貯める 2018.11.21 手取り10万円代の20代女性が教える、ストレスがたまらない貯金方法

「給与が少ないからお金が貯まらない」という人もいますが、手取りが10万円台でも毎月着実にお金を貯めている人もいます。都内在住の契約社員Dさん(26歳・女性)は、以前は毎月「使途不明金」があるなど、決してお金を貯めるのがうまかったわけではありません。しかし自分なりに決めた4つのSTEPを経て、「お金を貯められる体質」になったといいます。Dさんがどんな方法で改善したのか、お聞きしました。

■契約社員でなかなかお金が貯まらない

プロフィール:
Dさん(独身、大学生の妹と2人暮らし)
給与手取り:18万円
平日は広告代理店でデザイナーの卵として勤務。空いた時間を活用してクラウドソーシングでデザイナーとして企業ロゴ、名刺、書籍表紙などの制作を受注している。
定期預金、NISAによる積み立て投資、iDeCo(イデコ)でお金を貯めている 

毎月の生活費(改善前)
家賃5万5,000円
食費3万円
光熱費など1万5,000円
通信費1万円
交際費3万円
洋服代、雑費2万5,000円
使途不明金1万円
預貯金5,000円
合計18万円

私は妹と2人暮らしをして、固定費を出し合っているものの、何に使っているか分からないお金(使途不明金)をはじめ、見直しができそうな項目がたくさんありました。

そこでお金を貯められる体質をめざし、以下の4つのSTEPで改善をしました。

  • STEP1 使い道の分からなかったお金を強制的に貯金に回す
  • STEP2 固定費を見直し、毎月使えるお金を計算
  • STEP3 家計簿アプリを使い、全ての入出金を「見える化」して管理
  • STEP4 積み立てや少額投資に回して運用する

■STEP1 使い道の分からなかったお金を強制的に貯金に回す

まず自分の支出を見たときに「使途不明金」の存在に着目しました。何に使ったか分からない以上、重要なことに使っているわけではありません。そこで使途不明金と同じ額だけ、最初からなかったことにしようと決め、強制的に貯金に回すことにしました。

その仕組みとしてソニー銀行の「おまかせ入金サービス」を使うことにしました。ソニー銀行を活用したのは、給料の振込口座から自動的に貯蓄専用の口座に入金されるためです。最初からなかったものとして生活費を振り分けることができるのがポイントです。

■STEP2 固定費を見直し、毎月使えるお金を計算

次に私がしたのは、毎月必ずかかる費用(固定費)をできる限り最小限に抑えることです。私は妹と一緒に住んでいて、家賃、食費、光熱費は分担して出していましたが、スマホの通信費はそれぞれで支払っていました。マンションにはインターネット環境がもともとついていたので、格安スマホに切り替えて通信プランを見直し、月々の通信費を約5,000円に抑えました。

最近は電気やガスも自由化され、契約する会社を替えることができます。我が家でも見直しすることで、電気とガス合わせて2,000円を削減しました。食費も見直し、自炊・お弁当生活を始めて月々3万円かかっていた食費を2万7,500円に減らすことができました。

固定費ではありませんが、洋服代や交際費も、もう少し抑えることができないか考えるようになりました。流行りの洋服はレンタルサービスを活用したり、買うならシンプルで長く使えるものを購入したりと工夫し、貯金に回せる額を増やしました。

■STEP3 家計簿アプリで「お金を見える化」

さらに、私が考えたのはお金の流れを「見える化」すること。同僚から「お金の流れが簡単に分かって便利」と聞いて、家計簿アプリのマネーフォワードを使ってみることに。

買い物をした時にもらうレシートをスマホで撮影すれば自動的に仕訳されるので、いつどこでお金を使ったか流れが見えるようになりました。

■STEP4 積み立てや少額投資を活用して運用する

以前は毎月の貯金額は5,000円でしたが、こうした見直しをすることで1万5,000円を貯金に回せるようになりました。ただ貯めているだけでは大きく増やないので、投資も始めることにしました。最初は「なんだか投資って怖い」と思っていましたが、証券会社で話を聞いてみると価格変動を抑えた商品もあるとのことでした。

貯金が30万円を超える頃にNISA口座を開設、30万円を使って投資を始め、その後毎月5,000円ずつ積み立て投資に回すことにしました。さらに、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)も始めました。こちらも毎月5,000円ずつ積み立てています。

今では毎月の給与から自動的に1万5,000円を貯蓄・投資・運用に回しています。内訳は貯金に5,000円、投資信託に5,000円、iDeCoに5,000円です。また給料日の前日時点で余っていたお金も貯金に回しており、今では月3万円から3万5,000円前後、投資や運用、貯金に当てることができています。

毎月の生活費(改善前と後の比較)
項目改善前改善後変化
家賃5万5,000円5万5,000円 
食費3万円2万7,500円(▲2,500円)
光熱費など1万5,000円1万3,000円(▲2,000円)
通信費1万円5,000円(▲5,000円)
交際費3万円2~3万円(月により▲1万円)
洋服代、雑費2万5,000円2~2万5,000円(月により▲5,000円)
使途不明金1万円0円(▲1万円)
投資・運用5,000円3~3万5,000円(+2万5,000円~3万円)
合計18万円 

■少し意識することでストレスなく貯まる

私はお金の使い方を見直した結果、給与は増えない中でも投資や運用、貯金額を増やせるようになりました。無理なくお金を貯める方法を身につけたので、ストレスもたまっていません。

2018年10月からは正社員として働くことが決まり、今と同じように自炊が続けられるかどうかという懸念はあるものの、なるべく無駄なことにはお金を使わず、必要なモノ・コトにお金を使い、これからもコツコツとお金を貯めていきたいと思っています。ちょっと意識と行動を変えることで、お金が貯まる体質になれるはずです。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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