学ぶ 2018.12.17 割高感を生み出す「5,000円の壁」。飲み会の割勘金額についてリサーチ!

飲み会のお勘定。「ひとり○千円で!」という幹事の声に、動揺を悟られないようにしながら、周りを見渡す。すると笑顔でお財布からお金を出している友人たち――。

「高いと思っているのは自分だけ……?」

なんていう経験、ありませんか? もしかしたら、あなただけではなく、実は周りの人も高いと感じているのかもしれません。学生時代とは違い、社会人になってしばらくすると、それぞれの収入にも差が生まれてきます。当然、それは金銭感覚の違いにも現れてくるもの。

では、飲み会の相場はいくらなのか? 意外と知らない日本人のマネー事情、第2回は「飲み会の割勘金額の相場」についてです。

■割勘金額の相場は「3,000円以上5,000円未満」

飲み会の割勘金額の平均は?

インターネット調査で、もっとも割合が多かったのは「3,000円以上5,000円未満(67%)」。居酒屋に例えるならば「和民」「養老乃瀧」などのチェーン店で2時間飲み放題といったところでしょうか。

次に「5,000円以上8,000円未満(12%)」「3,000円未満(11%)」という回答が続きます。なかには数は少ないものの「10,000円以上(2%)」という回答も。平均で10,000円を割勘する飲み会のメンバーは、さぞかしリッチなのでしょう……。

ちなみに平成29年分の民間給与実態統計調査によると、平成29年の給与所得が1,500万円超だったのは国民の1.8%ということで、割勘10,000円超層とほぼ同じ割合。みなさん、高年収の方々と飲み会をする場合は、諭吉先生と別れの挨拶をしておきましょうね。

■飲み会の幹事をするなら「ひとり予算5,000円以内」がベター

飲み会の割勘金額はいくらから高い?

次に「飲み会の割勘金額はいくらから高いと感じますか」という質問。「5,000円以上8,000円未満(57%)」という回答が最も多く、先ほどの割勘平均金額の回答で最も多かった「3,000円以上5,000円未満」という金額帯を超えると、みなさん高いと感じる様子。飲み会の幹事をするなら、意識しておきたい数字です。

■みんな、どんなときに飲み会が割高に感じるの?

また、「飲み会で割高に感じるのはどんなとき?」という質問を投げかけてみるとーー。

周りと比較して割高に感じるタイプ

「自分がお酒をあまり飲んでいないにもかかわらず、お酒をたくさん飲んだ人と同じ金額を払うことになったとき(24歳男性・学生)」
「こちらがお酒を飲んでいないのに割勘のとき(33歳女性・自営業)」

金額で明確に線引きしているタイプ

「あまり食べていないのに3,200円以上要求されたとき(20歳男性・学生)」
「4,000円を超えると高い(34歳男性・会社員)」
「1日あたりの賃金4時間分より高いとき(38歳女性・パート・アルバイト)」

料理やサービスのクオリティーを求めるタイプ

「料理がありふれたものばかり並んでいた場合(51歳男性・会社員)」
「ショボい料理のわりに高い(40歳女性・パート・アルバイト)」
「チェーン店の居酒屋に行くとき(28歳女性・会社員)」

割勘に不満を感じるタイプ

「男性と同じ価格だったとき(40歳女性・会社員)」
「男性と女性の金額が一緒のとき(31歳女性・会社員)」

飲み会は楽しさ重視のタイプ

「行きたくない内容の飲み代は1円だすのも高い(42歳男性・会社員)」
「仕事関係の飲み(38歳男性・会社員)」

飲み会を割高に感じる要因は、おおきく「お店」に対してと、「参加者」に対しての2パターンあるようです。

お店の場合は、そもそも飲み会になにを求めているのかの違いが関係していそう。料理なのか、お酒なのか。さらに量か、質かという違いなど、価値観の違いが割高感を生み出しているように感じられます。また「参加者」の場合は、何らかの要因で不公平感が生まれたときのようです。

なにを高いと感じるのかは人それぞれ。大人数が参加する飲み会ではなかなか難しいこともありますが、できるかぎりコミュニケーションをとりながら、お互いに気遣いを忘れないことが、飲み会の満足度を上げるためには大切なのではないでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:Shutterstock

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