貯める 2019.03.15 貯金できない30歳男子が一念発起、「500円貯金」で貯められる体質に

貯金ができない・なかなか続かない人っていますよね。しかしあるコツを掴めば、お金は貯められるようになります。コツは誰でも簡単に続けられること。30代前半独身であるAさんに実体験をレポートしてもらいました。

プロフィール

Aさん 男性、30歳、独身。IT企業社員(リーダー)
年収550万円、毎月の手取り収入30万円

■30代男子はいくらくらい貯蓄してるの?

私は30歳の独身男性です。給料が入ったら入ったぶんだけ使ってしまうので、貯蓄残高がゼロになることも珍しくありませんでした。私の友人もそれなりにお金を使っていたので「同年代はそんなに貯蓄していないのでは?」と思い、少し調べてみました。

国勢調査(平成27年度)によれば、30歳男性の平均年収は453万円。未婚率は38.1%で、平均貯金額は589万円とのことです。まとまったお金を貯蓄している人が多いということが分かります。今後、結婚、マイホーム購入、子どもの教育費など、ライフイベントに合わせてさまざまなお金が必要になります。

また、結婚したいと思う相手には婚約指輪を贈ってあげたいし、結婚後の新生活もスムーズにスタートしたい。「平均額くらいは貯蓄したほうがいいのかなあ」と思い、貯蓄を始めることにしました。

■気合を入れて貯金を始める

あればあるだけ使う生活を見直すため、次のようなステップで貯金を始めました。

【STEP1】毎月の固定費がいくらなのかを確認する

まず私がはじめたのは、月の手取り収入30万円がどのように使われているのかを確認することです。月当たりの固定費を洗い出しました。

家賃:9万円
光熱費:1万5,000円
携帯電話代:1万5,000円
奨学金返済:2万円
生命保険:5,000円
雑費(コンタクトや美容院代):1万5,000円
合計:16万円

手取りの30万円から16万円の固定費を差し引くと、残りは14万円。これが、いわゆる変動費です。この中には食費や日用品費なども含まれます。毎月の食費などから計算してみたところ、実際に貯金に回せるのはどうがんばっても10万円程度であることも分かりました。

【STEP2】週1レシートチェックで無駄遣いを把握する

次に家計簿アプリで日々使っているお金をチェックしました。レシートを毎日入力するのは面倒だったので、毎週土曜日にまとめて、1週間分のレシートをアプリに取り込みました。夏休みの宿題もギリギリになってから慌ててやるタイプだったため、週1管理はぴったりでした。

1週間分のレシートを家計簿アプリに取り込んで支出状況を見ると、友だちとの飲食代と洋服代に費やしているお金が多いと分かりました。そこで、友人と飲みに行っても多額のお金を使わない、翌年以降は着なくなるようなトレンドの洋服を購入しない、と考えるようにしました。

【STEP3】毎日500円玉貯金をやってみる

しかし、無駄に使っていた飲食代や洋服代を意識して減らしても、貯金額を決めなければ、いつまでたっても貯められる気がしません。そこで考えたのが、毎日少しずつ貯金する方法でした。

まず変動費である14万円を1日あたりに使える金額にしてみると、14万円÷30日なので4,666円です。また「貯金できそうかな」と思った10万円を30日で割ると約3,000円です。想定外の出費もあるでしょうから、毎日3,000円貯めていくのは現実的ではありません。

たとえできたとしても、好きな洋服も我慢していることもあって、ストレスですぐに続けられなくなると思いました。そこで毎日使えるお金のうち「たった500円」だけ、毎日積み立てることに決めました。スマホの充電器の近くに貯金箱を置き、寝る前にスマホを充電するときに、500円を入れることにしました。

毎日500円を入れていくと、貯金箱は少しずつですが重たくなり、確実に貯まっているという実感を覚えました。1ヵ月経つ頃には1万5,000円、1年後には18万円も貯まっていました。ちょっとしたことですが、積み重ねることで結構な金額になるのです。

そしてこの500円貯金以外にも、毎月金銭的な余裕が生まれるようになりました。自分が少し変わることで、お金は貯められるようになるのです。

■「毎日500円貯金」以外の方法でもお金は貯められる

私は1年間、毎日500円玉貯金を続けることで、お金を貯めることができました。これはあくまでも将来に備えた貯蓄の第一歩。貯めるだけでなくしっかりと運用することもいずれ考えたいと思っています。

毎日500円玉を用意するのはたしかに大変です。それならば毎日、帰宅した際にお財布に入っている小銭を貯金箱に入れる方法や、500円玉がある時だけ貯金するといった方法もあります。無理なく続けられる方法を見つけて、まずは始めてみることが大事ではないでしょうか。

TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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