学ぶ 2018.07.26 【東京駅周辺】無料バスでお得に観光!『丸の内シャトル』をフル活用

皇居や丸ビルなど、さまざまな施設が集中する東京・丸の内エリア。大半の目的地へは徒歩で行くことができますが、端から端までの移動となると、さすがにちょっと考えます。そんな時に使いたいのが無料巡回バス『丸の内シャトル』!

無料なので、倹約家の方でも罪悪感なく乗ることが。むしろ時間対効果を考えれば乗ると得かも……? 利用方法はもちろん、停留所付近の観光スポットも紹介するので『丸の内シャトル』を乗りこなしてくださいね! もしよければ「こういう使い方を見つけた」「こんな時に助かった」という感想も送ってもらえると嬉しいです♪

■無料にくわえて手間いらず。普通のバスより便利かも!

利用方法は非常に簡単──むしろ語ることがありません。普通のバスと同じように停留所で待ち、バスがきたら乗り込むだけ。何の手続きもなく、都民でも道民でも分け隔てなく利用することができます。料金を払わないぶん、普通のバスより乗車がスムーズなほど。

こんな最高なサービスが実現したのは、地元企業の協賛あってのこと。公式サイトにリストアップされているので、丸の内シャトル利用中に通りかかったら、心の中でお礼を言っておきましょう。ちなみに"お買い物や、観光、ビジネスの足として是非ご利用ください"とのことなので、気兼ねせずに乗ることができますね!

▽運行間隔は地方バスより短い! 便利な公式アプリを利用しよう

丸の内シャトルの通常コース運行時間は10:00~20:00。くわえて平日の08:00~10:00まではビジネスコースとして短縮版の大手町ルートも運行しています。どちらも運行間隔は15分前後ですが、電車と違ってバスの時間はそこまで正確ではありません。

公式サイトか公式アプリ(iOS/Android)で、バスがどの辺りを走行中か分かるようになっているので、そちらのほうを利用してみてください。

■停留所から行ける"お財布いらず"の観光スポット10選

乗車無料の巡回バスはとってもお得。浮いたお金を遊びに使ってしまうのもいいですが、せっかくなら行く場所も無料にこだわってみませんか? 東京屈指のビジネス・ショッピング街でありながら、丸の内エリアには意外にも多くの無料スポットがあるんです! 停留所別にいくつか紹介するので『無料ツアー例』として役立ててみてください。

実際の買い物と食事、およびその他として紹介するスポットの中には有料のものが含まれます

▽東京駅 【新丸ビル/三菱ビル】


2012年に丸の内駅舎が復元されて話題となった東京駅。京葉線や東海道本線、横須賀線、さらには新幹線など、数多くの路線に接続している巨大ターミナル駅としての側面はよく知られていますが、それだけで終わるのはもったいない!

ecuteなど、他の駅では一つあればそこそこ栄えているとされる商業施設が、東京駅の構内には10以上もあるんです! もちろん一つ一つが充実していて、中には『東京駅一番街』のように約100店舗が集結するエリアまで。見ているだけで楽しいものの、誘惑が多すぎるのもまた事実。お財布の紐がゆるみすぎないように気を付けてくださいね。

関連サイトhttp://www.tokyoinfo.com/

・駅構内にある無料スポット

1.ステーションコンシェルジュ東京(グランスタ、改札内)
東京駅に関することだけではなく、都内の観光・イベント情報、果てには地方の観光案内まで、どんな質問にも"分かりませんとは言いません"をモットーに答えてくれます。なんと無料で。改札内にあるため、東京駅を出発点にする時に使いたいですね。

2.銀の鈴(八重洲地下中央口改札、改札内)
広大な東京駅での待ち合わせ場所として有名な銀の鈴。実は2007年に新しくなったのをご存知ですか? その存在は目に入っていても、意外に認識が古いままの人がいます。表面の色も模様もきれいなので、通りかかった際は見ておきたいところ。正時毎に時報代わりのメロディーが流れます。

※その他の周辺スポット
丸の内オアゾ、iiyo!!、新丸ビル、グラントウキョウなど

▽気象科学館(気象庁内) 【日経ビル】


新丸ビル停留所から3区間、気象庁の気象科学館では天気予報の仕組みや主だった観測機器、地震や津波などのシミュレーターなど、気象業務に関わる情報を閲覧・体験することができます。土日・祝日には気象予報士による説明も受けられるため、より詳しく知りたい方は休日を狙ってみると良いでしょう。

そのほか、5~15人の団体であれば実際の業務を窓越しに見学できる現場見学も。予約制で平日のみとなっていますが、せっかく行くのであれば見てみたい! 余談ですが、同施設の天気相談所では天気に関することや用語解説、どういった時に警報が出るかなどの相談をすることができます。普段なんとなく聞き流している降水確率の意外な算出方法などを聞いてみましょう。

開館時間10:00~16:00
休館日年末年始(天候・天災の場合臨時休館あり)
公式サイトhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/kagakukan.html

▽ミノーレ(JAビル内) 【経団連会館・JAビル】

1つ前の日経ビル停留所からも歩いて行けるJAビルの4階、ミノーレ。屋外には果樹やお茶の木、さらに田んぼ(!)まであり、都会の中心も中心にいながら食や農を感じられる、自然の癒しスポットとなっています。まるで地方の道の駅にいるかのような『JAまるしぇ』『つごもり市』などのイベントは、正直言ってデパートの物産展に行くよりも断然お得。

休憩スポットとしても秀逸で、旬の食材や国産農畜産物を使った『国産100%』手作り弁当を格安で食べることができます。座学中心ではあるものの、料理教室よりもためになる、プロによる料理講座が開催されているのも魅力的。できればイベント・講座を狙って行きたい場所です。

営業時間09:00~18:00
休館日土・日・祝
公式サイトhttps://life.ja-group.jp/event/minole/

▽皇居 【郵船ビル】


隠れていそうで全く隠れていない、日本屈指の観光スポット・皇居。広大なその敷地の中には、一言二言では語り切れない魅力がたっぷり! 大まかに『北の丸公園』『皇居東御苑』『皇居外苑』とエリアが分かれているので、とりあえずどれか一つに絞って、ピクニックに行くような気持ちで訪れてみてください。

個人的なオススメは江戸城の正門にあたる『大手門』。築城の名手と呼ばれた藤堂高虎の設計といわれていて、門そのものもさることながら、それを支える蝶番の大きさにロマンを感じずにはいられません。そして敷地の各所に現存する石垣の数々! 近現代建築とは別ベクトルの魅力があります。

最近は名古屋城の新天守がなにかと話題ですが、オリンピックを控えた今、江戸城天守のことも思い出してほしいところ。そういう意味でも目が離せないスポットです。最寄りの停留所を郵船ビルとしていますが【日経ビル~第一生命】間であれば、どこで降りても行きやすくなっています。目的地によって使い分けましょう。

公式サイトhttp://www.kunaicho.go.jp/about/shisetsu/kokyo/kokyo.html

 

・その他の関連施設
和田倉噴水公園、宮内庁三の丸尚蔵館、日本武道館、科学技術館、東京国立近代美術館など

▽明治生命館(MY PLAZA) 【丸の内マイプラザ】


個人的に丸の内駅舎をしのぐと(自分の中で)話題の建造物。お堀に面する昭和最初期の建物というだけでも心くすぐられるのに、アトリウム(ガラスなどを通して光の差し込む広い空間)もセットだなんて……。明治生命館は重要文化財に指定されているのですが、こういった形で保護されているのは珍しいです。いるだけで楽しい

ちなみに駅から直結の東京ステーションホテルの最上階ラウンジもアトリウムという名称ですが、こちらは駅の屋根裏といったおもむき(本当に屋根裏)。アトリウム建築が好きな私としては、明治生命館に軍配が上がります。とにかくどこを見てもカッコイイ。現役で使われている建物(動態保存)ですが、一部が一般公開されているので、ぜひ見学を!

開館時間【水~金(一部公開)】16:30~19:30 【土日】11:00~17:00
休館日12月31日~1月3日、ビル電気設備定期点検日
公式サイトhttps://www.meijiyasuda.co.jp/meiji_seimeikan/

 

その他の周辺スポット
丸の内ブリックスクエア、三菱一号館美術館、出光美術館 

▽日比谷公園 【第一生命】

photo:Tak H.


2013年に開園から110周年を迎えた日比谷公園。実は日本で一番古い洋風近代式公園です。年間を通して花や樹木が色づき、訪れる人々に癒しを与えてくれます。敷地内の野外音楽堂では『ザ・ブルーハーツ』や『尾崎豊』など伝説的アーティストのライブが行われたことも。現在も様々なライブが行われているため、近くにいると演奏が聞こえてきてちょっと得した気分になりますよ。

その他の周辺スポット
第一生命ギャラリー、日比谷シャンテ、日生劇場、新・ゴジラ像

▽METoA Ginza 【日比谷】

家電を購入する際、あなたは何を基準に選びますか? もし店頭やインターネットで価格やスペックだけ見て決めるのが不安であれば、メーカーの運営する展示施設に足を運んでみるのはいかがでしょうか。METoA Ginzaは三菱電機の展示場。商品自体はほとんどないものの、期間ごとに決まったコンセプトのイベントが開催されていて、五感で未来を体験できます。

多言語の方とコミュニケーションを円滑にするアプリやVRで世界最速エレベーターを体感できたりと、イベントによって色々な分野の最新技術の使用例を楽しく学べます。1階のカフェではイベントにちなんだ限定メニューも登場。家電購入の決め手には弱いかもしれませんが、目指すビジョンに賛同できれば、投資と思ってメーカーを絞ることができるかもしれませんよ。

開館時間11:00~21:00
休館日1月1日(別途施設メンテナンスなどで休館の場合あり)
公式サイトhttp://www.metoa.jp/

▽Ginza Sony Park(2018年8月9日オープン予定) 【日比谷】

METoA Ginzaから通りを挟んで徒歩1分、長年銀座の街で親しまれてきたソニービルが生まれ変わりを果たします。前身のショールームから一転、銀座の玄関ともいうべき一等地に、あえてビルではなく公園をオープン!

もちろん普通の公園ではなく、コンセプトは『買える公園』。なんと公園内の植物を実際に買うことができてしまいます! これらのプロデュースをするのはプラントハンター・西畠清順氏。世界中から集められた特別な植物が、銀座の街に彩りを与えます。

そして2022年には公園のコンセプトは変えないままに、新たなソニービルが竣工予定。以前のビルに比肩しうる、銀座の象徴ともいえる建築物が設計されています。どうぞそちらもご期待ください!

開園時間05:00~24:30(予定)
休園日1月1日
公式サイトhttps://www.ginzasonypark.jp/

▽東京国際フォーラム 【新国際ビル】

photo:kabacchi


東京交通会館ビルや東京宝塚劇場、有楽町マリオンなど、新国際ビル停留所の周辺にはいくつものホールや劇場が集まっています。その中でもひときわ目を引くのが東京国際フォーラムのガラス棟。その名の通り約2600枚ものガラスを使用したアトリウム空間で、船の骨組み構造を思わせる天井のアーチは無骨ながら、それそのものがアートのよう。

明治生命館と比較すると、夜は高さや規模が段違いのため、こちらのほうが見ごたえがあって好きかもしれません。夜遅くまで開館していて、上層階のラウンジや通路は隠れた夜景スポットとなっています。用がないと入れないと思われているのか、あまり人がいないのでオススメです。

開館時間07:00~23:30
休館日年中無休
公式サイトhttps://www.t-i-forum.co.jp/

▽JPタワー KITTE 【三菱ビル】

photo:kabacchi


ぐるっと丸の内エリアを一周して、最後にご紹介するのがJPタワー KITTE。丸ノ内線東京駅から直結した普通の駅ビルと思うなかれ、本当に無料でいいのかと不安になるほど施設が充実しているんです!

まず1つ目は屋上庭園『KITTEガーデン』。すぐそばから復元された丸の内駅舎を見ることができます。真正面からとはいきませんが、距離は十分。緑が多くて安らげる、オススメの休憩スポットです。

お気付きの方もいるかと思いますが、KITTEの由来は『切手』から。4階には当時の素材を使って再現した『旧東京中央郵便局長室』が残されています。商業ビルの中間階特有の現象なのか、ほとんど人がいない穴場です。雰囲気は良いのですが、調度の再現がないのが残念です。

KITTE観光の目玉ともいえるのが東京大学総合研究博物館と日本郵便が共同運営する『インターメディアテク(IMT)』。東京大学が開校から長い時間をかけて蒐集・蓄積してきた、動物の骨格や化学模型など、学術標本たリえる品々が、まるでアンティークグッズのように展示されています。

そして見どころは展示品然としたものばかりではありません。壁や床を見ると、細かな傷やテープの跡が。実はこの場所は元は郵便の仕分けをしていた場所。展示ケースも東京大学で実際に使われていた什器がほとんどなんです。「アレ?」と思ったら、思わぬストーリーが隠されているのかもしれません。

公式サイトhttp://jptower-kitte.jp/

無料のバスでどこに行く?

ただより高いものはない、なんて言いますが、やっぱり『無料』という言葉には不思議な魔力が宿っています。こと経済の中心・丸の内エリアであれば、その言葉の効力もひとしお。まるで一つ一つが宝物のよう──とまで言っては夢見すぎなものの、案外お金をかけなくても楽しめるということに気付けます。

けっして遊びにお金を使うのは悪いことではありませんが、こういう体験もしておくと、休日の無駄遣いが減る……かもしれませんよ(効果は保証できません!)。

※記事内の料金・営業時間などは公開時点の情報です。

TEXT:マネチエ編集部

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