学ぶ 2019.02.11 お金について学べる漫画6選 投資の参考書に大ヒット作品も!

お金について勉強したいけど、難しい専門書を読むのは少し面倒、そんな人におすすめしたいのが「お金の漫画」。ワクワクしながらストーリーを追っていくうちに、お金に関する知識が自然と身に付きます。今回は、大人でも楽しめて勉強もできる6つの漫画をピックアップします。

■おすすめの金融漫画はテーマで選ぶ

今回ピックアップする漫画は、それぞれ「投資」「会社経営」「お金の流れと儲けの出し方」「闇金融業界の実態」「不動産投資」「お金と犯罪」をテーマに描かれています。各漫画のあらすじと、そこからどんなことが学べるかを紹介します。

投資のいろはを学べる投資参考書漫画―『インベスターZ』(三田紀房 著/コルク)

投資運用に興味はあるけど、専門書を読むほどのやる気はない。そんな人には『インベスターZ』がオススメです。投資とは何か、その仕組み、どんな種類があるのか、投資の極意とは、といった投資のすべてを漫画で気軽に学べる投資参考書です。

舞台は札幌にある超進学校「道塾学園」。この学園の教育設備は日本最高水準、なのに授業料は無料。学園経営を裏で支えているのは「投資部」の頭脳明晰な生徒たち。投資部は莫大な学園運営資金をあの手この手で運用し、利益を得るのが使命と考えるエリート投資集団です。

投資未経験の新入生・財前孝司が、投資部の先輩たちから手ほどきを受けて投資に魅了され、一人前の投資家へと成長していきます。投資初心者の読者でも、投資部新入生の財前のように勝てる投資家への道が開けてくるかもしれませんね。

起業や独立を志す人の必読書―『マネーの拳』(三田紀房 著/小学館)

近い将来、起業・独立したいと考えているなら、愛読書としてそばに置いておきたい「会社経営指南漫画」の決定版。起業して、商売で成功するためのポイントを伝授してくれる漫画です。

ボクシング元世界チャンピオンの花岡ケンは、カリスマ経営者である塚原為之助と出会ったことがきっかけで「ビッグマネーをつかみ取れ!!」を合言葉に、ビジネスの世界でもトップを目指します。

塚原から商売の極意を伝授され、Tシャツ専門店チェーン「T-BOX」を着実に成長させていくケン。ビジネスが軌道に乗るまでの苦労や社員との関わり方、会社の株式上場、その後の役員による独立騒動や商社との業務提携など、実社会さながらの企業成長物語に釘付けになるでしょう。単行本各巻の表紙に書かれている格言の数々は、ビジネスのエッセンスであり真髄でもあります。

さまざまな業界のお金の流れを徹底解説―『銭』(鈴木みそ 著/エンターブレイン)

著者は「大人の社会科見学」をテーマにした取材漫画の第一人者。本作ではさまざまな業界を徹底取材して、各業界のお金の流れや儲けの出し方などをわかりやすく解説しています。

主人公はお金に執着のある女性幽霊の「ジェニー」と、交通事故で幽体離脱して以来、奥深いお金の世界に足を踏み入れた少年幽霊の「チョキン」。ホロっとするストーリーの合間に、二人が毒気のあるツッコミを業界人に投げかけて、お金の流れを問いただしていきます。

第1巻で取り上げられているのは、漫画出版やアニメ業界、コンビニといった身近な業種。漫画の原価や人気のアニメ業界が抱える闇、コンビニ店長の理想と現実など「なるほど」と思えるお金の裏事情満載の漫画です。『銭』を読むと、幸か不幸か身の回りのものすべてを「お金の流れ」という視点で見るようになってしまうかも?

闇金融に関わる人々を描く―『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平 著/小学館)

法定金利をはるかに上回る高利でもお金を借りに来る人々の事情と、闇金融業界の実態が赤裸々に描かれた金融漫画。TVドラマや映画にもなっているので、ご存じの人も多いでしょう。

主人公・丑嶋は、闇金「カウカウファイナンス」の社長。返済能力に欠け、一般の金融機関から見捨てられた人々に高利で金を貸し、自ら陣頭指揮をとって取り立てを徹底して事業拡大に奔走しています。

カウカウファイナンスにお金を借りにくるのは、パチンコ依存症の主婦や元ホスト、風俗嬢などワケありの、社会の底辺にいる人ばかり。お金が原因で転落人生を歩む人の様子や、丑嶋社長が策を講じて貸した金を回収する様など、お金の怖さを見せつけられる漫画です。

不動産コンサルタント監修の作品―『タカネの花』(新久千映 著・金森重樹 監修/新潮社)

不動産投資のノウハウをサクッと学ぶなら『タカネの花』がおすすめです。一読して損はない、不動産投資情報の漫画解説書です。

看護師・安部依子は500万円の年収がありながら、弟の借金の保証人となって2億4,000万円もの借金を背負ってしまいます。途方に暮れて身投げしようとしたところ、幸田寛一郎と知り合って「不動産投資による借金返済」の道があることを知ります。

幸田への恋愛指南と引きかえに、幸田の持つ投資物件情報・物件の探し方・物件購入のタイミングやポイントなどの情報を手に入れる依子。幸田の借金返済計画のもと、不動産投資で3年以内の借金完済を目指します。

監修は不動産コンサルタントとして有名な金森重樹氏。その不動産投資のノウハウがわかりやすく説明されており、ラブコメ漫画を読んでいるような感覚で、実践的な不動産知識に触れることができます。不動産投資を始めたい人に、その足掛かりとして最適な作品です。

詐欺師の立場から見たお金の流れ―『クロサギ』(夏原武 原案・黒丸 著/小学館)

「詐欺師」の視点から、お金の流れを知ることができる漫画。こちらも『闇金ウシジマくん』同様、TVドラマや映画にもなったので、漫画を全部読む時間がないという人は、映像作品から入ってみるのもいいかもしれません。

人を騙してお金を得るシロサギ、異性の心と身体を弄ぶアカサギ、シロサギやアカサギを詐欺にかけるクロサギ。詐欺師には3種類いて、主人公の父親はシロサギによる詐欺の被害者。青年・黒崎がクロサギとなり、シロサギに報復していく様子を描いていきます。

美容詐欺や高級外車詐欺など、様々な詐欺の手口が掲載されているので、いざというときの参考にもなるかも。手形や裏書など、経営に関する用語が出てくるので知識がある人はより楽しく読めるでしょう。巻末に解説もあるので、知識がない人ももちろん楽しめます。

■専門知識を気軽に学べるお金の漫画

専門知識が必要な投資や、ノウハウが成功の鍵となる会社経営など、難しいテーマでも漫画ならハードルが低くなり、無理なく専門知識が身に付きます。興味を持った作品があれば、まずは読んでみてはいかがでしょうか。お金についての新しい視点を獲得できるかもしれませんよ。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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