学ぶ 2018.06.05 歯医者にかかる治療費っていくら? 保険の適用は?

歯医者さんと言えば以前は「歯が痛くなったら行く」という人も多かったのではないでしょうか。しかし、現代は「歯が痛くなる前に行く」「歯が悪くならないように利用する」という予防の観点が注目されつつあります。定期的なメンテナンスを行うことは早期発見・早期治療につながるので結果的に治療費を安くできます。今回は「歯」について一緒に考えてみましょう。

■歯医者でできることって?

まず、歯医者さんでできることはどのようなことなのかを考えてみましょう。すぐに挙げられるのは歯の治療です。保険が適用される場合は基本的に3割負担となりますが、人によっては1割負担、2割負担となることもあります。

診療明細書に書かれている点数は1点につき10円にあたります。

◎歯の状態チェックとスケーリング

歯の治療・定期検診を問わず歯の状態をチェックしてもらえます。具体的には歯周基本検査やレントゲン撮影が行われます。初診や定期検診の際に歯の掃除や歯石取りをしてもらえますがこれをスケーリングと呼びます。もろもろ合わせると検診だけで3,000円ほどかかりますが、レントゲン撮影は方法や機種によって値段が異なります。

定期検診の場合はレントゲン撮影がないことや再診料で処理されることから2,000円ほどになります。

◎虫歯の治療

虫歯の治療は虫歯の進行度合いによって治療法と料金が変わります。初期状態であれば再石灰化を待つことや削るだけの治療で済みますが、進行すると根管治療や抜歯が必要となります。

虫歯の治療は軽いものであれば1本500円~1,000円、中程度のものなら700円~3,000円、重度のものであれば2,000円~7,000円ほどかかります。更に補綴物の料金が加算されます。

◎抜歯

虫歯や親知らずを抜歯するときは乳歯であれば400円ほど、永久歯であれば500円~900円ほどかかります。親知らずの場合は埋伏歯で900円~4,000円ほどかかります。ただ、親知らずを放置すると歯列の乱れや痛みにつながるため難しい抜歯でも早めの治療が大切です。

◎歯周病・口内炎治療

歯周病や口内炎の治療をしてもらえますが、歯周病については基本的にはスケーリングで対処し、難しい場合に歯周外科手術を行います。歯周外科手術は1本につき270円~1,000円ほどかかります。口内炎の治療は600円ほどかかります。

◎補綴(ほてつ)

補綴とは詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)、インプラントのことです。詰め物や被せ物については、樹脂でできたレジンや銀歯であれば保険適用、金歯やより人間の歯に近いセラミックを使う場合は保険適用外となります。補綴の際、台座が必要であれば、更にお金がかかります。

◎入れ歯

入れ歯に関しては樹脂製であれば保険適用ですが、金属やセラミックなどを利用した場合は保険適用外となります。

◎ホワイトニング

ホワイトニングは治療のために行われないので保険適用外です。

■保険適用外はある?

歯の治療については大部分が保険適用となります。保険適用外となるのはより質が高く美しい材料を使う場合やインプラントなど必ずしも必要ではない治療を行う場合、そして審美歯科です。

保険適用外となるのはこのようなものです。これらに関しては10割負担となるためしっかりお金を貯めて治療にのぞみましょう。

  • ホワイトニング(1回3万円~5万円ほど)
  • インプラント(1本20万円~60万円ほど)
  • 矯正治療(80万円~120万円ほど)

■家族みんな、歯を大切にしよう

虫歯にならないために気を付けることは正しく歯を磨くこと、よく噛むこと、定期的に歯科検診を受けることです。

定期検診は費用を伴いますが、虫歯の進行によって支払うお金や生活上のデメリットに比べればはるかに安いと言えるのではないでしょうか。特に子どものうちから歯を健康に保つことは、大人になってからの歯の健康に効果的です。子どもから大人まで、家族みんなで歯の大切さを考えてみませんか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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