備える 2016.12.14 愛犬・愛猫のために入っておきたいペット保険とは?

私たちは病気やケガをして治療を受けても、健康保険が適用されて費用の負担が少なくてすみます。しかし、ペットの場合は公的健康保険がないためにそうはいきません。飼い主の全額負担となります。ここではペットのいざという時を保障するペット保険のしくみを紹介します。

ペットも高年齢化

最近では、ペットは家族の一員という意識が浸透し、ペットに対する医療の高度化がすすむことで寿命が延びているようです。全国犬猫飼育実態調査によれば、たった5年で平均寿命を大きく延ばしています。そのため、ペットの介護もニーズが高まり、老犬ホームも登場しています。

【平均寿命】
 2010年2015年
13.9歳(人間ならば71歳くらい)14.85歳(人間ならば75歳くらい)
14.4歳(人間ならば74歳くらい)15.75歳(人間ならば79歳くらい)

“ウチのコ”が長生きして、突然の「まさか」で大きな出費に頭を抱えないためにも、ペット保険の加入を検討してもよいのではないでしょうか。

ペット保険とは?

ペットの医療費が全額負担といっても、実際にはどれくらいの医療費になるのかをまず知っておく必要があります。

たとえば、ペットが小さいときにわりと出くわすおもちゃの誤飲。造影剤を使ったレントゲン撮影でおもちゃを見つけ、全身麻酔をかけて内視鏡手術でおもちゃを取り出すとなると、10万円近い治療費が必要となります。

ウイルス感染や腸炎などで下痢が長引き、悪化した場合はどうでしょうか。血液検査、レントゲン撮影、注射、投薬、入院などの費用を合わせると、ゆうに10万円を超える治療費が必要となります。

このような突然の高額出費に備えるため用意されているのがペット保険なのです。ペット保険のしくみは人間の保険とよく似ており、損害保険会社もしくは少額短期保険業者のどちらかで加入することができます。毎月の掛け金を支払い、病気やケガのときに治療費を請求すると、保険会社から補償範囲内の保険金が下ります。代表的な6つの保険をご紹介します。

ほとんどの保険に犬と猫のプランがあり、鳥、フェレット、うさぎ、サル、爬虫類などを対象とする商品を用意しているところもあります。また、保険加入には年齢制限を設け、高齢のペットには専用の保険商品を用意している会社もあります。

ペット保険よりお手軽なのはペット貯金

現在のところ、ペット保険は掛け捨て型しかありません。まさかに備えていても、健康に過ごして天寿をまっとうすることだってあります。ウチのコはかわいいけれど、掛け捨てはもったいない…と気になる人には、ペットのために貯金する、つまり「ペット貯金」がおすすめです。自分で積み立てて貯蓄していくペット貯金なら、掛け捨てにならず手元に残っていきます。

ただし、貯金が十分に貯まらなければ治療費には充てられないのが難点。少しずつ積み立てるつもりならペット保険に入るか、ペット保険とペット貯金を併用するのもよいでしょう。

ペットを家族の一員として迎える以上は、日々のケアだけでなく、病気やケガの治療費や介護に関しても備えをしっかりしておきましょう。

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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