学ぶ 2018.01.22 マイカー買うなら新車と中古車どちら? 都市と地方で違う買い方

結婚、就職、進学などにより新生活をスタートさせる方の中には、マイカーの購入を検討する方もいるでしょう。特に、郊外や地方で生活する場合、マイカーは必須ともいえます。そこで今回は「マイカーは新車と中古車のどちらが良いのか」について、さまざまな角度からメリット・デメリットを考えていきます。

新車と中古車、どちらが売れている?

日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会のデータによると、2016年の国内新車販売台数は、前年比1.5%減の497万260台です。

一方、2016年の中古自動車登録台数は前年比0.8%増の376万2,654台となっています。販売台数だけを見れば新車の台数が上であることがわかります。

新車と中古車、メリットとデメリット

では、新車と中古車の「どちらがお得なのか」について、いくつかのポイントから考えてみましょう。

・購入時の価格

購入価格で比較すれば、当然中古車の方が安くなります。そのため、同じ予算内であれば、中古車の方が良いグレードの車に乗れるでしょう。

・リセール(車の売却)価格

車は消耗品ですので、購入した時点から資産価値が減少していきます。よほどのレアなクラシックカーなどでない限り、新車で購入したほうがリセール時の価格は高くなります。

・税金

車を購入・所有するには、さまざまな税金がかかります。

新車と中古車でかかる税金を比べたとき、大きな差を生むのは「エコカー減税」です。エコカー減税とは、環境性能に優れた車に対する「自動車税」「自動車重量税」「自動車取得税」の優遇措置になります。環境に配慮した車に乗ることで、こうした税金が25%軽減~免税と幅広い優遇が受けることが可能です。なお、エコカー減税対象自動車は国土交通省の「減税対象自動車一覧」より確認できます。

また、自動車グリーン税制により、購入時だけでなく翌年度の「自動車税」も減税されます。エコカー減税を受けるためには、指定された車種の自動車を購入しなくてはなりません。基本的には、新車購入時の税負担を軽減するための措置ですが、中古車でも適用される場合があります。

・メンテナンス費用

車を購入する際に考えたいのが、このメンテナンス費用です。車は消耗品で、走行するうちにエンジンやバッテリー、タイヤなどの部品が傷んできます。新車の場合は3年間の保証期間がついてくるため、万が一不具合があった場合でも、期間内はあまりメンテナンス費用がかからない傾向です。

また、新車は3年間の車検もついています。一方、中古車の場合は車両ごとに車検までの期間が異なります。すぐに車検を迎える車両の場合は、購入後すぐに車検費用を支払わなくてはなりません。

・保険費用

車を購入する時には任意保険に加入する必要があります。

車種、年間の走行距離、新車か中古車か、運転する人を限定するかしないか、どのような車両なのか、対人賠償、対物賠償、搭乗者傷害、人身傷害などで保険料は異なります。

新車の場合は最新整備や安全装備がつくことにより割引されることもあります。中古車の保険料は車の現在価値や走行距離などによって保険料が異なります。そのため、保険料を見直しする時には自分に必要な内容なのかどうかを確認することが大切です。

都市部と地方、自動車維持費の違い

車は購入してからも一定の維持費がかかります。都市部は地価が高く、駐車場代がかさみます。地方であれば1カ月無料~数千円で済む駐車場代も、東京23区の場合は、1カ月2~5万円かかる場合があります。

地方は車が移動手段である場合が多く、1人1台車を所有していることも珍しくありません。駐車場費用を抑えられる分、走行距離が長くなり、ガソリン代が多くかかるのが特徴です。

すべての費用を総合的に判断しよう

新車と中古車には、それぞれメリット・デメリットやかかる費用に違いがあります。そうした費用を総合的に考えて判断すべきでしょう。単に安さや新しさだけでなく、今一度、自分の周辺環境や使用頻度などを見つめ直したうえで、マイカーの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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