すみだ水族館

学ぶ 2018.08.15 何回で元が取れる?年間パスポートのコスパ比較!

テーマパーク、動物園、水族館などなど、お出かけ先で見かける年間パスポート。一見するとお得そうですが、何回使えば元が取れるのか気になりませんか?『どうやって』『何回使えば』元を取れるのかに主眼を置いて、オススメ年間パスを紹介します!

※記事内の料金は全て一般(大人)の代表的な料金を例として扱っています

■年間パスポートはどういう時に買うべきか

▽重要なのは回数じゃない

年間パスポートの買い時はズバリ、何回も行くと確証がある時。本当に好きだったり、使い勝手の良さだったりと、価格以外に価値を見出した場合にのみ購入を検討しましょう。この記事はあくまで『何回使えば元が取れるか』を紹介するものであり『お金が増える』ものではありません。お得だからという理由だけで購入するのはただの無駄遣いです。

▽ここで確認。無駄な継続サービスを放置していませんか?

定額サービスの中には『あまり使わないメンバーをどれだけ確保できるか』を目的としたものがいくつもあります。大手携帯キャリアの「必要なければ無料期間内に解約してください」という付帯サービスが有名(?)ですよね。

年間パスポートはそれとは違いますが、そういう側面が全くないとは言い切れません。1つでも心当たりのあった方はまずそれを解約し、同じ状態にならないか、よく考えてから行動に移しましょう。

■回数順に紹介!お得な年間パスポートを完全解説

【2回】すみだ水族館

すみだ水族館

すみだ水族館は東京スカイツリータウンにあります。それほど広くはありませんが、海獣・水生生物との距離が近いのが魅力です。馴染み深い金魚はもちろん、運が良ければペンギンとオットセイの館内散歩に遭遇することも! ペンギンのお散歩は他所でもたまにありますが、ここまで自由に動き回らせているのは珍しい……というか真横まで来ます。
 

オットセイ

土日の昼間はさすがに混んでいますが、休日夜や平日は年間パスポートを持っているとお手軽な休憩・癒しスポットに早変わり! 人よりペンギンが多い状態だと、水音や鳴き声のする中、ゆっくりと館内を回れるのでオススメ。小さなカフェがあるほか、休憩スペースも充実しているので、ついつい長居してしまいます。

年間パスポートは館内イベント優待などのほか、『東武動物公園』や『雅叙園』など他の施設とのコラボやソラマチと連携したサービスが受けられたりもするので、値段以上のお得具合。ジャンル的にはペンギン・クラゲ・チンアナゴが好きな人は購入して損はありません!

一般料金年間パスポート
2,050円4,100円

 

開館時間9:00~21:00 
休館日なし
アクセスとうきょうスカイツリー駅からすぐ
公式サイトhttp://www.sumida-aquarium.com/

 

【3回】国立科学博物館

国立科学博物館

国立では唯一の総合科学博物館。設立は1877年と、国内で最も歴史ある博物館の一つです。人類全体の生命史を学べる『地球館』と日本列島や日本人の歴史が学べる『日本館』の二つからなり、これが620円でいいのかと思ってしまうほど。

残念ながら関東大震災により完成当時の建物は残っていませんが、現在の日本館は1930年(31年とも)に竣工したもので、重要文化財に指定されています。吹き抜けの天井や細かな装飾などを見て回るだけでも楽しめますよ!

国立科学博物館の年間パス『リピーターズパス』は3回以上で元が取れますが、各種特典を含めると2回でも1回でも元が取れてしまいます。一番大きいのが『附属自然教育園』と『筑波実験植物園』の入園料(共に310円)が無料になるというもの。それ以外にも割引になる特別展があったり、館内での食事・買い物が割引になったりとお得度抜群!

一般料金リピーターズパス
620円1,500円

 

開館時間9:00~17:00(金土は~20:00)
休館日毎週月曜(祝日の場合火曜)、12月28日~1月1日
アクセスJR『上野駅』公園口から徒歩5分
公式サイトhttp://www.kahaku.go.jp/

 

【3回】東京ジョイポリス

屋内型テーマパークでは国内最大級の東京ジョイポリス。デジタルとリアルの融合を意味するコンセプト『デジタリアル』に相応しい、非日常のデジタルアトラクションの数々が体験できます。

一般料金が4,300円、年間パスポートが12,000円と、料金だけ見ると3回行かなければ元が取れないように見えますが、デックス東京ビーチ駐車場が2時間(平日は倍)無料になったり、館内での飲食割引、ラウンジでフードオーダー時に1ドリンクサービスがあったりと、2回フルに楽しめば、ほとんど元が取れてしまいます。

屋内パークなので、雨の日にお出かけがキャンセルになってしまった場合の急な行き先に使えるのも◎。自分がパスポートを持っていると5名まで800円引きでパスポートの購入ができるため、持っていると重宝します。

一般大人年間パスポート
4,300円12,000円

 

アクセスお台場海浜公園駅から徒歩2分
公式サイトhttp://tokyo-joypolis.com/

 

【3回】森美術館

森美術館photo:wongwt

森美術館の年間パスポートは、ひとによっては元が取りにくいかもしれません。展示の会期が他の美術館よりも長く、多くて年間4回ほどしか入れ替えがないため、展覧会だけを目的とする場合は最悪マイナスになってしまいます。

スカイデッキphoto:wongwt

ただ、展望スポットが好きなのであれば手放しにオススメできます。一般チケットと同じく東京シティビューへ入館できるのはもちろん、本来500円の追加料金が必要なスカイデッキにも無料で入ることができるのです。この高さでガラスを隔てない風景は、都会ではなかなかありません。この展望スポットを普段使いできるようになると考えれば、かなりお得。六本木ヒルズを日常に組み込みたい方は是非。

このパスポートでは頻繁に人気展示が催される『森アーツセンターギャラリー』には入れませんが、頻繁に訪れるのであれば、展示を見た帰りにスカイデッキ等に寄ることが可能になります。テーマパークと違って汎用性が高いのも魅力ですね!

 

一般料金年間パスポート
1,800円+500円(スカイデッキ)6,000円→継続で5,000円に

 

開館時間10:00~22:00(火曜は~17:00)
東京シティビュー10:00~23:00(金土、祝前日は~25:00)
スカイデッキ11:00~20:00
アクセス日比谷線『六本木駅』1C出口からコンコースにて直結
公式サイトhttps://art-view.roppongihills.com/jp/

 

【0.5回(3施設~)】9庭園共通年間パスポート

旧岩崎邸photo:Taiju Muto

都内に数ある庭園の中でも、文化財に指定されている9つの庭園に入れる共通パスポート。4,000円で『浜離宮恩賜庭園』『六義園』『清澄庭園』『旧芝離宮恩賜庭園』『旧岩崎邸庭園』『旧古河庭園』『小石川後楽園』『向島百花園』『殿ヶ谷戸庭園』に何度でも入園することができます。

9庭園の合計入園料が8,200円のため、全て行かずとも元が取れる驚異の割引率。といっても各庭園は離れているため、1年あっても9庭園全てに行ける人は多くないかもしれません。公園によく出かける人や、写真が好きな人にオススメです。

一般料金年間パスポート
8,200円4,000円

 

参考サイトhttp://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/park/kouenannai/yuryou.html

 

【4回】サンリオピューロランド

サンリオピューロランドphoto:Stéphane D

KAWAII界のトップランナーとして有名なサンリオのキャラクター達が大集結したピューロランド。『ハローキティ』や『ポムポムプリン』『シナモロール(シナモン)』といった人気キャラと直接触れ合えるアトラクションやパレードが楽しめる、完全屋内型施設です。

フォトスポットがとても充実していて、入り口からレストランまでノンストップでシャッターを切り続けること必至。どこに誰がいるかは毎日違い、偶然性があるのも魅力の一つ。特定キャラのファンの人でも、今まで知らなかったキャラクターとの出会いがあるかもしれませんよ!

気になる年間パスの価格は13,000円で、一番高い休日の当日券(3,800円)だけを買ったとしても4回行かなければ元は取れません。さらに男女ペアやキャラなりきり・季節のコーデでわりと簡単に値引きされるので、余計に元が取りにくい……と思っても、やっぱり年パスはオススメ! まずパスポート(物理)が顔写真入りで、キャラクターがあしらわれたデザインのため、これ自体が限定グッズになりえます。

もちろん来場したからにはグッズを購入しない手はありません。年パスを提示するとエントランスショップでの買い物が全品5%OFFに(現金のみ)。さらにファンクラブ会員(無料)になると、抽選で一般公開前の新パレード・アトラクションなどのプレビュー観覧に招待されることも! 年パス購入を検討するようなコアユーザーには、まさに垂涎の特典がついているというわけです。

記事の趣旨とは一切関係ありませんが、私の推しキャラは、サンリオキャラクター大賞で連覇を達成したシナモロールです。2017年、ゴールデンボンバーの歌広場さんと共に、幾多の困難を乗り越え1位を獲得するまでを追ったドキュメンタリー動画が配信されているので、こちらも是非見てみてください!

一般パスポート(当日大人)年間パスポート
3,800円13,000円

 

アクセス各線『多摩センター駅』から徒歩約5分
公式サイトhttps://www.puroland.jp/

 

【約5回】としまえん

元を取るのに5回行く必要がある、としまえんの年間フリーパス『木馬の会』。一見するとコスパが悪そうに見えますが、夏場になると評価は一変! プール入り放題が加わるため、一気に安上がりなチケットに。駅からすぐという好立地にありながら、郊外の大型施設に引けを取らない規模のプールが入り放題というのはかなり魅力的。ナイトプールや冬のイルミネーション営業など、家族連れもカップルも使いやすいパスポートです。

のりもの1日券木馬の会
4,200円21,600円

 

アクセス各線『豊島園駅』から徒歩すぐ
公式サイトhttp://www.toshimaen.co.jp/index.html

 

【6回~9回】東京ディズニーリゾート

テーマパークの王様、東京ディズニーリゾート。ここではあまり元を取ることは考えてはいけません。なんといっても夢の国! お金のことなんて忘れて楽しみたいですよね。……といっても、お出かけとお金は切っても切れない関係です。精査してみましょう。ディズニーリゾートの年間パスは2種類あり『ディズニーランド』か『ディズニーシー』の片方だけのものと、2パーク共通のものがあります。

2パーク共通のほうがコスパは良く、片方だけのパスが61,000円(合算122,000円)に対して89,000円と、33,000円もの差額が出ます。2パーク両方のチケットを単体で買うと14,800円(セット券はありません)なので、2パーク共通パスを約6回でペイできる計算になります。しかし一日に両方とも行くことは稀なため、どちらが良いかは趣味の領域だと思います。

色々書きましたが、心底ディズニーの世界観を愛しているのであれば、迷わず2パーク共通パスを購入しましょう。普通は時間やお金の関係で1日で2パークは行きませんが、共通パスがあれば、何も気にせず行くことができます。「今日はパレードだけ」「季節限定グッズだけ買いに行こう」という限定的な利用法も。「並んでいるからここは来週にしよう」と、心に余裕も生まれます。

ちなみに、年間パスポートの特典はほぼありません。たまに限定グッズやホテルの割り引きがありますが、常時やっているというわけではありません。あまり期待しないほうが無難です。また、混雑が予想される日などは使用不可日に指定されていることもあるので注意が必要です。

1デーパスポート2パーク年間パスポート
7,400円(2パーク分は14,800円)89,000円

 

最寄り駅舞浜駅
公式サイトhttps://www.tokyodisneyresort.jp/

 

【8回】飯田橋ギンレイホール

最後に紹介するのは飯田橋ギンレイホール。他のスポットと比べると「なんだそりゃ?」な人が多いかもしれません。それもそのはず、ギンレイホールは昔懐かしい(?)名画座という、ロードショーが終了している作品をセレクトして上映する、今となっては一風変わった形式を守っている場所なんです。

しかし小さな映画館とあなどるなかれ、上映作品はどれも映画好きのツボをおさえたものばかり! 通常2本立てなのですが、制作地や言語が違っても、なんとなく「こういうテーマなのかな?」という一貫性を感じられます。映画館に足を運ぶ人が減り、各所の名画座が閉まっていく中、ギンレイホールはたまに立ち見が発生することも。なので、本当はあまりこの年パスの存在は教えたくありませんでした……。

年間パスポート『ギンレイ・シネマクラブ』のシングルカードは10,800円。一般チケットが1,500円なので、8回で元が取れる計算です。しかしこれは2本立てでの価格。普通の映画館では一般1,800円なので、それを考えると1,800×2×3、つまり本来は3回で元が取れてしまうのです。

なんとなく2017年で計算してみたところ、総上映本数112=168,000円だったので、全て観ると約16万円の得になりました。お得だなーとは思っていましたが、まさかここまでとは……。恐れ入りました!

一般料金ギンレイ・シネマクラブ
1,500円10,800円

 

アクセス地下鉄『飯田橋駅』B4a・B4b出口から徒歩すぐ
公式サイトhttp://www.ginreihall.com/index.html

 

■"元が取れる"とはどういうことか

元が取れるかどうかは、結局のところ自分が納得できるかどうか。取り上げた中でもギリギリの回数だと、まだ前売り券や回数券のほうが安いこともあるはずです。年間パスポートの購入を視野に入れるのは、そういった諸々の事情を度外視しても、何度も行きたいと思った時。お金を出すからには、しっかり考え、無駄のないようにしましょうね!

※記事内の料金・営業時間などは公開時点の情報です

TEXT:マネチエ編集部

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