貯める 2018.01.15 「毎月最低20万円かかる」一人暮らしに必要な費用

これまで実家で生活をしていたものの、冬の間に会社近くに引っ越す、4月から心機一転して一人暮らしを始めようと思う人もいることでしょう。はたして、一人暮らしにはいくら費用がかかるのでしょうか。

一人暮らしにかかる初期費用

はじめて一人暮らしをすることになったAさんの例をもとに考えてみましょう。

  • Aさん 28歳(社会人5年目)独身
  • 手取り収入26万円
  • 勤務先は大手町、練馬の1R(6万円)に住むことが決定している

まずは一人暮らしの初期費用はどのくらいかかるのかを考えてみましょう。

入居時にかかる費用

・敷金

入居する時に支払う費用。退去時には戻ってくるお金。ただし、退去時に原状回復が必要になる場合は、その分の費用が差し引かれて戻ってくる。

・礼金

礼金は貸主に支払うお礼のこと。ただし、礼金は退去時に戻ってこないお金。

・仲介手数料

1カ月分、仲介手数料がかかる場合がある。不動産屋などに支払う手数料。
※その他、前家賃(契約の段階であらかじめ翌月の家賃を支払うこと)や鍵の交換費用、保証会社への加入費用、火災保険などの住宅保険料が必要になる場合があります。

一般的に、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・鍵の交換費用・保証会社への加入費用・火災保険などの加入費用で大体家賃の4~5カ月分かかるのが一般的だと言われています。

Aさんの場合は下記のようになりました。通常、家賃前払いが必要ですが、Aさんは1カ月分フリーレント(入居してから、賃料の支払いが一定期間ない物件)でした。Aさんは神奈川県から練馬区への引っ越しでしたが、繁忙期の2~3月ではなく、1月に引っ越しをすることにしました。ちなみに、1月に引っ越すことで、繁忙期の2~3月と比べると引っ越し料金が13,131円安くなります。

Aさんの引っ越しにかかる費用
費目費用備考
敷金6万円家賃1カ月分
礼金6万円家賃1カ月分
仲介手数料6万円家賃1カ月分
鍵の交換費用1万円 
保証会社への保証料3万円家賃1カ月分6万円×50%
火災保険加入1万5,000円 
家具10万円ハンガー、タンス、ベッド等
電化製品10万円電子レンジ、テレビ、洗濯機、掃除機
引っ越し費用4万7,415円神奈川件横浜市から練馬区へ1月引っ越し
(参考:SUUMO引越し
合計48万2,415円 

 

上記を見ると、初期費用だけで家賃の8カ月分あまりの金額がかかっています。

毎月の生活費を考えよう

引っ越しが終われば、一人暮らしの生活が始まります。どんな支出があるのでしょうか。

ちなみに、総務省の家計調査によれば、34歳以下独身男性の1カ月の実収入は297,873円、実支出は199,837円(消費支出(生活を維持するために、ものやサービスを購入する時の支出)は150,983円)という結果でした。

Aさんは手取りが26万円です。実際に生活を始めると下記のような内訳になりました。

費目費用(円)
家賃6万円
水道光熱費1万円
食費3万円
生活消耗品1.5万円
通信費1.3万円
交際費(食事会、カフェでお茶など)2万円
娯楽費(書籍代、習い事など自己投資)1万円
交通費1万円
保険料1万円
被服・美容1万円
雑費2万円
合計20.8万円

 

Aさんの実収入は平均収入よりもやや低いですが、実支出は平均よりも少し多めです。今のままでも貯蓄はできますが、急な出費が必要になる可能性もあります。こまめに収支を見直しながら、節約できる部分を洗い出しておく必要があるでしょう。

たとえば、通信費をおさえるために格安スマホにするなど、検討できることがあるかもしれません。

一人暮らしでも、ライフプランと月々の収支を考えて計画的に!

一人暮らしとはいえ、いずれ結婚の購入をはじめ、まとまった金額が必要になる日が訪れます。そのときのために、ライフプランをしっかりと検討し、何歳までにいくら必要なのかを計算して、毎月いくら貯蓄をするのかを考えます。毎月あまり貯蓄ができない場合は、ボーナスを貯蓄に回すなど、計画的な資産形成が必要です。

お金は目的があればそれに向けていくら貯めようという目標ができます。目標があれば、毎月の生活費も使い切ることなく貯蓄に回したいと意識が向いていきます。例えば33日やりくりや、先取り貯蓄などの方法を使うなど、自分に合った貯蓄法を探してみてはいかがでしょうか。

まずは生活費を予算の範囲内で必ず抑えるようにして、計画的にお金を貯める心づもりをしましょう。そうすれば、安心して過ごせる将来が見えてくるのではないでしょうか。

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