備える 2019.01.18 夫の転職に備えて、妻が考えるべきことは?

ある日転職する旨を夫から突然告げられたとして、脳裏をよぎるのはこれからの生活のことでしょう。今後の生活費をどうするのか。退職や転職の際に生じるお金の問題を整理するため、主に「給与と休暇」「健康保険や年金」について考えてみましょう。

■「給与や休暇」について考えるべきポイント

夫が転職をする場合に、まず考えておきたいのが、退職から次の就職までにかかる生活費。最低でも4ヵ月分の生活費を用意しておきたいところです。

自己都合による退職の場合、雇用保険の失業給付金(いわゆる失業保険)には「3ヵ月間の給付制限期間」があります。その間は失業給付金を受け取ることができません。その期間を乗り越えるための貯蓄として、少なくとも4ヵ月分の生活費が必要というわけです。

こうしたことを踏まえると、転職をするタイミングをボーナス後にするのも1つの方法です。いつまで勤務すればボーナスが支給されるのかを、事前に夫へ確認しておくとよいでしょう。

転職後に給与アップが見込めるのであれば家計的には問題ないでしょうが、転職後に給与が下がる見込みなら生活費についても見直す必要があります。生活費が足りなくなる場合は、生活の質やサブスクリプションサービスなどの固定費を見直したほうがいいでしょう。

■転職したら「健康保険や年金」はどうなるのか

退職から転職までの期間の健康保険や年金についても考えておく必要があります。

転職後、すぐに会社勤めをする場合には、これまでと同じく厚生年金保険料と社会保険料が給与から徴収されます。転職先が決まっていない場合、退職から再就職までの間は国民年金や国民健康保に加入しなければなりません。年金や保険料の未納がないよう注意しましょう。

確定拠出年金については、会社によっては勤続3年未満の退職の場合には掛け金の返還を義務付けていることがあるため注意が必要です。転職先の会社に企業型確定拠出年金制度がない場合、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」への移管を検討しましょう。

■ライフプランの練り直しが必要なことも

夫の転職は、一家のライフプランに大きな影響を与えます。お子さんがいる家庭では教育費の見直しが必要になったり、専業主婦を続けるつもりだったのに働かなくてはならなくなるということもあるかもしれません。ライフプランには、夫婦や子どもの予定や希望だけでなく、親の介護の見通しなども影響してくるはずです。

しかし実際に転職してみると「意外にも乗り切れる」ものでもあります。夫の決断をサポートし、前向きに準備を進めましょう。まずは夫婦でゆっくりと今後の人生について話し合う、いい機会にもなりますよ。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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