学ぶ 2019.05.27 出勤前にチェックしたい!ビジネススーツの着こなしルールとポイント

ビジネスパーソンならば、だれもが一度は袖を通したことがあるスーツ。せっかくなら、ビシッと着こなしたいものです。実はスーツ姿を格好良く仕上げるためには、いくつかのルールがあります。朝、出社前に確認しておきたい着こなしポイントを紹介します。

■スーツ姿はルールを守ることで価値が高まる

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最近ではビジネスシーンでもカジュアルスタイルが広まってきていますが『ここぞ』という時にはやはりスーツを選ぶ人が多いようです。

スーツは歴史的に見て、力強い男性の身体のラインを生かすように進化してきました。そのようなスーツの魅力を最大限に引き出す「着こなしのルール」というものがあります。まずはスーツをルールに則って着た時に期待できる効果を紹介しましょう。

流れるようなシルエットで体型をよく見せてくれる

スーツはジャケットとスラックスが同じ生地・色で作られており、上半身と下半身のシルエットの統一感を重視して仕立てられています。正しく着ると「ひとまとまり感」が生まれます。錯視効果で縦長感が強調され、スタイルがよく見えるのです。

ビジネスパーソンとして信頼を得られる

ビジネススーツには「制服」としての役割もあります。状況によっては「スーツをしっかり着られること=ビジネス上のマナーを最低限知っていること」とみなされ、相手の信頼を獲得するための助けとなってくれるのです。上記2点のメリットを最大化するためにも、スーツを着る上で守るべきルールを知っていることはとても重要です。

■スーツを着る時に押さえておきたい4つのルール

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スーツはジャストサイズを選ぶのが基本ですが、実際に着るときに注意すべき「ルール」とは何でしょうか。

【ルール1】ジャケットのボタンは下から2番目のボタンまで留める

スーツのジャケットは、いちばん下のボタンを留めないのがルール。「アンボタンマナー」とも呼ばれます。いちばん下のボタンは装飾品だと思ってください。ジレでもダブルブレストのジャケットでも同じです。

これはシルエットを美しく保つため。ちなみに座るときは、余計なシワが入らないようにすべてのボタンを外すとこともお忘れなく。

【ルール2】ポケットのフラップ(フタ)は屋内で中に、屋外では外に

ジャケットのポケットについているフラップの役割は雨避けです。雨やホコリがポケットに入るのを防ぐためのフタなので、屋内ではフラップを中に入れておくのがルール。

取引先の社内で外に出したままだと、ほこりを気にしているということになってしまいます。忘れてしまいそうなら、屋外でも出さず常にフラップを中に入れておけば安心です。

【ルール3】パンツの丈は「ワンクッション」が基本

ビジネスシーンでは、パンツの丈は靴に軽く触れる程度が目安です。靴の上にパンツの裾が乗った際にできる窪みを「クッション」、そのくぼみが1つできた状態が「ワンクッション」と呼びます。

スーツの正式な着方としては、ソックスが見えないワンクッションが適正。ただし最近は、ハーフクッションやノークッションでも問題ないという風潮もあるので、業界や訪問先企業の社風に合わせるといいでしょう。

ただし、長くてだらしないのはNG。着てみたら丈がだぶついていた場合は、サスペンダーである程度調節することができます。

【ルール4】シャツの袖丈はジャケットから少し覗くバランス

シャツの袖丈は、腕をだらりと下げたときにジャケットから1〜1.5cmほど見えるのがベスト。見えてないと全体が野暮ったくなり、見え過ぎているとジャケットのサイズ感が合っていないような印象になってしまいます。

シャツの袖丈をジャケットから出す理由は諸説ありますが、その一つが肌に触れる部分はシャツでカバーし、洗いにくいジャケットの袖を汚さないため。それがスマートな着こなしのルールとして定着したのです。

■その他に気を付けるべきポイントは?

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以上4つはスーツを着こなす上で最低限注意したいこと。その他に、コーディネートを格上げする上で覚えておきたい主なポイントを紹介します。

【ポイント1】小物の色合いを統一する

前述の通り、スーツスタイルで重要なのは全体の統一感です。これを強調するために「ベルトと靴の色を揃える」など、小物の色合いを統一する方法があります。

理想的なのはベルト、革靴、レザー製ブリーフケースといった小物類すべての色と質感を統一すること。難しいようであれば、ベルトと靴の色だけでも揃えると、ぐっと洗練されますよ。

【ポイント2】スーツと革靴の明度を揃える

足元は「スーツと革靴の明るさを合わせる」のが正解。スーツがダークネイビーなら革靴はブラック、ライトグレーなら明るめのブラウンという具合です。明るさが合っていないと、ちぐはぐに見えてしまうことがあります。「ソックスの色はスラックスか靴に揃える」のも印象を左右するポイントです。

【ポイント3】ポケットには物を入れない

全体のシルエットを保つために、基本的に「ポケットには物を入れない」ようにしましょう。ジャケットのポケットはもちろん、内ポケットにも何も入れないほうがベター。とはいえ、実際は何も入れられないと不便なので、シルエットが変わらない程度の薄い財布や名刺入れ、カード類程度なら入れてもいいでしょう。

また、胸ポケットに入れるのはポケットチーフのみということも覚えておきましょう。ハンカチを入れておけたら便利ですが、大判だとポケットが膨らんでシルエットが崩れてしまいます。

■ルールを守って洗練されたビジネススタイルを

4つのルールは、スーツの魅力である美しいシルエットを引き出すための必要事項です。注意すべき3つのポイントは、統一感を保ちながらスーツのメリットをより際立たせるテクニックです。

最近はドレスコードがカジュアル化し、セットアップやジャケパンスタイルでもOKというオフィスも多いでしょう。そのような場では、ここで紹介したことを遵守する必要はありません。しかし、ビジネススーツを着る際は、これらのルールやテクニックをしっかり押さえておきましょう。TPOに合わせて、きちんと身だしなみを整えて、気持ちの良いビジネスライフを送ってください。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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