貯める 2017.02.16 あれなんで? 貯蓄できないのは「特別支出」が原因だった

日頃から節約を心がけているのに、なぜかお金が貯まらない。収入は変わらないのに、家計がギリギリになる月がある。そんな経験はありませんか? 原因は、「特別支出」にあるかもしれません。今回は、「特別支出」とはどんなものか、それに備えてできることはないか、考えていきたいと思います。

特別支出とは

特別支出とは、毎月支払うものではなく、年に何度か発生する大きな支出のことです。たとえば以下のようなものが挙げられます。

  • ご祝儀、香典などの冠婚葬祭費
  • お中元、お歳暮
  • 賃貸住宅の更新料
  • 車検代
  • 自動車税
  • 自営業者の所得税、住民税
  • 固定資産税
  • 年払いの保険料
  • NHKの受信料(年払い、6カ月払い)
  • 帰省にかかる費用
  • コンサート代やスポーツ観戦代
  • 誕生日やクリスマスなどイベントごとの食事代、プレゼント代

この他、家具や家電などの買い替え、スーツやコートの購入など、少し値のはる買物の費用も特別支出といえます。

これらの費用は、毎月かかることが分かっている家賃や光熱費、食費などの支出とは異なり、管理がしづらいという特徴があります。そのため、きちんと予算をとらず、発生するたびになんとなく貯蓄を切り崩して捻出してしまうという家庭が少なくありません。

通常の支出にプラスしてこうしたことにお金を遣っていると、次第に積み重なり、「なんだかやたらとお金が出ていくなぁ」という事態を生み出してしまうのです。

特別支出に備えるには

特別支出に備えるには、特別支出に該当するお金をきちんと管理する必要があります。あらかじめ予算をたてておけば、無意識にお金を遣ってしまい、いつの間にか貯蓄が減っている、といった事態も防げるはずです。

1. まず、1年間にかかる特別支出の予定を書き出して、表を作成します。「1月は帰省するから交通費がいくら」「3月は賃貸の更新料がいくら」と月ごとに算出してみましょう。

いつ頃、どんな出費がありそうかは、過去の手帳や日記などを見返してみるとイメージしやすくなります。いつ・どこへ行ったなどの記録からだいたいの支出パターンが見えてくるはずです。

2. 予定表が完成したら、合計金額を出します。その額が、年間の特別支出の予算となります。これをあらかじめ準備しておけば、貯蓄から想定外のお金を遣うことを防ぐことができます。

3. 特別支出用の口座を制作し、上記で出した予算を12で割った額を毎月の収入から積み立てておきましょう。

ネット銀行の自動入金サービスや、帰省に際しては旅行積み立てなどのサービスを利用すると、より便利でお得に積み立てられるので検討してみてもよいでしょう。

特別支出を意識することが大切

特別支出は、しっかり把握して費目として認識しておかないと、毎月のことではないから……と、ついうっかり忘れがちです。

また、各家庭で特別支出の項目も金額も異なり、年代やライフステージによっても変わっていくものです。ライフプランと照らし合わせながら、年に1度は見直すようにするとよいでしょう。

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TEXT:マネチエ編集部
PHOTO:PIXTA

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