学ぶ 2019.02.18 【5分でわかる】結婚をするなら「知らないとマズイ」お金のこと

人生のビッグイベントのひとつである結婚。しかし、結婚に対して漠然と「お金にまつわる不安」を感じる方も多いのではないでしょうか。結婚にはさまざまなお金がかかり、結婚後の生活ではこれまでとは違うお金への考え方が必要です。

「お金の切れ目が縁の切れ目」なんてならないよう、まずは結婚式や結婚後の生活にかかる「お金の知識」を身につけることが大切です。結婚を意識し始めた人やこれから結婚をしようと思っている人のために「結婚前」と「結婚後」の2部構成で、これまでにマネチエで紹介した関連トピックを紹介します。

■「結婚前」に知っておくべきお金の知識

「結婚前」に知っておくべきお金の知識

●結婚式にかかるお金は?

ゼクシィ 結婚トレンド調査2018によると、挙式・披露宴をあわせた結婚式にかかる平均費用は357.5万円。気になるご祝儀総額は232.8万円で、親や親族からの援助があった人の援助総額は平均174.5万円という結果に。カップルの自己負担額は平均142.8万円でした。

結納をする場合にはさらに100〜200万円程が必要です。その他、婚約指輪・結婚指輪・新婚旅行・新生活準備費などの諸費用もかかってきます。

費用は地域や各家庭によっても異なりますが、希望のウェディングスタイルに応じたおおまかな費用を計算しておきましょう。結婚が決まったら、あるいは結婚を視野に入れた段階で、パートナーと一緒に計画的に費用を積み立てていくことが大切です。

【詳しくはコチラ】
結婚資金はいくら必要? どうやって貯める?

●結婚はお金がかかると敬遠する向きも

クロス・マーケティングの調査によると、20~30代の男女で「結婚願望がない」と答えた人は41.5%。その理由として「面倒・興味がない」という回答が半数以上でした。

また、日本生命保険の調査では、結婚しない理由で「経済的な不安」と答えた人は、女性で4.2%、男性では16.4%という結果に。結婚後の共働きを希望する人は、男女とも80%以上という調査もあることから、結婚=お金がかかるというイメージは根強いようです。

【詳しくはコチラ】
若者が結婚したくない理由 ジューンブライドどころじゃない?

●お金をかけずに結婚式をする方法も

最近では結婚式にお金をかけない「会費制ウェディング」という形式が広がってきています。招待客はご祝儀の代わりに1万円前後の参加費を支払います。ホテルの大広間などで行うので、一般的な結婚式よりも式場の費用や人件費、演出の費用などが節約できるので、新郎新婦の負担も軽くなります。

ご祝儀制ウェディングでも、工夫すれば費用を節約することが可能です。たとえばフェアを行っている結婚式場を選ぶ、カメラマンの手配や招待状・装飾など小物の用意は自分たちで行うといった方法があります。

【詳しくはコチラ】
結婚資金が少ないカップル向け! 会費制ウェディング&節約術

●結婚式のキャンセルで大損害!なんてことのないように

式場の予約後、やむを得ない事情で結婚式を中止・延期する可能性も考えられます。そういった場合、料金は式場や時期によって異なりますが、キャンセル料が発生するケースも珍しくありません。そんなときのために、最近では「ブライダル保険」というものも。やむを得ない事情で結婚式が中止・延期となった場合、キャンセル料金を補償してくれます。保険料や補償限度額は保険会社やプランによって異なりますが、万が一のことを考え、加入しておくのも選択肢のひとつでしょう。

【詳しくはコチラ】
結婚式場キャンセルしたらどうなるか…ブライダル保険って?

■結婚後のために知っておくべきお金の知識

結婚後のために知っておくべきお金の知識

●年収は最低どのくらい必要?

内閣府調査の「結婚生活に必要な夫婦の年収(税込)」によると、結婚生活に必要な夫婦の年収は、20・30代の未婚の男女では497.9万円、20・30代の既婚の男女では484.2万円となっています。

一方、2016年の厚生労働省の調査によると、男性の平均年収は約335万円、女性は約242万円です。結婚に必要な平均年収から考えると、共働きが求められる可能性があるということがわかります。

自分たちに必要な年収をイメージするには、夫婦の年収や貯蓄、希望する子供の数などを踏まえ、マネープランを立てることがポイントです。その際は、出産・育児で収入が減る期間が生じることも考慮しましょう。

【詳しくはコチラ】
「幸せな結婚生活」を送るのに必要な最低年収はいくら?

●結婚後にかかるお金をシミュレーションしてみよう

家族が増えたり、マイホームを買ったりと、結婚後は生活が変化するタイミングが多々あります。結婚後にどれくらいのお金が必要なのか、事前にシミュレーションしておきましょう。ここで役立つのが人生の計画を表にした「ライフプラン表」です。表計算ソフトなどでも簡単に作成できます。

1年ごとに区切った表に、「子供の入学・卒業」「マイホームの購入」といった、自分や家族の将来の予定・目標などを書き込んでいきましょう。そうすることで、いつまでに・どのくらいのお金が必要なのかが見えてきます。

しかし、予定より子どもを多く授かった、転職したなど、当初のプランにはなかった出来事が起こる可能性も十分にあります。ライフプラン表を作成したら、年に一度は見直し・書き換えをしていきましょう。

【詳しくはコチラ】
トラブルを防ぐために知っておきたい「結婚生活」にかかるお金の話
人生の設計図、ライフプラン表を作成してみよう

●お金をどう管理するか話し合っておきましょう

結婚後はお金の管理方法が変わることも多いものです。夫婦で「お金の管理方法」を決めておきましょう。一般的に多いのが「お小遣い制」「家計先渡し」「共同口座・共同財布」「出費項目パターン(分担制)」の4つです。

お小遣い制は夫婦のどちらかが収入を一括管理し、お小遣いだけを渡す方法。家計先渡しは収入のある側がお金を管理し、毎月の生活費を渡します。

共働き夫婦に多いのが、共同口座・共同財布です。共通の口座または財布を用意して、お互いに一定額を入金していきます。出費項目パターン(分担制)では、夫が家賃と公共料金を担当、妻が食費や生活用品代を担当するといったように、支出項目ごとに支払いを分担していきます。

いずれの方法でもメリット・デメリットがあるため、互いの気持ちを尊重して決めることが大切です。自分たちに最も適したお金の管理方法、お金の使用ルールを探してみましょう。

【詳しくはコチラ】
結婚後の家庭のお金管理方法、お小遣い制がいい?生活費支給がいい?
話し合っておきたい、共働き夫婦のお金の管理方法

意外と交際期間中は相手のお金に関して触れないものです。お金の話を持ち出すのに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、生活を共にしていくからには、夫婦間での話し合いは避けては通れません。きちんと家庭の方針について決めておきましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:SHUTTERSTOCK

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