学ぶ 2018.03.16 大人が読んでも役に立つ 「お金」の大切さ学べる児童書6選

我が子にはお金の苦労をさせたくない、というのが多くの親の願いでしょう。そこで今回は、お金のことを親子で一緒に学んで楽しめる絵本や書籍をご紹介します。お金の仕組み、使い方、経済の成り立ちなど、豊かな生活を送るために必要な情報を学び、子どものお金教育に役立てましょう。

■お金を「きちんと使う」大切さを身につける本

やまもとゆか著/KKベストセラーズ

作者は、「カリスマ主婦トレーダー」として活躍し、株やFX、仮想通貨などの金融関連の著書も多い山本有花さん。3歳以上の子どもへの読み聞かせに向いている絵本です。

1円玉の他、5円玉のゴピカや千円札のサウザンはくしゃくなど、可愛らしいお金たちが登場し、お金の流れや使われ方、日本と海外のお金の違いなど、お金の仕組みが語られています。

また、お金にも気持ちがあり、金額に関係なく「誰かの役に立ちたい」と願っているというメッセージがこめられ、子どもたちに「お金は大切に扱わなくてはならない」ということと、「きちんと考えてから使わなくてはならない」という大切な教えを与えてくれます。

なかがわちひろ著/アリス館

この絵本はお金の価値、お金の正しい使い方、お金がもたらすものを学ぶことができます。すぐにおねだりをする子どもに、読み聞かせたい絵本です。

この本では、500円を通じて500円で買えるものの限界、消費税の問題、また買った後にもお金がかかることなどを知り、お金の大切さを学ぶことができます。本を読み終える頃には、お金についての考え方が変わることは間違いありません。

■「お金」と「生活」の密接な関係を学べる本

浜矩子著/クレヨンハウス

「ひとをしあわせにできないなら、それは〈ニセの経済活動〉です」というドキリとするメッセージから始まるこの絵本。子どもたちに語りかけるような優しい言葉で綴られているのが特徴です。

「お金は脇役であり、手段なのです」「多様なひとびとが、ゆとりをもって、優しい気持ちで、お互いを支え合うこと」など、経済の理想を説く名言がたくさん出てきますので、大人にも気づきを与えてくれます。また、今、現実に起きている社会情勢を鋭い目線でとらえています。

■本が苦手な子どものための漫画で楽しく学べる本

旺文社

シリーズ累計部数100万部を突破した児童書「学校では教えてくれない大切なこと」のお金編です。等身大の子どもたちの目線から、経済学の基礎について、ギャグ満載のコミカルな漫画で描かれています。

街の銀行と日本銀行の違い、政府の役目、経済発展の仕組み、国債、年金。さらに、現代の子どもたちには必須の電子マネーやクレジットカードの仕組みと正しい使い方まで、とても充実しています。

その一方で、おこづかいの上手なおねだりの仕方やお年玉をもらうときのマナーなど、子どもの興味を引く話題が盛り込まれているため、本が苦手な子どもでも最後まで飽きずに読むことができます。

デアゴスティーニ・ジャパン

こちらは、累計発行部数2,700万部の「そーなんだ」シリーズのお金編です。発刊当初は週刊誌として発売されていましたが、現在は単行本として再販され、電子書籍でも読むことが出来ます。

インフレを生み出す仕組み、税金の種類、外貨の仕組み、株式会社の仕組み、クレジットカードの仕組みなど、お金にまつわる基本的な知識が丁寧に描かれています。

また、大人でも即座に答えるのが難しい「お札は紙なのになぜモノを買えるのか?」「ペイオフ解禁によって1,000万円以上の普通預金が保護されなくなった理由」、「金や宝石がなぜ世界的に価値があるのか?」「円高ドル安がもたらす国際的な影響」など難しいテーマも扱っており、それらも漫画だからこそ、簡単に理解することができます。

さらに、お金にまつわる豆知識も豊富で、「千円札の寿命は〇年」「50円玉に穴が開いている理由」「お札に肖像画が書かれているわけ」など大人でも熟読したくなる一冊です。

■親子で読むことで、子どもの金融リテラシーを養う本

ゲリー・ベイリー&フェリシア・ロー著/トランスワールドジャパン

ロンドンにある児童書の出版社・アレグラパブリッシングから発売された洋書「The textbook series of money Your Money」の翻訳本です。9歳以上の子どもを対象にしたわかりやすい語り口ながらも、金融リテラシーを身に付けるための一助となる内容です。

お金を得るためには働く必要があるなど、お金や経済の基本知識に加えて、ビジネスの計画、投資のリスク、募金の意義など、日本では子どもにあまり教えないような深い内容も、分かりやすい言葉で、ていねいに解説されています。

「友人から借金をした場合、借りた人が義理を果たさなければ、友情は壊れるでしょう」、「人々は、詐欺師などを信じたり、負債を抱えたらどんなに大変かを知らなかったりするので、借金を抱えることが非常に多いです」など、先生や親が伝えにくいストレートな教訓も多く、よりシビアでリアルなお金の現実を学べます。

■子どもと一緒にお金の大切さを学び、日々の生活に役立てよう

お金に関する知識は、子どもの健全な成長と将来の助けとなります。子どもが飽きてしまわないようにさまざまなお金に関する本を読み、子どもと一緒に学ぶ姿勢を持つのがよいでしょう。そして、本を読んだ後は、その本に書いてあったことを子どもと一緒に実行することが大切です。

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