学ぶ 2019.03.04 パートナーがバツイチの場合、結婚前に確認したい「お金」の問題

国の調査によると2015年に結婚した夫婦のうち、どちらか一方、もしくは両方が再婚というカップルの割合は26.8%、つまり4組に1組はどちらかがバツイチということ。結婚相手に離婚歴があるのは今時珍しいことではないのかもしれません。バツイチのパートナーと結婚する前に「お金」に関して確認しておくべきことをまとめました。

■相手に離婚歴がある場合に確認しておきたいこと

相手に離婚歴がある場合には、最低限以下の事項を確認しておきましょう。

・慰謝料の支払いは残っているのか
・年金分割や財産分与について
・子供はいないか(いる場合、養育費の支払い義務があるか)

主に以前のパートナーとの間でお金にかかわる問題が続いていないかどうかということです。慰謝料についての支払い義務は人それぞれ。不貞行為など離婚の理由に違法性がある場合は慰謝料を請求されることもあり、目安は200万~500万円のようです。離婚理由によっては慰謝料がない場合もあります。

財産分与も同様、終わっていれば問題ありません。ただ支払うべきお金を支払っていないケースもあるので、こうした問題がないことは確認しておきたいところ。

慰謝料や財産分与よりも、続いている可能性が高いのが養育費の支払い。これは一般に子供が成人するまでなど、一定期間続くことが多いからです。

たとえば養育費を支払う人(義務者)の年収が700万円、養育費を受け取る人(権利者。子を引き取っている親)の年収が300万円だった場合、0~14歳の子どもが1人なら月4万円から6万円が目安のようです。なおシミュレーションする際、子どもの児童扶養手当や児童手当は、養育費を受け取る人の年収に含みません。

■今後の生活にも影響?離婚理由は必ず確認しておこう

離婚経験のあるパートナーとの結婚を考えるのならば、離婚の理由も確認しておきましょう。最高裁判所が公表している「司法統計年報 家事編」調査で「離婚の申し立ての動機別割合(1998年)」という項目があります。

・性格が合わない
・暴力
・異性関係
・生活費を渡さない

これ以外には浪費も一因として挙げられ、お金の問題は大きな離婚理由になるようです。パートナーが過去にお金のことで配偶者ともめた経験があるようなら、自分との結婚後について、必ず取り決めしておきましょう。

たとえば「生活費を毎月〇日に〇万円入れる」といった細部まで、しっかり話し合っておく必要があります。それでも不安であれば「婚前契約書」の作成が効果的です。

■結婚後にトラブルにならないようしっかり話し合っておこう

パートナーが離婚経験者だからといって特別視する必要はありません。ただ、以前の結婚生活が「お金」が原因で破綻した場合や、離婚によってお金に関する問題が生じている場合もあるので、その点についてはしっかり確認しておくべき、というだけのことです。

「お金」のことについては、なかなか話し出しづらいかもしれません。しかし結婚すれば、長い人生をともに歩んでいくことになる相手。結婚してからトラブルにならないよう、しっかりとお互い納得いくまで話し合っておきましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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