学ぶ 2017.11.02 知らなきゃ損! iDeCo(個人型確定拠出年金)の3つの注意点と対処法

最近CMや広告で、iDeCo(個人型確定拠出年金)に関する情報を見かけ、気になっている人も多いのではないでしょうか?iDeCoについては、色々なメリットが伝えられていますが、一方で利用時の注意点もあります。iDeCoを始めてから「開始前に知っておけば良かった」と後悔しないように、注意点と対処法をお伝えします。

運用は自己責任

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、毎月自分で決めた掛金を積み立てしながら運用を行い、原則60歳以降に受け取る仕組みを指します。

加入すると、毎月自分で決めた金額を掛金として拠出します。iDeCoでは、自分で商品について情報を得て、どの商品を購入するのかを選択しなければいけません。最低限、どんな商品があるのかを調べる必要があるのです。また、投資信託の価格が下がってしまうと元本割れのリスクもあります。

せっかく長期で拠出を行うのですから、元本割れは絶対に避けたいという人もいることでしょう。その場合は、選べる商品の中で「元本保証型」、たとえば定期預金などを検討してみても良いかもしれません。大きく値上がりすることはありませんが、原則は元本保証になります。

踏まえておくべき手数料・税金

iDeCoの加入や運用のためには、手数料や税金の知識を理解する必要があります。

・iDeCoの手数料

iDeCoを始めるには運営管理機関である各金融機関にiDeCo用の口座を開設する必要があります。また、実際に口座開設をしてiDeCoに加入するためには「国民年金基金連合会」に2,777円の手数料を支払う必要があります。

iDeCo開始後も、以下の3つの機関に毎月手数料を支払います。

  • 国民年金基金連合会
  • 運営管理機関である金融機関
  • 事務委託先金融機関

信託銀行の口座管理手数料は金融機関によって異なりますので、予め比較しておきましょう。手数料も数年、数十年払い続けると手数料の総支払い金額に差が表れます。

さらに、iDeCoで投資信託を運用する場合には別途「信託報酬」(投資信託を運用している間、日々引かれる管理手数料)が発生する場合もあります。実際に投資を始める前にはよく確認しておきましょう。

・iDeCoの税金

iDeCoでは、拠出時は掛金が全額所得控除の対象になり、運用時にも運用収益に対して税金はかかっていません。積み立てられた年金資産に対しては特別法人税が1.173%課税されますが、これも平成29年3月までは課税が凍結されることになっています。そのため、給付時にも非課税だと考える人もいるかもしれません。

しかし、将来年金を受け取るときには税金がかかります。受け取り方はまとめて受け取る「一時金」と、何年かにわたり分割して受け取る「年金方式」の2種類があります。どちらの場合でも原則課税対象となっています。

iDeCo給付時の税制
老齢給付金(一時金の場合)退職所得扱い。退職所得控除が適用される
老齢給付金(年金の場合)雑所得扱い。公的年金等控除が適用される
脱退一時金一時所得扱い。所得税として課税される
障害給付金所得税扱い。所得税になる
死亡一時金相続財産とみなされるため、相続税の対象になる

参照:厚生労働省HP

他にも、税金に関しては注意すべき点があります。運用中は掛金の分だけ節税になりますが、ふるさと納税による節税住宅ローン減税など、その他の節税策に影響が出る可能性があるのです。

つまり、ふるさと納税で「5万円寄付をしたので、その分節税ができる」と思っていても、iDeCoを始めたため、自己負担額の2万円を差し引いて残りの3万円しか控除対象にならない可能性があります。この点を踏まえると、掛金は自分で考えた水準よりも少し低めに設定しておくのが良いかもしれません。

流動性がないに等しい、途中解約は原則不可

「流動性がない」というのは聞き慣れない言葉かもしれませんが、要するに途中で解約して現金として取り戻すことが原則としてできないという意味です。iDeCoは、老後の生活資金として活用することを目的として資産運用する仕組みです。そのため、生活保護を受給している人などの例外はありますが、原則は途中解約ができません。

利用のポイントは、掛金を生活に無理のない範囲にすること。年1回は掛金を変更することも可能ですが、ライフプランをよく考えて掛金を決めることが大切です。

無理のない範囲ではじめよう

このように、iDeCoはメリットの一方、注意すべきこともたくさんあります。iDeCoをスタートする時にはメリットとデメリットをよく確認した上でスタートするようにしましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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