貯める 2016.11.17 クレジットカードよりお手軽なデビットカードとは?

テレビCMなどの露出で注目を集め、知名度が上がってきたデビットカード。しかし、そもそもどんな機能を持っているの? クレジットカードとはどう違うの? 今一つピンと来ていない方も多いのではないでしょうか。

デビットカードとは、「銀行口座をベースにして即時決済ができるカード」のこと。銀行のATMから現金を引き出す手間を省き、ショッピングやサービスが利用できるカードと考えると分かりやすいかもしれません。

デビットカードは3種類

デビットカードには「J-Debit」、「Visaデビット」、「JCBデビット」の3種類があります。

  • J-Debit:J-Debitマークのある加盟店では、普段使用している金融機関のキャッシュカードをそのままデビットカードとして使うことが可能
  • VisaとJCB:クレジットカードと同様、それぞれの加盟店で使うことが可能

あまり知られていませんが、実はキャッシュカードはJ-Debitでの決済ができるデビットカードとしての機能を備えています。そのため、J-Debit を利用したい場合は、普通のキャッシュカードさえ持っていればOK。新たに申し込み手続きやカードを作成する必要はありません。Visaデビット、JCBデビットを利用したい場合は、金融機関に申し込みをしてカードを作成します。

J-Debitマーク

デビットカードのメリット・デメリット

デビットカードで決済をすると、使ったお金は銀行の口座から即引き落としされます。そのため、月々の利用額がまとめて引き落とされるクレジットカードのように使いすぎる心配がありません。また発行時に審査がないため、銀行に口座があれば未成年でも簡単に作ることができます。この簡便さも魅力の1つです。

一方、デメリットもあります。一回払いのみで分割払いができないこと。Visaデビット、JCBデビットは、キャッシュカードとの一体型カードのため、解約するとその銀行のキャッシュカードも解約になってしまい、キャッシュカードを新たに作り直す必要があります。ポイント還元率もクレジットカードに比べると低めのため、ポイントを貯める目的で使おうとすると少し物足りなさを感じるかもしれません。また、J-Debitの場合は、金融機関によっては夜間や休日には使えないなどの制限があることもあります。

利用時の注意点

デビットカードは、まだまだ認知度が低いため、残念ながらお店の人の知識不足で利用できなかったり、決済に手間取ったりすることがあります。使うときに「デビットカードで」と伝えるとJ-Debitカードの利用と間違われることがあります。J-Debit以外のデビット利用であれば、「Visaで」「JCBで」と、クレジットカード会社の名前で伝えるとよいでしょう。

もしお店の人から「クレジット払い」か「デビット払い」かを聞かれた場合は、VisaデビットやJCBデビットでの支払いなら「クレジット払いで」、J-Debitでの支払いなら「デビット払いで」と返答をしましょう。

最近は、11通貨に対応して、海外のATMでも現地通貨でキャッシュを引き出せる「Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)」など、新サービスを掲げるデビットカードも登場しています。使えるシーンは今後も拡大していきそうなので、1枚持っておいて損はないでしょう。

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