備える 2017.04.21 保障総額に要注意! 海外旅行保険選びのポイント
海外旅行先でのトラブルに対応する旅行保険ですが、契約前にきちんと確認しないと必要な補償が受けられないこともあります。海外でのケガや思いがけない入院など、楽しい旅行を楽しむために、旅行保険選びの際に注目したい点を紹介します。
海外旅行保険とは
海外旅行保険は旅行の長さや場所によってオプションが多く存在し、さまざまな組み合わせがあります。どのようなオプションがあるか、例を交えながら紹介しましょう。
【一般的な補償内容】
・死亡保障
物理的事故や病気で死亡した場合に、一時金が遺族に支払われる保証です。主に配偶者がいる場合に必要とされます。
・怪我・疾病保障
骨折や病気などにまつわるリスクを軽減してくれて、治療費や入院費用などをカバーしてくれます。また、後遺症などに対して支払いを受け取ることができるものも存在します。
・賠償責任補償
他人に対して損害を与えてしまった場合、一定額を補償してくれます。交通事故などによるリスクをカバーします。
・携行品補償
カメラや衣服など旅行中の紛失、盗難、破損などのリスクを軽減します。特にスリや強盗、窃盗などのリスクが高い国に行くときには必要です。
・交通遅延補償
便の遅れなどにより発生した宿泊代、食事代、タクシー代などを補償してくれます。
三井住友海上の海外旅行保険で見てみましょう。たとえば、3泊の韓国旅行に1人で行く場合は、約3,400円で一通りの保障が付いたサービスを受けることができます。また、9日間のイタリア旅行に夫婦2人で行く場合は、約1万8,000円からフルラインナップの保障が受けられます。諸々のリスクを考えるのであればすべてをカバーできるので、安心を買うには十分お手頃かもしれません。
保険会社が扱う保険商品に加えて、クレジットカードに付与されている海外旅行保険サービスも存在します。クレジットカードは常に携帯しているので、旅行前に個別保険に加入する必要がなく非常に便利です。
たとえば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは、航空券などをクレジットカードで購入することを条件に、傷害保険および損害賠償保険の両方を受けることができます。旅行地域などは限定されておらず、世界中どこに行っても90日間保障対象となります。基本的なリスクは排除できるようになっているので、持っているクレジットカードに海外旅行保険が付いているか、まず確認することをおすすめします。
選び方のポイント
保険商品のなかには保障総額が大きなものもありますが、たとえば死亡保障が高額で他の保障は薄いという場合もあるため、どのような保障が必要なのか明確にする必要があります。
また、海外旅行は何が起こるかわからないので、保障総額ではなく内容を確認することが重要です。どの国でも起こりうる携行品の盗難・紛失や飛行機の遅延のほか、アメリカなどの先進国では日本よりも治療費が高額になる場合も考慮し、日常的に起こる可能性がある風邪や虫歯などの病気に対する保障や、必要であれば入院保障の手厚いものを選ぶと安心でしょう。
海外旅行保険選びは慎重に
慣れない海外での思わぬトラブルをサポートしてくれる安心そのものが旅行保険です。保障総額が高くても、必要な内容がついていないと意味がないので、自分の状況に合ったものを選ぶといいでしょう。
旅行中に一度も利用しないですむのがベストですが、もしものことに備えて一度検討してみてください。よく旅行に行くのであれば、海外旅行保険が付いたクレジットカードを1枚持っておくのも1つの方法です。
TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA
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