備える 2017.10.31 独身にも保険は必要 最適な選び方とは?

既婚者に比べると、独身の人は将来への備えについて考える機会は少ないかもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか? 将来について保険を使って備える必要はないのでしょうか。そこで今回は独身の人の保険について考えてみましょう。

保険の考え方を確認しよう

保険はあくまでも将来への備えとして必要な分だけ加入するものです。まずは、健康保険制度でどの程度公的な保障を受けられるのかの理解が必要です。保障が不足すると思われる部分を民間の生命保険で補えばいいのです。

必要な保障は、家庭の事情や就業形態などでも異なります。自分に必要な保障と、周りの人に必要な保障は異なるため、インターネットの人気ランキングは参考程度にとどめて、自分にとって必要な保障を見極めることが大切です。

独身の人の保険の選び方

それでは、独身の人はどのようなことに気をつけて保険を選んだらいいのでしょうか。

・終身死亡保険の選び方

まずは検討したいのが、終身死亡保険です。独身時代は一般的に親兄弟の家計を支えているなどの特別の事情がない限り、万が一の場合の高額な死亡保障は必要ありません。葬儀代などに使えるよう200万円~300万円程度の死亡保障に加入しておけば良いでしょう。解約したら払込保険料相当分が戻ってくる貯蓄型の終身保険に加入するのが一般的です。

また、将来結婚したとしても、自分自身にもし万が一のことがあった時に死亡保障があれば、家族に対して死亡給付金として、ある程度のお金をのこすことが可能です。独身時代から備えておくことも視野に入れてもよいと言えるでしょう。

・医療保険の選び方

次に、検討しておきたいのは医療保険です。医療保険は、病気や怪我で入院した場合や手術を行った場合に、入院日数や手術内容に応じて給付金が支払われるのが一般的です。

下記のような保障内容の医療保険に加入していた場合、胃潰瘍で1週間入院したらどのくらい給付金が支払われるかを見てみましょう。

【保障内容の例】
・入院給付金 1日につき1万円(入院1日目から給付。1入院あたり60日を限度に通算1,000日まで)
・手術給付金 1回につき10万円

入院給付金1万円×7日=7万円
手術給付金10万円
受け取り給付金合計17万円

・がん保険の選び方

また、がんの心配があれば、がん保険にも加入しておくと安心です。がんの入院や手術の際にも医療保険の給付金は支払われますが、近年は入院を伴わずにがん治療を行う場合もあり、医療保険ではまったく給付金が出ないということもあります。

がん保険は、がんと診断されたら一時金が出るものや通院治療にも手厚く対応しているものもありますし、一般的に入院日数に制限がありませんので、長期化することもあるがん治療の大きな支えになります。医療保険にがん特約を付けることができる保険もありますので、特約で対応する方法もあります。

働けなくなった時の備え 就業不能保険

健康保険には傷病手当金という制度があり、最長1年6カ月間は、病気や怪我で就労できない場合、給料の約3分の2の傷病手当金が支払われるため、収入の減少を補うことができます。しかし、その後も就業不能状態が続く場合や、そもそも傷病手当金のない自営業の方は、就業不能状態が続くと貯蓄も底をつき、生活費が不足してしまう恐れがあります。

このような場合に備えて、就業不能保険を検討すると良いでしょう。就業不能保険とは、病気や怪我で働けなくなった場合に、収入の減少を補うための保険金が支払われる保険です。

独身の人が終身死亡保険、医療保険、がん保険を検討するポイント
終身死亡保険葬儀代を確保するため
医療保険お金があまりないときに入院をすると、収入が止まる場合がある。治療費の支払いが家計を圧迫する可能性があるため、備えておく
がん保険家族にがんの既往症があるなどの不安がある場合

各種資料より編集部作成

自分に必要な保険を見極めよう

このように独身の人でも、万が一に備えて保険を検討しておきたいものです。さらには働けなくなった時のために就業不能保険も意識し、自分に必要な保険、必要な保障内容は何かをよく検討しましょう。

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