貯める 2017.12.22 貯金できないと嘆く人にこそオススメ! レシート整理ではじめる貯金の第一歩
お金を貯めようと思った時にまず考えるのは、毎月いくら使っているのかを振り返ることです。しかし、財布の中がレシートの山になっていたり、レシートを貰う習慣がないために、収支状況を振り返ることができない人もいるかもしれません。自分の収支を確認するには「レシート整理」をすることが大切です。どのようにしたらよいのかを考えてみましょう。
貯蓄体質づくりにはとっても大事なレシート管理
貯蓄体質になる最初の1歩は、何にお金を使っているのかを把握すること。お金が貯まる人の共通点の1つはレシート整理をしていることです。それでは具体的に保管方法や整理のルールをみてみましょう。
保管方法
- 専用ファイルを準備し、仕切りを設けて分けて保管する
- ファイル名は「未処理」「月曜日」「火曜日」「水曜日」「木曜日」「金曜日」「土曜日」「日曜日」
整理のルール
- 内容確認をしていないレシートは「未処理」ファイルに入れる
- 整理するときに、その買い物が必要だったのか、必要なかったのかを確認する
- 買う必要がなかったものには「☓」マークをつける
(必要なものを購入したのか、衝動買いだったのかをわかるようにする) - 確認済のレシートは、買った曜日のファイルへ保管する
- 曜日のファイル内に入れたレシートは翌週に破棄する
このようにして、食料品や衣類のレシートを1週間で入れ替えるサイクルを完成させます。また、分けて保管しておくことで、返品・交換に必要なレシートをすぐに探すことができるでしょう。
ただし、保証期間のある家電のレシート、クレジットカードの利用控え、各種領収書など、1週間以上保管しておく必要のあるものもあります。これらは、保管する期間によって、上記8つのファイルとは別ファイルに分けて保存しておくのがよいでしょう。
毎日レシートを整理して家計簿をつけるのが一番ですが、毎日整理するのが難しい人もいるかもしれません。そんな人も、少なくとも週1回レシート整理を心がければ、レシートチェックだけではなく家計簿入力にも繋がるでしょう。そして、家計簿を振り返ればいつムダ遣いをしたのかを客観的に振り返ることができ、家計管理の改善に繋げられるのではないでしょうか。
普段レシートを見ない人がレシート整理を試してみた
買い物の時にあまりレシートを受け取る習慣のないAさんが、1週間レシート整理をやってみました。
Aさん(男性)は28歳で、現在1人暮らしをしている会社員です。趣味が料理で、毎週土曜日にスーパーで買い物を行い、自分で一週間分の食事を作り置きしています。昼食は会社の同僚と外食をしたり、社食で食事をとりますが、仕事帰りにコーヒーショップでノマドをするのが習慣になっているので、飲食代は高めだという認識をしています。
この期間に溜まったレシートを1つひとつ確認し、「必要なかった」買い物はないかを検証しました。
■レシート整理を開始した月の、ある1週間の内容
費目 | 金額 | 内訳 | 備考 |
---|---|---|---|
食費 | 1万3,512円 | 月曜日 900円 火曜日 1,200円 水曜日 1,800円 木曜日 1,257円 金曜日 1,514円 土曜日 5,715円 日曜日 1,126円 | |
家賃 | 7万8,000円 | 家賃振込み | 月1回の支払い |
光熱費 | 9,700円 | 水道代 3,700円(2カ月分) ガス代 2,500円 電気代 3,500円 | 月1回の支払い |
通信費 | 9,800円 | 携帯電話 5,800円 Wi-Fi 4,000円 | 月1回の支払い |
交通費 | 6,800円 | タクシー 5,800円 電車代 1,000円 | |
書籍代 | 680円 | 雑誌代 | |
被服費 | 2万1,000円 | 冬物のジャケット | |
交際費 | 7,800円 | 食事代 4,000円 食事代 3,800円 | |
合計額 | 14万7,292円 |
気づいたこと
- 友人と食事に行った後タクシーに乗車した。レシートをみながらよくよく考えてみると、深夜料金だったので割高だった
- 家の近くのコンビニでついついお酒やお菓子をよく買っている。スーパーで買うより割高
- コンビニで雑誌を衝動買いしている。数ページしかその雑誌を読んでいない
改善点
- 給料日後とはいえ、少し気が大きくなってしまった可能性がある
- 衝動買いをしそうになったら一旦立ち止まる癖をつける
- お酒が飲みたいなら、スーパーで土曜日にまとめて買う方がお得。ネットスーパーを利用するのも手
- タクシー代が思ったよりも高いので、公共交通機関を使って帰宅するように心がけようと思った
Aさんは1週間の支出を見て、反省点と改善点を上記のように考え、自分の癖を意識して買い物をしようと感じたそうです。その後、Aさんは1カ月レシート整理を続けました。1カ月後のちょうど支払いが多くなる同じ週のレシートの状況を見せてもらいました。
■結果:レシート整理開始後、翌月の同じ1週間の内容
費目 | 金額 | 内訳 | 備考 |
---|---|---|---|
食費 | 9,879円 | 月曜日 800円 火曜日 700円 水曜日 700円 木曜日 450円 金曜日 514円 土曜日 6,715円 日曜日 0円 | |
家賃 | 7万8,000円 | 家賃振込み | 月1回の支払い |
光熱費 | 5,500円 | ガス代 2,500円 電気代 3,500円 | 月1回の支払い |
通信費 | 9,800円 | 携帯電話 5,800円 Wi-Fi 4,000円 | 月1回の支払い |
交通費 | 1,200円 | 電車代 | |
交際費 | 8,800円 | 食事代 3,000円 食事代 3,000円 食事代 2,800円 | |
合計額 | 11万3,179円 |
洋服代にお金を使っていない分、合計額は3万4,113円減っています。会社の同僚や友人との食事が3回あったものの、雑誌の衝動買いがなくなり、割安のスーパーでお酒やお菓子を購入するなど、意識したことで食費も落ち着いています。また、お菓子はお酒のツマミで食べたかったということが分かり、ツマミになるような料理を作り置きすることでお菓子代が減ってきたそうです。
Aさんは光熱費、通信費などでもムダがないかを意識して、必要ならば節約を検討したいそうです。ただ、あんまり詰めて節約をすると生活が楽しくなくなりそうなので、使うべきところと抑えるところのメリハリをつけて、いくらまでという限度額を考えたいとのことです。
短期間でも効果がある「レシート整理」
このように1週間レシート整理を行っただけでも、改善ポイントを見つけることができました。
何にお金を使っているのかを把握し、買い物の癖を意識するだけでも、ムダ遣いを減らそうという意志が働きます。Aさんは今、レシート整理からレベルアップし、Zaimで家計簿をつけ、すぐに収支状況が分かるようにしているそうです。
Aさんのように細かく整理する自信がない人は「ざっくり家計簿」の考え方でレシート整理をはじめてみてもいいかもしれませんね。レシート整理をして自分が何に使ったのかを把握し、Aさんのように貯蓄思考になってみませんか。
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