貯める 2017.05.30 「おひとりさま」は今年のボーナスをこう使おう

ライフスタイルの多様化と共に、晩婚化が進んでいます。あわせて生涯未婚の人やいわゆる「おひとりさま」が男女を問わず増えています。自分のお金は自由に使える状況なので、ボーナスが入ったらパッと使ってしまう人も多いのではないでしょうか。それでは、同年代の人たちはボーナスをどのように使っているのでしょうか?

単身世帯の貯金額

「おひとりさま」は、いくらぐらい貯金をしているのでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成28年調査結果」によると、単身世帯の平均額は776万円となっています。「おひとりさま」ではない世帯と比べると、共働きがスタンダードになりつつあるので、2馬力で貯金が出来ることもあり2倍近くの差が開いています。

金融資産保有世帯(預貯金)

年代別では、働き始めたばかりで賃金の低い20代が少なく、30代、40代になるにつれて上がっていきます。20代は平均で212万円、30代は617万円、40代は815万円となっています。個人によって目標とする金額は変わってきますが、この額を一つの指標としてみると良いでしょう。

ボーナスの実態

では、その貯金にボーナスがどのように役立つのか考える前に、まずはボーナス支給実態を見ていきましょう。

総務省統計局が発表している「民間給与実態統計調査(平成27年)」によると、年間の平均賞与は65万円となっています。男性が84万円、女性が38万円と大きく差があることがわかります。この金額差は、管理職として勤務しているのが男性の方が多いことが影響していると予想されます。年収の割合で見ても、男性は年収の19.1%が賞与によるもので、女性は15.8%となっています。ボーナスをまるまる使わずに貯金すれば、年収の15~20%を一気に貯蓄できるということになります。

貯めるだけではない使い方を

「おひとりさま」の弱点と言えるのは、老後の生活に対しての不安感です。退職金や年金があてにできればいいのですが、先行きは不透明でどうなるかわかりません。子どもや身内がいれば生活を援助してくれるかもしれませんが、そうでなければ自分で生活を成り立たせるしかありません。

そのため、老後に必要な金額をシミュレーションして、そこに到達するための準備をしていく必要があるといえます。日々の生活費を抑えて少しずつ貯蓄していくことも大切ですが、資産を作るための投資に挑戦してみるとよいかもしれません。

例えば、株式投資信託個人年金商品などを購入すると、配当や満期日などの払い戻しが期待できます。貯金の一方で投資をしていくことで、将来に必要な資金を得るための資産を作っていくことができます。

将来を見据えた「ボーナス」の使い方

お金の使い方は、消費と投資に大別できます。生活費や買い物、旅行などは消費にあたります。一方で、株式や投資信託、個人年金商品などは投資にあたります。ボーナスのようなまとまったお金が入った時こそ、賢い使い方をしていきたいところです。

無駄な消費を抑えて貯金ができるようになったら、少しずつ株式や投資信託、個人年金商品などに投資してみましょう。もちろん投資には元本割れのリスクがあるので注意が必要ですが、お金に関する知識が身に付くだけでなく、将来に備えた資産を作ることができます。

投資によってお金の知識が身に付いてくると、日々のお金の使い方が変わってくるはずです。また、仕事でもキャリアアップというリターンを得ることもできるかもしれません。将来の仕事やプライベートを充実させていくためにも、今年のボーナスは貯金するだけでなく、少しずつ投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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