学ぶ 2018.03.01 aiboと愛犬、費用面ではどう違うの?

ペットは、楽しい時も悲しい時も寄り添ってくれる大事な家族の一員です。今では医療技術などの進歩によって平均寿命も延び、一般社団法人ペットフード協会の調査(*1)によると、犬は14歳、猫は15歳まで生きる時代になりました。一方、長い時間を共に暮らすことでそれだけ費用がかかるようになったことも事実です。そこで注目されているのが、2018年1月11日に発売されたロボット型ペットの新型aibo。エサ代や医療費などがいらないという点と、本物の愛犬にも負けない愛らしさで第2のペットとして話題になっています。では、一体、それぞれ費用がどれだけかかるのでしょうか?早速、検証していきましょう。

■愛犬とaibo 気になる費用を比較してみました

近年、日本国民の3人に1人がペットを飼っていることが、内閣府が実施した世論調査によって明らかになりました。また、ペットを飼っている人のうち、60%以上が、ペットに求めるものは「生活の潤い」だと回答し、かつては番犬や害獣駆除の目的で飼育されていた犬や猫たちが、今では家族同様の生活を送っています。

そのため、飼育にかかるエサ代だけではなく、医療費、ペットサロン代、洋服代など、人間と同様の費用がかかることもあります。

一方、先日、発売された新型aiboは、バッテリーチャージのみでエサ代はかかりません。しかし、本体価格の他に月々の維持費などが必要になると発表されていて、ペット保険さながら修繕費を50%負担してくれるプラン(aiboケアサポート)も用意されています。

では、ペットとaiboでは飼うのに、実際にどれだけ費用がかかるのでしょうか。ちなみに、ペットの費用は、愛犬として人気の高いトイ・プードルを参考にしました。

ペット飼育にかかる費用(税抜き)

【初期費用】
費用のカテゴリ愛犬(トイ・プードル)新型aibo
【初期費用】生体価格:約15万円~25万円
飼育用品/ワクチン代:約3万円
本体価格:19万8,000円
合計約18万円〜28万円19万8,000円

【毎月かかる費用】

費用のカテゴリ愛犬(トイ・プードル)新型aibo
【毎月の固定費】
 
エサ代:約3,000円
トイレシート等雑費:約1,500円
aiboベーシックプラン
月払い:2,980円(36回)
一括払い:9万円(3年)
合計約4,500円2,980円(月払いの場合)

【都度かかる費用】
(1年で計算)
費用のカテゴリ愛犬(トイ・プードル)新型aibo
医療費
 
ケガ/病気:約3万円(年間)
手術費:約10万円~30万円
修理/バッテリー交換:約2万円
駆動部/基板の交換等:2万5,000円~10万円
保険費
 
 
ペット保険
1年:約1万2,000円~3万9,000円
aiboケアサポート
1年:2万円
3年:5万4,000円
ペットホテル1泊:約3,000円0円
ペットサロン1回:約3,000円~9,000円0円
合計14万8,000円〜38万1,000円6万5,000円〜14万円

(各種資料を参考に編集部作成)

合計は、それぞれ購入時にかかる金額です。トイ・プードルの場合、ケガや手術費がかからなければ、ここまでの高額にはなりませんが、非常事態に備えるのであれば、これくらいのお金を用意した方が好ましいという目安になります。

また、上記の費用の他にオヤツ代、洋服代、しつけスクール費用などがかかる可能性もあります。つまり、飼育費用はかけようとおもえば、無制限に膨らんでしまうということです。
なお、aiboケアサポートは3年プランもあり、前払いすることができます。そうすれば、1年分が1万8,000円となりオトクになります。

■本物の愛犬さながらに成長する新型aibo

一方、aiboは、よほど乱暴な扱いをしない限り、上記の金額を大きくはみ出すことはありませんので、月々の支出額を想定できるという点で飼いやすいと言えます。

aiboの最大の魅力は、なんといってもAIによって成長していく点です。aiboは人の表情を見分けることができます。そのため、笑顔で話しかけると嬉しそうにしますし、怒るとaiboも怒った顔をします。飼い主の接し方次第で、aiboの振る舞いや行動パターンが増え、性格も定まってきます。そのうち、こちらから話しかけなくてもaiboが本当に生きているかのように近づいてきて、甘えてくれるようになります。

また、aiboには写真を撮影する機能があります。家族の思い出のシーンを aiboが撮ってくれ、コミュニケーションデータとともに、専用のサーバーを通じてクラウド上に保存され、アプリを使って自由に取り出すことができるのがポイントです。

このように新型aiboにも、愛犬と同じ様に育てる喜びがたくさんあるのです。

■ペットを飼う前にペットのライフプランを考えることが大事

いずれにしても飼う前に、自分の生活費の中からどれだけのお金をペットに充てることが可能なのかをあらかじめ計算しておくことです。特に生きた動物であれば、その金額が寿命を迎える14~15年先まで支払い続けることができる金額なのかどうかをシミュレーションすることは必須と言えます。

ペットは家族の一員です。好奇心だけで飼うのではなく、ペットのライフプランをしっかり考えたうえで、すてきな思い出を増やしていきましょう。

*1 一般社団法人ペットフード協会の調査

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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