貯める 2018.07.31 借金の相談も大丈夫!ファイナンシャルプランナーに相談する際の留意点とは

ファイナンシャルプランナー(FP)は「お金の専門家」と言われていますが、どんな相談に乗ってくれるのか「いまいちピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。また、相談の際に「保険などの金融商品の勧誘を受けるのではないか」「お金持ちだけを相手にしているのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。

ファイナンシャルプランナー(FP)は「お金の専門家」と言われていますが、どんな相談に乗ってくれるのか「いまいちピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。また、相談の際に「保険などの金融商品の勧誘を受けるのではないか」「お金持ちだけを相手にしているのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。

■ファイナンシャルプランナーに相談するときのQ&A

質問1 お金はいくらかかるの?

ファイナンシャルプランナーに相談する際の費用は、地域や相談内容などによって異なるため、一概には言えません。一般的な相談料は、1時間当たり5,000円~1万円前後が多いと言えます。

無料で相談に乗ってくれるケースもあります。ただし、無料ということは何かしらの勧誘がある可能性もありますし、1回目無料、2回目以降は有料といった料金体系を用意しているケースもあります。

質問2 何を相談してもいいの?

お金に関する相談であれば、何を相談しても基本的には回答してくれると考えてよいでしょう。ただし、ファイナンシャルプランナーと一口に言っても、専門分野は多岐にわたります。資産運用や相続、保険など、どの領域を専門としているのか、ホームページ等で確認し、相談内容とマッチするようなファイナンシャルプランナーを選ぶべきだと言えます。

今は、ファイナンシャルプランナーもさまざまな場所で説明会や無料相談会を実施しています。「質問3 何を聞かれるの?」で説明しますが、お金のことについて最初から自分のことをさらけ出して話さなくても構いません。もちろん、詳細なアドバイスがほしい場合は、細かく教えた方がよいでしょう。

誰にどう聞けばいいのかわからない、不安だという場合はファイナンシャルプランナーがやっているコラムサイトを見てみるとよいかもしれません。コラムサイトでは、さまざまなお金に関する情報が載っています。さまざまなファイナンシャルプランナーがお金に関するメリットやデメリットについて伝えているので、自分の悩みとマッチしそうなコラムを書いている人を訪ねるのも一案です。

質問3 何を聞かれるの?

相談したい内容に関する前提条件を聞かれます。資産額や収入、借入額など、現状の経済状況を確認されます。また、借金関連の相談の場合にはなぜ借金を抱えるに至ったのかや、「今後、どうしたいのか」といった方向性も踏まえたうえで、総合的なアドバイスをもらうことになります。

相談したい悩みを解決するためにも、聞かれたことに対して素直に事実を話すことが大事です。そうすれば、ファイナンシャルプランナーはスムーズに解決へと導いてくれることでしょう。また、相談をスムーズに進めるために必要な資料には何があるか事前に聞いておくとよいでしょう。

質問4 どれくらい話をするの?

相談内容にもよりますが、一般的には1~2時間程度の相談が多いと言えます。また、相談が多岐にわたる場合には、何回かに分かれる場合もあります。

ファイナンシャルプランナーに支払う金額を決めて、その金額の範囲内の時間で相談を受けるといった方法も、場合によっては可能です。

質問5 持ち物は?

筆記用具と相談したい内容に関連する資料は必須です。資産運用に関する相談であれば、運用報告書や資産残高一覧表など、現状の運用状況が分かるものを持参しましょう。また、年収や貯蓄状況が分かるものもあるとスムーズに相談が進みます。

保険を見直そうと相談するのであれば、現在加入している保険証券を持参しましょう。

■本当にお金のこと、改善されるの?

ファイナンシャルプランナーに相談することで、本当にお金のことが改善されるのでしょうか。その時の状況にもよりますが、きっと改善への糸口を見出してくれることでしょう。

例えば、保険の見直しであれば現時点で加入している保険が適正かどうかを判断してくれるでしょう。適正でないのであれば、今の保険を解約、減額するべきか、またどういった保険に加入すべきかなど、幅広い見識に基づいてアドバイスをしてくれるでしょう。

今後の資産運用に関する相談に関しては、ライフプランのシミュレーションを用意してくれるファイナンシャルプランナーも多くいるようです。シミュレーションがあれば、資金繰りが悪化しないかどうか判断しやすくなります。また、その後の対策や資金繰りで苦労しないよう、今からすべきことなどを教えてくれるでしょう。

たとえば、こういうことも相談事例にあるのです。

Aさん(28)の場合

給料日前にカードローンで数万円引き出して、給料日になったら返済するというサイクルを繰り返していたAさん。

最初は1万円、2万円だったものの、このサイクルに慣れていくと徐々に借り入れ額が増えていき、月5万円引き出しをすることもしばしば。徐々に気が大きくなってしまったのです。

月10万円、カードローンを利用して借り入れをし、給料日に返済するようになり、毎月の収支バランスが壊れていったのです。ボーナスが出てば、その自転車操業的なサイクルもなくなりますが、またカードローンでの借入れを始めてしまうという状況でした。

結婚も控えて、こんな生活をしているということが彼女にバレたら婚約を破棄されるのではないかと思ったそうです。しかし、こんなことは周囲に相談もできませんでした。

Aさんはマネー雑誌でファイナンシャルプランナーがお悩み相談に答えている様子を見て、まったく自分のことを知らない人であれば客観的に物事をみてくれるのではないか、ファイナンシャルプランナーとして雑誌にも出ているくらいなのだから、実績が豊富なのだろうと思い、その人のもとを訪れたそうです。

ファイナンシャルプランナーに相談をしたところ、お金の使い方が粗いだけではなく「必要のないものを購入する」「友達との付き合いで食事に行く機会が多い」のではないかという分析結果でした。「自分にとって必要ないものを買わないようにしてみたらどうか」というアドバイスをもらいました。

そこで、そのファイナンシャルプランナーの言う通りにしたところ、その月はカードローンでの借入れが1万円減ったのです。

ファイナンシャルプランナーさんの言うとおりだ!と思ったため、もう1度時間をもらい、銀行預金のWeb明細とクレジットカードのWeb明細をプリントアウトし、ファイナンシャルプランナーに見てもらいました。その場で、お金の使い方やクセについてのアンケートにも答えたのですが、アンケートに答えている間に収支の分析をしてくれました。

「携帯電話料金が18,000円もかかる理由は?」からはじまり、「スマホの課金を最小限にするだけで4,000円も安くなる」、「飲食代が多いので、少し見直しをした方がいい。食事会後のタクシーも深夜料金で結構負担になっている。うまく断ることも必要だ」など、さまざまなアドバイスをもらいました。

固定費と変動費の見直しなどもしてもらったのですが、出来ることからコツコツとお金に向き合うことで、ボーナスでカードローンの借入れをすべて返済。その後は使わなくても生活できるようになりました。

もちろん相談料はかかります。しかし、相談料を差し引いても、カードローンを使わなくてもいい生活に矯正できたことは自分にとっても大きなことです。返済しなければ!というなにかに追われたような気持ちもなくなりますし、お金にも心にもゆとりが生まれます。

「ファイナンシャルプランナーのところには、私のように借金が……という人も訪れるそうです。借入れをしているのにファイナンシャルプランナーに相談するお金はあるのか?と思う人もいるかもしれませんが、結果としてお金の使い方を矯正できたのは、未来への投資だったと思っています」

■一度相談してみよう

ファイナンシャルプランナーはお金のことに対して多様な解決策を持ち、その人に合った解決策を見つけ出す専門家です。何か困ったことがあれば気軽に相談してみましょう。一度相談すると、これまでの悩みがすっきり解消するかもしれません。

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