貯める 2018.02.02 2018年、今年こそ浪費癖を直す! ストレスの原因に気づけば、無駄遣いは止められる

お金を貯めたいと思っても、貯まらない人の中には「浪費癖」がある人もいます。一回浪費癖がついてしまうと、自分で「止めよう」と思わなければなかなか改善しません。そこで、仕事のストレスが原因で浪費癖がついてしまったBさんに浪費癖からの脱出方法を聞きました。

寝不足とストレスが原因の肌荒れが、浪費癖の原因に……

Bさん(26歳 女性 独身)広告代理店勤務・都内在住
・浪費していた頃の年収400万円(ボーナス年2回・手取り20万円、なお現在は600万円)
・姉と2人暮らしで、築27年のマンションに住む(家賃10.5万円、光熱費1.8万円、食費3万円(2人分)、通信費1.8万円(2人分)。Bさんは月8万円負担)
・浪費が始まる前の貯蓄は80万円

なお、浪費をしていたのは社会人1年目の終わりから2年目時代。残業が多く成績も優秀だったため、1年目から周りの人より多くの給料をもらっていた。睡眠不足と仕事のストレスの影響で、1年目が終わる3月頃から浪費が始まってしまった。

私の浪費癖は、社会人1年目の3月頃にデパートで高級コスメを買ったことから始まりました。大学時代、奨学金とバイトで生活費を確保していたこともあって、社会人になってからは早く奨学金を完済しようと思い、仕事を頑張ればお給料もたくさんもらえると本気で頑張って、結構成績もよかったんです(笑)。

仕事にのめり込んでいたので、夜遅くに家に帰宅する生活。そのため、お金は勝手に貯まっていきました。ただ、睡眠不足がずっと続いてしまい、徐々に肌荒れするようになったので、カバー力のある高級なファンデーションに頼ったんです。

下地とファンデーションとコンシーラー、合わせて2万1,000円。結構な金額でしたし、肌荒れの根本的な解決にはならないとは分かっていたんですけどね。

肌荒れを隠せるなら!と、清水の舞台から飛び降りる気持ちでした。最初は肌荒れを隠すために購入した高級コスメですが、徐々に買う理由が変わっていきました。

コスメにのめり込んだ理由は「満足感」と「ブログ、Instagramでの賞賛」

コスメにのめり込んだ理由は2つあります。「高級コスメは持っているだけでテンションが上がる」、「部屋に置いておくだけでも華やか」ということです。これだけで疲れが吹っ飛ぶような気持ちだったんですよね。

もう1つは、ブログやInstagramにアップして「いいね!」がもらえることでした。インターネットのブログやInstagramでは、コスメ好きな人たちがコスメ写真や使用感を投稿しあっていたんです。楽しそうだと思い、私もブログやInstagramを始めました。「いいね!」がついたり、コメントがあれば嬉しいですし、私もコメントを返したり、その人のブログにコメントをしにいったりしていました。

華やかなコスメ(※上記はイメージ)

「いいね!」がつくのが嬉しくて、徐々にコスメだけではなく、化粧筆やネイル、化粧ポーチ、洋服やバッグなども買って、この洋服にはこういうネイルやリップがいいんじゃないかと組み合わせも紹介するようになっていたんですよね。今はインスタ映えや、インスタグラマーって言葉がありますが、それに近いようなものでした。

こうやってコスメにのめり込むようになり、半年後には毎月貯蓄ができなくなってしまい、しまいにはせっかく貯めた貯金にも手をつけ出しました。寝不足でも、ブログで色々な人と交流したり、コスメをアップできればストレスが解消できているような気になっていたんです。

Bさんが貯金を切り崩していった推移※Bさんが貯金を切り崩していった推移。赤枠は貯金を崩した範囲を表す

姉から言われた言葉がきっかけで浪費に気づく

高級コスメを買い出したちょうど1年後、見るに見かねた姉がこう言いました。

「いくらいいコスメを使ったとしても、根本的に生活を変えないと肌は綺麗にならないと思うよ。使っていないコスメがたくさんあるけど、使い切れる? 顔は1つしかないよ」

そんな姉は美肌で、髪の毛もツヤツヤ。ドラッグストアで購入するコスメを中心に使っている。「寝る前はインターネットを見ずに12時には寝て早めに起きるし、サプリを飲んでるけど、朝と夜は野菜サラダや野菜スープも作っているよ。週に2~3日ジムに通っている」と教えてくれました。姉は高級なコスメを使っているわけではなく、規則正しい食習慣と運動でお金をかけずに自分磨きをしているのに、私は!?って思ったんです。

我に返り、今までにコスメや洋服等にどれだけお金を使ったのか計算してみました。

コスメ代40万円
ネイル代6万円
ブランド服代22万
ブランドバッグ代48万円
ブランドポーチ代4万円
靴代23万円
【合計】143万円

143万円。驚愕ですよね。特にコスメやネイルは消耗品です。使い切れば終わりですが、封を切っていないコスメも山ほどありました。明らかに買いすぎです。姉は最小限の投資で綺麗にしているのに!と思った私は、姉の真似をすることに決めました。

ストレスと向き合い、自分を見つめ直すことからスタート

このままではいけないと思い、浪費癖が始まった原因を考えてみることにしました。私の場合は慣れない仕事と睡眠不足によるストレスが原因で肌荒れを起こしていたことだと気づき、その根本のストレスを解消することにしました。

学生時代から体を動かすことが好きだったので、仕事帰りにデパートではなくジムに足を運び、思いっきり汗を流すとリフレッシュすることができました。

ジムに通うことで徐々に健康志向になり、それまで外食中心だった食事も見直し、自然と自炊するようになりました。これも、結果的に肌荒れ防止に役に立ち、ますます嬉しい気持ちになれました。

徐々に生活がナチュラルになり、高級なもので囲まれるのも大切だけれども、日々の生活の積み重ねが大事なんだと思いました。生活習慣を変えた後は、ブランド品を買いあさることはしなくなり、またボーナスの時にだけ好きなブランドのコートやバッグを買うという「自分ルール」を作ったことで、浪費癖を解消することができたのです。

その他の生活習慣も見直すようになり、最終的にはこれだけのことが改善できました。

  • 仕事のストレスを解消するために、ジムで汗を流してリフレッシュ
  • 健康志向になり、外食から自炊に変わったことで美肌になり、かつ食費を抑えることができた
  • コスメは、金額にとらわれず、肌質に合わせた化粧品を使用した方が美肌に繋がる
  • 洋服やバッグ、靴は高級ブランドにとらわれず、年齢やTPOに合わせて購入
  • スーツやコート以外の衣類は自分で洗濯することで、1着1着を大切にするようになった

浪費家だった私がここまで成長できたのはストレスが浪費に繋がることを知り、ストレスを上手に解消できたことが大きいと思っています。

貯蓄専用口座を作り、クレジットカードの使いすぎを抑制

さて、こうしてストレス解消によって浪費癖を直したBさん。衝動買いの欲求を抑えるために、もう1つの対策を行ったそうです。

それは、新しい銀行口座を作ること。クレジットカード決済に使わない貯蓄専用の口座を持ち、浪費する前に一定の金額を貯蓄に回すことで、最初からそのお金はなかったことにしたそうです。その際、利用したのが「自動入金サービス」。毎月、指定した金額を他行口座から自動で移し替えてくれるというサービスで、自分でお金を移し替える手間がかかりません。

さらに、クレジットカードの引き落とし口座にお金を貯めないことが、自然とクレジットカードの使いすぎを抑制することにも繋がったと言います。手数料もかからず、手軽に、おトクに貯蓄することができました。

Bさんのように浪費癖を直し、貯蓄することは誰にでもできることです。まずは、貯金することを意識しすぎず、自分なりのストレス解消法を見つけ、チャレンジすることから始めてみてはいかがですか?

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