学ぶ 2018.07.17 お財布がいらなくなる? 個人間のお金のやり取りもスマホでできるって本当?

現金を使わずに支払いを済ませる「キャッシュレス」決済がじわじわと広がっています。普段のお買い物はもちろんですが、最近では、友だち同士の割り勘もスマホアプリを使ってキャッシュレスでできるようになりました。

■「お財布いらず」は今後も増える

キャッシュレス化はどんどんと進んでいます。クレジットカードやデビットカード、SuicaやWAONなどの電子マネーを使ってお買い物をしたことがある方も多いのではないのでしょうか?

じわじわと浸透しつつあるキャッシュレスですが、日本クレジット協会が発表した2015年の調査によると、支出時のキャッシュレス決済の割合は日本では20%ほど。世界の先進国が40~60%になっているのに比べると、まだまだ現金主義の人が多いのが現状です。

店舗側のキャッシュレス決済の受け入れ対応状況も確認してみましょう。海外ではほとんどの店がキャッシュレスに対応していて、カードかスマホがあればお財布なしで問題なく過ごせる街もありますし、中には「現金お断り」というお店まであります。日本でも、2020年までに海外の旅行客が訪れる主要な商業施設、宿泊施設、観光スポットでは100%を目指しています。

今後、私たちの身の回りでも確実に、現金決済からキャッシュレス決済に移行する動きが進むでしょう。

■個人間のやり取りも「お財布いらず」に!

個人間でのお金のやり取りにおいても、これまでは現金手渡しや銀行送金などが主流でしたが、最近はスマホアプリで簡単に送金できるようになっています。

代表的なシーンは「割り勘」。みんなで食事や飲み会に行ったときの割り勘でも、じゃらじゃらとした小銭や大きなお札の両替に手間取ることなく、容易に会計を済ませることができます。

基本的な使い方としては、まず幹事がアプリをダウンロードして自分の情報を登録してから、割り勘したいメンバーを選んで、請求額を入力したメッセージを送ります。受け取ったメンバーは、そのメッセージ内のリンクから案内にしたがってクレジットカード情報を入力するなどし、アプリ内で支払いを済ませます。幹事はアプリ内に集まったお金を、そのまま別の店の支払いに利用したり、現金化したり自由に使うことができます。

割り勘に使える代表的なアプリが下記の3つです。

・paymo(ペイモ)

paymoは、レシートを添付してメッセージを送り、支払いのためのやり取りをします。相手がアプリをダウンロードしていなくても支払うことができます。請求や支払いは無料で使えますが、paymo内の残高を銀行口座に引き出す場合は手数料200円がかかってしまうので要注意です。

まとめて支払うと各クレジットカード会社のポイントがもらえる分、現金で支払うよりも少しお得になります。割り勘しても、幹事さん以外のメンバーもポイントが貯められるのもいいですね。

・Kyash(キャッシュ)

Kyashはpaymoと似ていますが、レシートが不要なので割り勘だけでなく送金にも使える点、現金での引き出しができない点が特に大きく違っています。現金化はできませんが、専用のVISAカード番号が付与されるため、ネットショッピングなどに利用することができます。

・LINE Pay(ラインペイ)

LINE Payは参加メンバー全員がトークアプリ「LINE」で「友だち」になっているときに便利です。アプリ内で幹事の本人確認が必要なので、事前に済ませておきましょう。また、割り勘だけでなく、イベント参加費の徴収や立て替えた分の送金にも使うことができます。

■「キャッシュレス」サービスを使いこなすために

「現金を見る機会がなくなると、お金の重みが分からず浪費してしまいそうで怖い」と精神的なハードルを感じる方もいます。ですが、現金と違ってカードや電子マネーには履歴がすべて残るので、家計簿なしでもお金の使い道が把握しやすいというメリットもあります。

現金でもキャッシュレスでも、自分のお金の流れを管理する力は大切ですから、きちんと身に付けておきたいですね。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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