学ぶ 2019.01.07 貯められない人も貯蓄できるようになる「自動積立定期預金」の活用法

お金を貯めるのが苦手という人は、「強制的に貯金する」仕組みをつくってはいかがでしょう。自動積立定期預金はそんな人の強い味方になります。

■自動積立定期預金は「強制的に預貯金できる」サービス

自動積立定期預金は、毎月決まった日に一定額が自動振替で定期預金口座に預け入れられます。普通預金や定期預金の場合は、自分で入金手続きしなければいけませんが、自動積立定期預金はその必要がありません。

積立額は自分で決めることができ、設定額は1,000円や1万円から(銀行によって異なる)が主流のようです。積み立てのタイミングが決まっているところもあれば、自分で決められるところもあります。自動積立定期預金のある銀行をいくつか表にまとめてみました。

 ソニー銀行イオン銀行ゆうちょ銀行
商品名積み立て定期預金積立式定期預金自動積立定期貯金
積み立て金額1,000円以上1,000円単位

 

増額は年2回まで

5,000円以上1,000円単位

 

増額は年6回

1,000円以上1,000円単位

 

増額(特別月)は年6回

※ただし、積立方法が毎月一定額を積立するか、通常貯金残高に応じて一定額の整数倍まで積み上げる方法の2種類がある

預け入れ期間1年、2年、3年のいずれか13ヵ月以上は1年のスーパー定期

 

12ヵ月超13ヵ月未満は1ヵ月のスーパー定期

1ヵ月以上12ヵ月以下は口座満期日までを預け入れ期間とするスーパー定期

3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれか

 

※最長6年最高108回の積立

利率(2018年10月)※税引前1年もの0.050%

 

2年もの0.020%

3年もの0.020%

0.080%0.010%
積立日毎月2日・7日・12日・17日・22日・27日任意設定(自分で決める)一般月と特別月を分けて任意設定

(各銀行のサイトを参考に作成)

■自動積立定期預金の優れた3つのメリット

自動積立定期預金のメリットは、大きく分けて3つあります。

●手間がかからない

定期預金口座には、毎月自分のタイミングで入金することもできますが、つい忘れたり面倒になったりしてしまうものです。自動積立定期預金なら手間いらず。強制的に定期預金額が増えていくので、お金を貯めるのが苦手という人に向いています。たとえば給料日の翌営業日を積立日にしたり、ボーナス月には積立金額を増やしたりするとよいでしょう。

●普通預金より利率が高い

自動積立定期預金は、普通預金より利率が高いのが特徴です。すぐに出し入れする必要があれば普通預金に預け入れるほうがよいですが、ほったらかしにするのであれば積立定期預金にしておくほうが預金総額は増えます。銀行によっては数ヵ月の積立定期預金もあるので、検討してみるとよいでしょう。

●定期預金と異なり一部を引き出せる

自動積立定期預金は積立金額の一部を払い出せます。一般の定期預金はこれができず、一部だけ引き出したくても、解約する必要があります。

■自動積立定期預金には2つのデメリットも

一方、自動積立定期預金にはデメリットもあります。

●引き出せない期間がある

自動積立定期預金は多くの場合、中途の払い出しができない「据置期間」が設けられています。そのため冠婚葬祭などで急な出費が生じても払い出しができないことがあります。据置期間でなければ中途解約できますが、その時に適用される利率は、満期まで保有した場合に比べて下がってしまいます。

●そもそも自動積立定期預金がない銀行もある

自動積立定期預金はすべての銀行が提供しているサービスではありません。自分が口座を持っている銀行に自動積立定期預金がない場合、別の銀行の口座が必要です。

■利用している銀行に自動積立定期預金があるかチェック

自動積立定期預金は、自動的にお金を貯められる仕組みです。ただしデメリットもあり、今は低金利の時代のため、普通預金より高いとはいえ利息はそこまで期待できないので、入金額以上に大きく増えることはそれほど見込めません。

しかし、預金保険制度の対象なので1,000万円とその利息が保護されるなど、リスクを取らずに預けておくことはできます。まずは、自分が口座を持つ銀行に自動積立定期預金サービスがないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

マネチエでは身近なお金の話題をお届けしています
この記事を気に入っていただけたらフォローをお願いします!

ページトップ