学ぶ 2018.12.10 禁断?のリボ払い。実際のところ、どれくらいの人が利用しているの?
奥ゆかしき私たち日本人にとって、家族や友人であっても、お金の話はしにくいもの。そこでマネチエではお金に関する素朴な疑問をインターネットで徹底調査。明らかになった日本人のマネー事情を紹介していきます。第一回は「リボ払い」について。
無計画な利用で借金が積み上がってしまうことがあるため、ネガティブなイメージを持つ人が大半です。ぶっちゃけ、みなさんどれくらい利用しているのでしょうか。
■リボ払いとは?
クレジットカードの支払い方法の1つ。「分割払い」があらかじめ決めた「支払回数」にもとづき複数回にわけて支払うのに対して、「リボ払い」はあらかじめ決めた「支払金額」にもとづき*複数回にわけて支払うサービスのこと。そのため、「リボ払い」は支払い終期がわかりづらいというデメリットもあります。
*金融機関によっては、定額方式ではなく、残高スライド方式を選択することもでき、その場合は支払残高に応じて月の支払額も増減する
■国民の4人に1人?がリボ払い利用経験アリ
まず、リボ払いの利用経験について。「1回のみ利用したころがある(12%)」「複数回利用したことがある(15%)」と全体の約27%が利用経験ありと回答。4人に1人以上がリボ払いを利用したことがあるという計算になります。
利用者の内訳を見ると、利用経験者の半数以上が複数回利用しているという結果に。計画的であれば良いのですが、もし無計画・無意識に複数回利用しているのだとすると……。
■なぜリボ払いを利用した? 無意識に利用していた例も
では「利用経験あり」の人たちは、どのような理由でリボ払いを利用したのでしょうか。いくつか回答例を紹介します。
・「えっ!? 今月の支払いこんなにいっちゃったの?」というパターン
- 「猶予がほしかった」(男性/ 36歳/ 大分県/ 会社員)
- 「カードを使いすぎて、支払いができそうになかったため」(女性/ 25歳/ 熊本県/ 会社員)
- 「脱毛に通っていて、月々のカードの支払いがきつくなった」(女性/ 41歳/ 神奈川県/ 会社員)
最も多かった回答が上記のような、慢性的に生活資金が不足しており、カードの支払いが厳しくなったというもの。
・「あっ、今は手持ちないけど……」というパターン
- 「学生でお金がないにも関わらず使いすぎたため」(男性/ 26歳/ 愛知県/ 会社員)
- 「高価なものを買いたかったから」(男性/ 22歳/ 東京都/ 無職)
- 「高額な商品をどうしても手に入れたかったため」(女性/ 41歳/ 富山県/ 専業主婦)
- 「その場で、お金が無かったため」(男性/ 44歳/ 東京都/ パート・アルバイト)
こちらも多かった回答。高額な買い物の際に手持ちがなかったり、キャッシングの返済をリボ払いにしたりと、一時的なキャッシュフローの不足分を補うために、リボ払いを利用したケース。
・「気づいたら、使っていた」というパターン
- 「分割払いにしようとしたら、デフォルトでリボになっていて仕方なく」(男性/ 50歳/ 神奈川県/ 自営業)
- 「最初からその設定になっていた」(男性/ 39歳/ 大阪府/ 会社員)
- 「カードを間違えてリボ用の物を使ってしまった」(男性/ 39歳/ 神奈川県/ 会社員)
意外と多かった無意識に利用していたというパターン。リボ払いは比較的金利も高めに設定されているので、支払いの際は注意が必要です。
■27%が今後もリボ払いを利用する可能性アリ
こちらは利用経験者だけでなく、すべての人に今後のリボ払いの利用意向についてアンケート。「場合により利用する(26%)」「積極的に利用したい(1%)」という結果──利用経験者の割合と合致しています。
利用理由にあるように、仕方なくというケースが多いはず。なのにこの利用意向の高さは、やはり今後どのような金銭的な急場が訪れるか分からないという、将来への不安の現れでしょうか。
便利な反面、返済のメドがたたないうちに利用すると利息が高く、延々と元本が減らないというループにハマってしまうことも。使い古された言い方ですが「ご利用は計画的に」――。
TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:shutterrstock
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