備える 2016.10.28 結婚資金はいくら必要? どうやって貯める?

そろそろ結婚を、と真剣に考えはじめる人も多い30代。「いろいろな準備にお金がかかりそう」という漠然とした不安から、一歩踏み出すことをためらってしまうこともあるかもしれません。結婚式や新生活準備に必要な費用の相場を把握し、結婚するまでにどれくらいお金を貯めておけばいいのか心積もりをしておきましょう。

結婚式にかかる費用は?

ゼクシィ結婚トレンド調査2015調べによると、挙式と披露宴をあわせた結婚式にかかる平均費用は352.7万円。そのほかに、下記などにもお金がかかります。

  • 婚約指輪 34万円
  • 結婚指輪(2人分) 23.8万円
  • 新婚旅行 60.6万円
  • 新生活準備 76.5万円

結納をする場合には、結納金や結納道具、会場費など、さらに100~200万円程度が必要になってきます。

結婚の風習やマナーなどは地域差が大きく、各家庭によっても違いがあります。最近は、挙式や披露宴を行わない「ナシ婚」も増えています。「身内だけで海外挙式がしたい」「婚約指輪はいらないので、その分結婚指輪にお金をかけたい」など、希望のウェディングスタイルをイメージして、概算費用はどれくらいになるのか、予めチェックしておくと安心です。

ご祝儀ってどれぐらい集まるの?

ご祝儀総額の平均は227.1万円。披露宴・披露パーティの平均招待客人数は72.5人というデータもあります(ゼクシィ結婚トレンド調査2015調べ)。ここから割ると、約3万円/人がご祝儀の目安ということになるでしょう。

また、挙式、披露宴・披露パーティ費用に対する親・親族からの援助があった人は71.3%で、援助総額の平均は162.4万円となっています。ただし、これは平均値であり、地域によっても平均額が異なりますし、親・親族から全く援助のない人も存在します。参考程度に頭に入れておきましょう。

結婚費用の貯め方(1)専用口座をつくって積み立てる

結婚が決まったら(あるいは結婚を視野にいれた交際相手がいるのなら)、2人で貯蓄を始めましょう。

お金の話は切り出しにくいものですが、「いつまでに」「どちらが」「どれくらい」貯めるのか、具体的にお互いの分担について話し合って考えることは、将来の家計管理の基盤づくりにも役立ちます。

おすすめは、結婚資金の専用口座を作って2人で積み立てて貯蓄する方法。たとえば、毎月5万円ずつの貯蓄ができれば、1年で60万円になります。

さらに、2人で協力して出し合えば、1年後には120万円の結婚資金を貯めることも可能。ゼクシィ結婚トレンド調査2015によると、結婚が決まってから結納、挙式、披露宴、新婚旅行までの結婚にかかる費用平均総額は482.2万円。これに新生活準備にかかる費用76.5万円を足し、援助+ご祝儀でまかなえる389万円を引くと169万円が結婚の際にかかる自己負担額という計算になります。

予想外の出費やもしものときを考えて、2人の貯蓄額は200~300万円を目標にするとよいでしょう。

結婚費用の貯め方(2)同居で生活費を抑える

毎月計画的に貯蓄できる目途が立っている2人の場合は、結婚式の前に入籍や同居を始め、十分にお金が貯まってから結婚式や新婚旅行をするというのも検討してみては?先に一緒に住んで家族として生活すると、1人暮らしよりも家賃、光熱費、食材費といった費用の節約ができるというメリットがあります。

またスマートフォンの家族割などお得な割引が利用できますし、同居することで2人の時間も確保しやすく、結婚式や新婚旅行の細かい話し合いやプランニングも進みやすいという利点も。

結婚式予算をシミュレーションできる便利なサイトもあるので、活用してみるのも良いでしょう。
結婚式予算シミュレーション

2人で描く結婚式のスタイルやこれからの暮らし方だけでなく、お互いが育ってきた文化によっても結婚にかかる費用は変動します。2人でよく話し合い、必要となる結婚資金を試算して貯蓄することは、これから将来へ続く生活の礎と考えて無理なく計画的に行うようにしたいものです。

また最近では会費制ウェディングを行うという方法も広まってきているので、そういった節約方法も検討してみると良いでしょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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