貯める 2019.01.02 お金の置き場所、どこにする? 知っておきたいお金のキホン

お金を貯めたい・増やしたい、と思っているときに困るのが、お金の置き場所です。円預金、外貨預金、投資信託、債券、株式、保険、不動産といった資産分類に分かれ、1つの資産にもたくさんの個別商品があります。お金の置き場所をどこにするかで将来のリターンも変わります。

■お金の置き場所は多様化している

「お金をどこに置いているか」と聞かれると、「お金を貯めていない」「財布の中」「銀行預金」と答える人も少なくありません。それに加えて株式、投資信託、外貨預金、債券、不動産、金など多くの資産種類にも分かれます。

「預金」と言っても、「普通預金」や「定期預金」「積み立て定期預金」「外貨預金」などの商品に分かれ、選択肢は多岐にわたります。

ここ数年でNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった投資優遇制度ができ、制度と商品の組み合わせが増えて、お金の関わり方も多様になりました。そういった今だからこそ、自分でお金の置き場所を考える必要があるといえるのです。

■お金の置き場所を考えるための3つの視点

お金をどのように置くのかを決めるためには比較検討が必要になります。どのように考えるのがよいでしょうか。

●「商品特性」の違いを考える

例えば、利率が0.2%の定期預金と1%の米ドル外貨預金では、どちらの方が得になるでしょうか。

利率だけ見ると、外貨預金で運用をするほうが、お金が増える可能性があります。しかし、為替の変動によってはマイナスになる可能性もあるため、リスクを承知の上で運用する必要があります。一方、お金を減らしたくないと考える人は、円の定期預金での運用を検討するとよいでしょう。

●同じ商品分類を「金融機関」比較する

定期預金を選ぶにしても、ネット銀行と、旧来の対面取引が主となる銀行ではネット銀行のほうが利率は高くなる傾向があります。また、定期預金の期間限定のキャンペーンでは、その期間内だけ金利が優遇される場合もあります。

また、投資信託を購入する金融機関を選ぶ場合も同様です。同じ投資信託の購入でも、A銀行では購入時手数料が無料、B証券では購入手数料が3.24%になるなら、購入時手数料がかからないA銀行のほうがトータルリターンは増えます。

●「投資優遇制度」を活用する

そして最後は、投資優遇制度の活用について。例えばA銀行の投資信託にお金を預け入れる場合と、A銀行のiDeCo内で運用できる投資信託に拠出する場合を考えてみます。

投資信託の分配金のうち、普通分配金に対しては約20%分が源泉分離課税となりますが、iDeCoで定期預金Bに拠出すると、掛金全額が所得控除の対象となります。また、運用益が非課税となり、受け取り時にも公的年金等控除もしくは退職金控除のいずれかの対象となり、さまざまなメリットがあるのが特徴です。iDeCoで拠出する場合は原則途中引き出しが出来ないので、数年以内に引き出す予定がある人は通常口座で保有、老後を見据えて長く積み立てたい人はiDeCoで運用して、節税メリットの恩恵を受けるのがよいでしょう。

■お金の置き場所によって変わるあなたの将来の豊かさ

このように、お金をどこに置くかで将来の総資産が変わります。「どこの金融機関」の「どんな商品」で「どれくらいの期間」運用するかは人それぞれ。お金を置く場所を決める前にさまざまな観点で比較をしながら、今後自分がどのようにしたいかを考えていくと、自分にとっての最適なお金の置き場所が見つかるはずです。あなたも、これを機にお金の置き場所を考えてみましょう。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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