え、相手がお返しを気にしなくていいような、気軽に受け取れる品を贈るようにしましょう。贈る際にお返しは不要である旨を伝えてもいいかもしれません。

また、一緒に披露宴に出席する友人と連名でプレゼントを贈ることもあるでしょう。その場合の予算は人数によっても変わってきますので、友人と話し合って決めるようにしましょう。

・披露宴に出席しない場合:1万〜2万円

結婚スタイルの多様化が進み、身内のみの披露宴または披露宴自体行わないというカップルも増えているため、ご祝儀を渡す機会がないケースもあるでしょう。ご祝儀を包まず、プレゼントのみ渡す場合のプレゼントの予算は、1万~2万円程度を想定して用意しましょう。

(2)上司・先輩:1人あたり3,000~5,000円

職場の上司や先輩が結婚した場合、1人でプレゼントを用意するのではなく、部署の仲間でお金を出し合ってプレゼントを贈るケースが多いでしょう。1人当たりの予算が少なくても、人数が集まればまとまった額のお祝いを用意できるのが連名のメリットです。連名でお祝いを贈る場合の相場を考えてみましょう。

連名で上司や先輩に結婚祝いを贈る場合は、1人当たりの予算は3,000~5,000円程度が目安です。ただし連名といっても部署の人数はピンキリですから、人数によって金額を調整しましょう。あくまでも目安の金額であるため、まとめ役の人がすでに予算を決めているのであればその額に従います。

(3)部下・後輩:1万〜3万円

部下や後輩から結婚の報告を受けることもあるでしょう。会社の規模や部下・後輩との関係性にもよりますが、一般的に同僚・友人に贈るよりも高めの予算設定で考える必要があります。

披露宴に呼ばれていない場合、結婚祝いのプレゼントは1万~3万円程度がおすすめです。上司や先輩という立場上、同期や友人へ贈るケースよりも相場は高くなります。

また部署で連名でプレゼントを用意する場合は、部下たちが3,000円なら自分は5,000円というように、部下たちが出し合う金額よりも多めに出した方が良いでしょう。

(4)兄弟・姉妹:1万円

兄弟や姉妹の結婚ともなると感動もひとしおで、家族の新しい門出を祝うべく素敵なプレゼントを用意してあげたいものです。しかしかえって関係が近すぎて、どのくらいの予算が相場なのか迷ってしまう人も少なくありません。関係が近い分、予算も高めの傾向にあります。披露宴に出席する場合は、ご祝儀とも併せて考え、プレゼントの予算は1万円くらいで考えましょう。

・披露宴に出席しない場合:5万円

披露宴に出席しない場合は、5万円程度を目安としてください。家族なら、本人に欲しいものを聞いてみるのもいいかもしれません。また予算を全てプレゼントに充てるのではなく、お祝い金とプレゼントという組み合わせで贈るのも一つの方法です。

何を贈る? 結婚祝いのアイデア

相場が決まったら、次はプレゼント選びです。親しい間柄なら直接欲しいものを聞いてしまうのもありですが、悩む場合こんなプレゼントはいかがでしょうか。

・定番!ペアの食器や雑貨

新生活に花を添えてくれる食器や雑貨は、結婚祝いの定番です。好みのブランドをリサーチして、自分ではなかなか買わないような高級な品を選んでみてはいかがでしょうか。具体的にはペアグラス、ペアカップ、万年筆など。おそろいの高級箸もおすすめです。

・おしゃれで「あったら便利」な生活用品

デザインと機能性どちらも兼ね備えた生活用品は、新生活を始める二人への結婚祝いにぴったりです。空気をリフレッシュしてくれる空気清浄機、キッチンで使えるブレンダー、室内の空気を循環させるサーキュレーターなど、最近ではおしゃれなデザインのものもたくさんあります。予算がある場合は、自動で掃除をしてくれる自動掃除機もおすすめです。

・お祝いごとにぴったり!紅白ワイン

お酒をたしなむ人に贈るなら、白・赤をセットにした縁起の良い「紅白ワイン」がおすすめです。さらに生まれ年の紅白ワインなら、サプライズ感もぐっとアップ。ワインは価格層が幅広く、予算に合わせて選べるというメリットもあります。

・現金や商品券という選択肢も

何をあげていいか分からない、形が残るものは避けたいと考えているなら、現金や商品券が良いでしょう。もらった人が自由に使うことができるので、実用的な結婚祝いになります。「悩んだけれど、あなたが本当に気に入ったものが一番だと思うから」等の言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。

プレゼントを選ぶ、渡すときの注意点

実際プレゼントを選んだり、渡したりするときには注意したいポイントがあります。前もってチェックしておきましょう。

・ 金額を揃える

もし自分が結婚していて、お祝いやご祝儀をもらっていた場合には、その金額と同じくらいで揃えるのが無難です。あまりにも差がありすぎると、せっかくのお祝いに水を差してしまう可能性があります。

・ 前日までに渡す

プレゼントを渡すのは披露宴当日以外の日にしましょう。「披露宴のお祝いの場でぜひ渡したい」と思う人もいるかもしれませんが、当日の新郎新婦は準備やイベントで大忙しなうえ、荷物も山ほどあるものです。荷物を増やして負担をかけてしまうのは避けたいところ。披露宴の前後で会える時に手渡すか、会う機会がなければ郵送で自宅に贈るのがスマートです。

・ 付き合いの程度や年齢によって調整

先輩や上司も人によって関係性はさまざまです。普段から親しい付き合いをしている先輩や長く目をかけてもらっている上司などなら、お世話になっている分予算を多めに設定した方が良いでしょう。先輩や上司ではあるけれども普段あまり関わりがないのであれば、少なめでも問題ありません。
また相手の年齢が上であるほど、プレゼントの予算は上がる傾向にあります。相手は20代なら3,000円程度で問題ありませんが、40代や50代の場合は5,000円にするなど少し多めの予算で考えると良いでしょう。

・ 部下への結婚祝いは平等に

上司なら、部下に結婚祝いを贈るケースは1度や2度ではないかもしれません。この場合、プレゼントの予算はできる限り差をつけない方がいいです。意外と部下同士、後輩同士で「自分の時は上司に何をもらった」という話をしていたりするものです。
うっかり差をつけてしまったせいで人間関係がこじれてしまうこともあり得ます。忘れることのないよう、以前誰に何を贈ったのかをメモに取っておくといいかもしれません。

・ 結婚相手のことも考える

新しく家族になる新郎新婦は、結婚相手の家族とこれから仲良くやっていけるか期待と不安でいっぱいでしょう。そのようなときに相手の家族から結婚祝いとしてプレゼントを贈られたら嬉しいものです。プレゼントを選ぶ際は、自分の兄弟・姉妹だけでなく結婚相手のことも考えて選ぶようにしましょう。

気持ちのこもったプレゼントで素敵なお祝いを

もし先に結婚している人がいたり、自分の結婚時にプレゼントを受け取ったりしていた場合は、まわりや自分の時の金額と揃えて贈るようにしましょう。

いずれにしても、時間を割いて自分のために選んでくれたプレゼントというのは嬉しいものです。相場にはこだわりすぎず、相手のことを想って選ぶことが大事です。心を込めたプレゼントならきっと相手は喜んでくれるはずです。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:Avrora Studio/Shutterstock.com

マネチエでは身近なお金の話題をお届けしています
この記事を気に入っていただけたらフォローをお願いします!

ページトップ