学ぶ 2018.12.25 子育て世代のサポート役にも!家事代行サービスってどんなもの?

毎日が忙しく、「家事に時間がかけられない」と嘆いている人は多いのではないでしょうか。特に出産直後や子育て中の世帯では、夫婦ともに慌ただしく、掃除や洗濯などの家事がどうしてもおろそかになりがち。そんなときに便利なのが家事代行サービスです。自治体によってはサービスの利用に補助が受けられるところもあります。

■家事代行サービスとは?

家事代行サービスには、家事を依頼したい人と家事が得意な人をつなげるマッチングサービスもあれば、いわゆるプロ家政婦の派遣サービスもあります。マッチングサービスの場合、家事を代行してくれるのは、主婦などの家事が得意で比較的時間に余裕がある人です。事前に登録をしておくことで、代行サービス側がマッチングしてくれます。

家事を他人に頼むなんてお金持ちがすることと思うかもしれませんが、利用しているのは単身世帯からダブルインカム世帯、子どもが産まれたばかりの家庭や高齢者世帯までさまざま。利用料も1回数千円など手軽です。業者によって異なりますが、月1回、週1回など定期利用にすることで、1回あたりの利用料が安くなるところもあります。

家事代行サービスの利用を福利厚生として提供している企業もあります。今後、家事代行サービスの利用はさらに浸透していくでしょう。

■家事代行サービスを活用して補助金を得られる自治体も

家事代行サービスを活用することで特に助かるのが、出産・育児中の世帯です。親子二世代、三世代で一緒に暮らす世帯が珍しくなかった時代は、祖父母に育児を助けてもらうというケースも多かったでしょう。

しかし今では核家族化が進み、育児の手助けを頼める人がいない世帯も増えています。さらには、夫が仕事で忙しく、母親である妻が家事も育児も一人でこなす、いわゆる「ワンオペ育児」なる言葉も生まれ、問題視されています。

そんな出産後や育児中の世帯を対象に、自治体によっては、家事代行サービスの利用にあたって助成金制度を設けています。いくつかの事例を見てみましょう。

●東京都品川区

対象・品川区に住民票の届け出をしている人
・品川区が定める事業者に支払いをした人
期間出産した日から満6ヵ月に至る日まで
内容・支援サービスの利用時間のうち、1時間につき2,000円を助成(上限は20時間)。双子以上の場合は、上限40時間。
・プランニング1回につき1,000円を助成。※まず事業者に全額を支払って、後日申請することで品川区より助成金が振り込まれる
(プランニングとは、事業者との打ち合わせのこと)
提出書類平成30年度申請書 

(出典:品川区役所HP

●福岡県福岡市

対象・福岡市に住民票の届け出をしている人
・福岡市が定める事業者に支払いをした人
期間出産した日から満6ヵ月に至る日まで
内容・1回あたりの自己負担は2,100円とヘルパーの交通費のみ
・1回あたり2時間まで、1日2回まで利用可能(最大20回)
提出書類福岡市産後ヘルパー派遣利用申込書

(出典:福岡市役所HP

家事代行業者の中には、ベビーシッターの登録事業者を兼ねているところがあります。たとえば東京都調布市のように、小学3年生以下の児童に対してベビーシッター代を半額補助してくれるところもあります。住んでいる自治体にこのような制度がないか確かめてみましょう。

■ストレスをためずに育児をするために

単身世帯や共働きなど、私たちをとりまく状況は変化しています。家事や育児を業者にお願いすることは「手抜き」ではなく、生活を営んでいくうえでの「知恵」だと考えましょう。

たとえば「ワンオペ育児」に悩んでいる世帯の場合、家事代行サービスを利用することで育児にかけられる時間が増えれば、それはきっとお子さんのためにもなるでしょう。

自分だけでなく、家族のためにも。家事や育児に行き詰まったときには、早めのヘルプを心がけましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:paulaphoto/Shutterstock.com

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